2018.05.10

●ブルースとサイケのとある出会い〜Part 3●

今回は、Part 1とPart 2を書いている間に芽生えた疑問2点の解明を目指します!



◆謎の「Black Ghost (Blues)」について
この3枚組CDのDisc 1(本編、以降同様)には、「Black Ghost Blues」というボーナストラックが収録されていますが、これは一体どこからやってきたのでしょうか?というのが、「謎」というか疑問です。

Disc 2およびDisc 3のセッション集には、本編未収録の未発表曲も含まれていますが、その中に「Black Ghost Blues」はありません。従って、セッション#1で録音されたものではないことが判ります。

CDブックレットのセッション#2について書かれた情報の中に、次のような一文があります。

Untitled "Name It Later", Presumably Black Ghost Blues
直訳すると、「おそらく「Black Ghost Blues」と思われる名前のない”後で名付けられた”(曲)」(括弧内は筆者の補注)とでもなるのでしょうか。
この記述が正しければ、「Black Ghost Blues」は、セッション#2の時に録音されたものとなります。しかし、Part 2でも書いたように、セッション#2の音源は失われて存在しないはず。となると、この3枚組CDの発表された2014年の世界に、どこ経由で現れたのでしょうか?

その手がかりは、おなじくCDブックレットの本編収録内容について書かれた文の中にありました。

「Track 11(Black Ghost Bluesのこと): erroneous track from Epitaph For A Legend, IALP#13 1/2 master」(括弧内は筆者の補注)
またまた直訳すると、「トラック11:『Epitaph For A Legend』(IALP13番1/2マスターテープ)からの誤ったトラック」とでもなるのでしょうか?「誤った」の意味が何なのか、今ひとつ良く判らないのですが、とりあえず「Epitaph For A Legend」でググってみると、例によって、Discogsのこのページが引っかかりました。
見てみると、1980年にInternational Artistsレーベルから出された、レアトラック集のコンピ盤2枚組LPのようですが、その収録曲中にライトニンの「Conversation With Lightnin' Hopkins」と「Black Ghost」という2曲があります。どうやらここが出元のようです。
ちなみにこの2枚組LPは、『Never Eever Land』注1のブックレットに付いているアルバムディスコグラフィにも13番目の(そして最後の)アルバム、として掲載されています。

ということは、ここからは仮説になりますが、この『Epitaph For A Legend』がリリースされた1980年時点では、まだセッション#2のマスターテープが存在していて、そのマスターテープから収録されたのではないか?と思われます。仮説というか、そう考えないと理屈が合いません。

この『Epitaph For A Legend』、筆者は所有していないので、厳密には3枚組CD版の「Black Ghost Blues」と、『Epitaph For A Legend』版の「Black Ghost」が同一のものかは断定できないのですが、「Black Ghost」が収録されている盤は、もう2種類あります。その1つはPart 1でも出てきた、『Never Ever Land』注1というInternational Artistsレーベル音源の3枚組コンピ盤の3枚目に収録されています。もう1つは2003年にFuel2000という廉価盤再発レーベルから出された『Free Form Pattern』のボーナス・トラックです。
この「Fuel2000」版、筆者はかつて所有していたのですが、手放してしまいました。しかし、音そのものは、iTunesに取り込んで残っていました。また2003年に出された、という事実は、「流々浪々日記」の2003年10月26日の項に書いています。。その結果、3枚組CD版、『Never Ever Land』版、Fuel2000版の3つは基本的に同じものと確認できました。「基本的に」というのは、音質にかなりの差があるためです。3枚組CD版と『Never Ever Land』版については、多少『Never Ever Land』版が音悪いかな?という程度ですが、Fuel2000版は、テープが延びてでもいるのか、開始早々ぐおおぉんという感じでピッチが遅くなり、その後もややピッチが遅めなままです。明らかに別のテープを使ったものだと思っていいでしょう。じゃあ、その別のテープはどこから来たのか?という新たな疑問も出てきますが、これ以上のことはなんとも判りません。

ちなみに、『Epitaph For A Legend』およびFuel200版に収録されているもう1曲(ていうか会話ですが)、「Conversation With Lightnin' Hopkins」については、3枚組CDのDisc 3に収録されている「Conversation #1: Trouble In Crockett TX」と同内容でした。音質は逆にFuel2000版のほうがややノイズが少ないか?と言った程度の差はありますが。こちらはセッション#1中に含まれているので、1980年以降でも問題なく収録できたはずです。

ということで、「Black Ghost (Blues)」がどこから来たのか?という謎は解明されました(ということにしておきます)。

◆Fuel2000版「Mini Skirt」について
最初に、この記事を書こうと思ったきっかけは、オリジナル版の最終曲である、「「Mini Skirt」が大盛り上がりで、ベースかドラムかどちらかが叫びまくり、ライトニンもそれに答えて例の「デッヘッへ笑い」を聴かせる、というのが頭の中に残っていて、それが正に「ブルース」と「サイケ」が混然となった瞬間ではないか?と思ったからです。

ところが、3枚組CDを入手して、初めて聴いた時、「あれ?」と思いました。「Mini Skirt」は確かに盛り上がってはいましたが、誰かが叫んでいるというようなことはなく、ライトニンの「デッヘッへ笑い」も聴かれなかったからです。
最初は筆者の勘違いと言うか、思い込みだったのかと思いましたが、試しにiTunes上に残っていたFuel2000版の「Mini Skirt」を聴いてみると、やっぱり叫びまくりと「デッヘッへ笑い」が聴けるではありませんか!
3枚組CD版と、Fiuel2000版は、別のバージョンだったのです。

今回の3枚組CDのDisc 2に収録されている「Mini Skirt」が。その別バージョンか?と最初は思ったのですが、聴いてみた結果、Disc 1に収録されたものと同一でした。
Pert 2でも書いた通り、Disc 2およびDisc 3はセッションを完全収録したものではないので、3枚組CDに収録されなかった別バージョンがあった、という可能性はあります。

こうなると、「Mini Skirt」だけでなく、他の曲も別バージョンという可能性もありえます。そこで改めて両者を聴き比べてみた結果はこうなりました。

  1. Mr. Charlie 7:06:6:57 注2
    この曲については、同じものです。演奏時間に差があるのは、3CD版のほうは、演奏終了後の無音部分がやや長いためです。
    ただし、以降の曲全てですが、3CD版のほうが、オリジナルマスターテープからリマスタリングされているせいで、かなり音質が向上しています。

  2. Give Me Time To Think 3:51:3:44
    この曲についても、同じものです。ただし、Fuel2000版のほうは、エンディングのフェイド・アウトがかなり早くて、3CD版にはあった最後のギターの一鳴りが欠けています。収録時間の差もこのためです。

  3. Fox Chase 3:29:2:47
    この曲については、基本的には同じものですが、Fuel2000版の方には、出だしにビリーの台詞が5秒ほどあるのに対し、3CD版は台詞がばっさりカットされています。しかし、演奏終わりの部分は、逆にFuel2000版が早めに演奏途中でフェイド・アウトするのに対して、3CD版は無音部分3秒位まで収録しています。3CD版の方が演奏時間が長いのはこのためです。
    ちなみに3CD版のDisc 2に収録されている「Song #6: Fox Chase」には、本編にはない台詞部分も収録されており、結果的に一番演奏時間が長く(3:32)なっています。

  4. Mr. Dittas' Grocery Store 5:36:5:26
    この曲についても、基本的には同じものですが、Fuel2000版の方には、出だしにライトニンの台詞1秒位があるのに対し、3CD版のほうはこれもカットされています。しかし演奏終了部分が、これまたFuel2000版の方は早めに終わるのに対し、3CD版は無論部分まで収録されています。演奏時間の違いはこれによるものです。

  5. Open Up Your Door 3:58:3:53
    この曲については、同じものです。演奏時間もほぼ同じです。

  6. Baby Child 3:37:3:30
    この曲については、同じものです。演奏時間もほぼ同じです。

  7. Cookings Done 3:50:3:45
    この曲については、同じものです。演奏時間もほぼ同じです。

  8. Got Her Letter This Morning 5:00:4:54
    この曲については、同じものです。演奏時間もほぼ同じです。

  9. Rain Falling 5:04:4:31
    この曲については、基本的に同じものですが、最後の部分が、Fuel2000版は早めにフェイド・アウトで終わり、3CD版は演奏終了後の無音部分が数秒あります。演奏時間がかなり違うのは、そのためです。

  10. Mini Skirt 3:04:3:10
    さて、いよいよ本命のこの曲ですが、改めて両方を聴き比べて驚きました。これは別バージョンではなく、別の曲です!
    そもそも3CD版が、「Mo Jo Hand」をベースにした曲調なのに対し、Fuel2000版は「Baby, Please Don't Go」をベースにしています。逆に共通しているところを探すのが困難なくらいです。
    こうなると、どちらが本当の「 Mini Skirt」なんだ?という気もしてきますが、これは3CD版の中で、ライトニンが「Mini Skirt!」と叫ぶ箇所があるので、やはり3CD版が本物でしょう。Fuel2000版のほうは、故意か事故かは判りませんが、別の曲が混ざっている、というのが真相だと思います。まあ、厳密にはオリジナル・アナログ盤を確認してみないと判りませんが。
    実はこの記事で度々話題にしている、『Never Ever Land』注1にも、この「Mini Skirt」が収録されていますが、それも聴き比べた結果、Fuel2000版と同じでした。
    しかし、Fuel2000版の、似非「Mini Skirt」はどこから来たのでしょうか?世に出たのは、確認できたものではFuel2000版が2003年と一番早く、『Never Ever Land』版が2008年と後なのですが、前項で書いた通り、Fuel2000版は音質が悪い、というよりも明らかにピッチが狂っている箇所があり、『Never Ever Land』版がFuel2000版を元にしている、とは考えにくい状況です。それに関連して言えば、なぜ『Never Ever Land』はシングルでもない「Mini Skirt」を収録したのか?という問題も出てきますが...。

  11. Black Ghost Blues (Bonus Track) 3:31:3:47
    この曲については、前項ですでに取り上げており、同じものでした。ただ、演奏時間が、Fuel2000版のほうがかなり長いのは、全体的にピッチが遅いからだと思われます。

◆総括
ということで、幾つかの謎を残したまま、一段落しました。最初の構想では、もっとブルースとサイケの融合、というような面を書きたかったのですが、結果的には『Free form Patterns』の解説に終始してしまいました。
まあ、海千山千のライトニンVSヒヨッコのサイケバンドリズム隊では、もとより融合し合うはずがなかったのですが。せめてロッキー・エリクソンと共演していればあるいは...。

とタラレバの話をしてもしかたないので、今回の記事はこのへんで終わります。

                               了

注1.International Artistsから2008年にリリースされた『Never Ever Land 83 Texsan Nuggets From International Artists Records ~ 1965-1970 ~』(Charly SNAJ 735 CD)
注2.左右両方の時間表記は「3枚組CD:Fuel2000版」以降同様

| | Comments (9) | TrackBack (0)

2018.05.09

●ブルースとサイケのとある出会い〜Part 2●

今回は前回取り上げられなかった、Disc 2およびDisc 3についての話題を中心に取り上げます。



と言っておきながら、いきなり違う話題ですが、Part 1で取り上げた「Mr. Charlie」のシングル版の話の訂正です。前回、わざわざ他のサイトを参考にしてまで、シングル盤「Mr. Charlie」のレーベルに印刷されている、「3:35」という数字が収録時間ではないか?という仮説を立てた訳ですが、灯台下暗し、とはこのことで、CDのブックレットにA面「Mr. Charlie」と、B面「Baby Child」のレーベルが印刷されてまして、それに全然気が付きませんでしたorz。
それを見ると、B面「Baby Child」のレーベルの同位置にもやはり「3:35」という数字が印刷されています。たまたま、同じ演奏時間になってしまった、というのもあり得ない話ではない(「Baby Child」の演奏時間は「3分37秒」注1なのでかなり近い値)のですが、やはりこの文字列は演奏時間ではない、と考えるのが適切でしょう。従って、「Mr. Charlie」のシングル版の話にまつわる著者の仮説は、取り下げます。

で、肝心のDisc 2およびDisc 3の話に戻りますが、前置きとして、CDのブックレットに依れば、このアルバムの収録にあたっては、2回のセッションが行われたようです。

1回目のセッションは、1968年1月3日午後8時〜1月4日午前1時までの5時間にわたって行われました。このセッション#1については、マスターテープが残っており、今回のこのCD本編(Daic 1のこと。以降同様)についても、マスターテープからリマスタリングして収録されています(「Open Up Your Door」と「Baby Child」と「Black Ghost Blues」の3曲を除く)。

2回めのセッションは、1968年2月9日に行われました(時間は不明)。が、このセッション#2については、その後マスターテープが失われたとのことです。従って、セッション#2で演奏された2曲(「Open Up Your Door」と「Baby Child」)については、オリジナルアナログ盤よりリマスターされて収録されています。

ボーナストラックの「Black Ghost Blues」については、色々と複雑なため、後でまた取り上げることにします。

このCDのDisc 2およびDisc 3には、そのセッション#1の模様が、実際の曲(未発表曲も含む)と、曲間のチャット/会話の模様を含めて、収録されています。収録時間は、Disc 2が45分19秒、Disc 3が79分23秒、合わせて124分42秒、約2時間ですから、5時間にも及んだというセッションの模様を完全に収録したわけではないようです。

次に、Disc 2およびDisc 3の収録内容を簡単に解説してみます。が、正直会話部分については、殆ど聞き取れません。これは何より著者自身のヒアリング能力のなさに起因する(^^;のですが、もう1つの要素として、ライトニンの発言以外はオフマイクになっているため、殆ど聴こえないという点もあります。

Ligtnin' Hopkins『Free Form Patterns』(Charly J 750)
Disc 2

  1. Chat #1: "I'd Like To Get In Tune With The Boys" 0:30
    セッション開始時のチャットでしょうか?タイトル通りなら、「若いもんとは上手くやりたいよ」というようなことを喋っているのでしょう(^^;

  2. Song #1: Give Me Time To Think 3:51
    本編収録のものと同じテイクです。CDのブックレットには、
    「All 1st Take Recordings except where noted:」
    とありますので、基本的に1テイクしか録音していないのかも知れません。以降同様です。

  3. Chat #2: Harmonica Players 0:57
    タイトルからして、ビリーに何か指示しているのでしょうか?その後、曲の出だしを2,3度試みています。

  4. Song #2: Mini Skirt 3:03
    これも本編と同じテイクです。が、アルバム中一番盛り上がっているこの曲が、セッションのこんな早い段階で録音されていたとは思いませんでした。

  5. Chat #3: Lelan, "Is Billy A Hippy?" 0:55
    いきなり「ビリー」と呼びかけているので、ビリーに対する指示かと思いきや2,3人で会話してるようです。「25年間」という単語が幾度も出てきますが、何のことなのかはっきり判りません。

  6. Song #3: Got Her Letter This Morning 4:57
    これも本編と同じテイクです。

  7. Chat #4: Drinking Chat #1, "No No, I Don't Fool With Nothin' But What I Fool With" 
    2:49
    「酔っぱらいチャットその1」です。ライトニンはろれつがやや怪しげな感じがします。シリアスな会話ではなかったようで、笑い声もあがっています。タイトルはどういう意味なのか、今ひとつはっきりしません。

  8. Song #4: Mixed Up (unreleased) 3:04
    「混ぜもの」と名付けられた、未発表曲その1です。アップテンポなかっこいい曲ですが、中盤では「聖者が街にやってくる」になったりしてあくまでお遊び的な曲でもあります。なにより、ライトニンが殆ど歌わず、偶に喋るだけというようなことからお蔵入りになったのでしょうか?

  9. Chat #5: Band Direction / Billy 2:36
    最初の方で「Mixed Up」がどうのこうの言ってるのは、直前の曲のタイトルを聴いているのでしょうか?「バンドの方向性」というタイトルがついていますが、これもおふざけ的なチャットらしく、皆で笑っています。

  10. Song #5: (Mr.Dillon's) Grocery Store Blues 5:35
    基本的には、本編と同じですが、こちらでは出だしにライトニンが一言呟いてから曲が始まるのですが、本編ではその呟きがカットされています。また曲タイトルが、本編では「Mr.Dillon's」が「Mr.Ditta's」に変わり、最後の「Blues」が削除されています。後者はともかく、前者はなぜ人名を変えなければならなかったのか?曲中でも2,3箇所、ライトニンが「Mr.Dillon」と歌っているが聞き取れるだけに謎です。

  11. Chat #6: "You Know Mr. Dillon?" 0:50
    タイトルにもなっていますが、ライトニンが「ディロン氏を知ってるかい?」と問いかけています。その後が、聞き取れないので、どういう文脈で出てきたかわからないのですが...。ひょっとすると、「Mr.Dillon's」が「Mr.Ditta's」に変えられたのと関係あるのかも知れません。

  12. Fox Chase False Start / Band Direction 5:09
    ここで初めて、失敗したテイクが収録されています。問題なくスタートしたものの、40秒くらいで演奏が止んでしまい、その後も数回スタートしては止める、という繰り返しです。CDのブックレットにはこの曲のみ「(5 takes)」という注記がされているのですが、この何度かの失敗スタートも、「5 takes」に入っているのか、それともここには収録してないNGテイクがあったのかは不明です。

  13. Song #6: Fox Chase 3:32
    直前のチャットからいきなりこの完成テイクに入ります。こちらはビリー(?)の2言3言の呟きからスタートするのですが、本編ではその呟き部分がカットされています。

  14. Chat #7: Drinking Chat #2, "I'm The Best Person In The World When I'm Drinking" 3:37
    酔っぱらいチャットその2です。が、酔っ払っているのはライトニンというより、それ以外のメンバーという感じもします。最初の方では、ライトニンが黙々とギターを弾いている後ろで、他のメンバーが笑いあっています。お酒のグラスの音(?)も聞こえます。後半はライトニンも会話のなかに参加しますが、どちらかというと、受け身に回っているような感じです。

  15. Song #7: Lord Have Mercy (unreleased) 2:48
    未発表曲その2です。特に演奏に破綻したような箇所はないですが、後半ライトニンがほとんど歌わずに、インスト曲のようになってしまったのが、お蔵入りの原因かも知れません。

  16. Chat #8: Drinking Chat #3,'Don't think it ain't got somethin' in it' 0:54
    酔っぱらいチャットその3です。もはや、酔っているのはライトニンだけでなく、全員が酔っ払ってそうな雰囲気です。

Ligtnin' Hopkins『Free Form Patterns』(Charly J 750)
Disc 3

  1. Song #8: Rain Falling 5:02
    ここからDisc 3に入ります。Disc 2とDisc 3との収録時間が不自然(Disc 2の45分29秒に対し、Disc 3は79分23秒と不釣り合い)なのがなにか意味があるのか?と思いましたが、ここからセッションの模様が変わったようなところはありません。
    この曲も本編と同じです。

  2. Chat #9: Argument Over Songs 4:48
    最初、何事か声を潜めてのチャットが続き、その後ライトニンが「Mojo Hand」風の曲を弾き始め、他のメンバーもそれに乗って、曲が出来るか?と思われたのですが、40秒位で終わってしまいます。その後、ライトニンがちょっと興奮したような強い口調で何かいうのですが、やはり聞き取れません(^^;

  3. Song #9: Cooking's Done 3:47
    本編と同じものです。ここで「Mojo Hand」風のこの曲を弾いたのは、やはり直前は失敗テイクということでしょうか?

  4. Chat #10: "Sweet Lil' Woman, But You Ain't Got On Hair" And Chat 4:55
    ライトニンが「♪かわいいちっちゃな娘、でもお前には髪の毛がないのさ」と歌い出し、本気なのかおふざけなのか判らない感じで1分半ばかり演奏が続きます。その後ライトニンが機嫌良さそうに笑い、良い感じです。それからビリーにハーモニカのフレーズを指示したり、何時になく、バンドマスター的な振る舞いを見せます。

  5. Song #11: Mr. Charlie 7:07
    これについては本編と同内容です。

  6. Song #12: Straw Hat (unreleased) 6:50
    未発表曲その3です。スローなバラードです。特に演奏に破綻したようなところもなく、完成してる感じです。なぜお蔵入りになったかはよく判りません。

  7. Chat #11: "Try Got A 100 Songs" 0:48
    1分弱の短いチャットです。例によって何を喋っているのかよく判りませんが、最後のほうでライトニンが豪放に笑っています。

  8. Song #13: Green Onions (unreleased) 4:38
    未発表曲その4です。珍しく、ブッカー・T&ザ・MGズのデビュー曲をカバーしています。ギターなどは即興的に演奏されているのでやや原曲と異なりますが、印象歴なベースライン(原曲ではキーボードで弾かれている)が同じなんで、カバー曲と見ていいのではないでしょうか?CDの裏ジャケ曲目リストの「ところでは、「(L. Hopkins)」となってますが...。

  9. Chat #12: Vietnam Song Snippet / Oh Oh Lyric 2:46
    ゆるい感じで演奏が始まりますが、40秒位で止まってしまいます。その後はライトニンとメンバーとのチャットが続きますが、最後の方で、新しく曲を始めます。しかし、最後はフェイド・アウトしてしまいます、。

  10. Song/Chat: Poppa Was A Preacher Rehearsal/Chat 3:22
    タイトルは「Song/Chat」となっていますが、実際にはかなりゆるいノリながらも最後まで演奏が続きます。これも最後はフェイド・アウトしてしまうので、その後どうなったかは気になるところです。

  11. Chat #13: "That Had The Feeling" Finishing Session 1:11
    「Finishing Session」とあるので、これがセッションの最後ところらしいですが、皆オフマイクで喋っているので、なにを言ってるのか判りません。最後で、ライトニンがいきなり「Okey!」と声を上げています。そこから次のトラックへそのまま続くようにも聞こえますし、いったん途切れたようでもあり、はっきりしません。

  12. Conversation #1: Trouble In Crockett TX 3:35
    ここからは「Chat」ではなく「Conversation」というタイトルが付いています。チャットとの違いは、セッション中のCharが、ライトニン以外のメンバーの声がオフマイクでよく聴けなかったのが、Conversationでははっきり聴こえる点です。想像ですが、セッション終了後のリラックスした中で、録音されたものではないでしょうか?「 Crockett TX」とはテキサス州クロケット郡のことだと思われます。

  13. Conversation #2: Whiskey On Prescription 2:18
    会話は盛り上がっているようですが、やはり聞き取れず(^^;。

  14. Conversation #3: Musician's Hours: Tommy Hall / Stacy Sutherland 1:28
    タイトルに、Tommy Hall とStacy Sutherlandの、エレベーターズのメンバーの名前があがっていますが、エレベーターズでの活動についてでも喋っているのでしょうか?そのままConversation #4に続きます。

  15. Conversation #4: "Where'd You Pick Up The Name Lightnin' ?" 13:49
    13分49秒という長い「Conversation」ですが、実際には殆どライトニンの一人喋りです。タイトルからすると、「ライトニン」という名前の由来についての話か?とも思えますが、やっぱりなにを言ってるのか判りません(´・ω・`)

  16. Conversation #5: "You Not Gonna Mess With Elmore (Nixon) Anymore?" 0:17
    短い会話です。タイトルからすると、セッション#2から参加するエルモア(・ニクソン)についての話のようですが...。

  17. Conversation #6: Centerville TX 4:07
    ライトニンはテキサス州センターヴィル出身です。

  18. Conversation #7: Politics 8:45
    これも会話内容はよく判りませんが、これが会話の最後だったようです。ラストでは、ライトニンたちの声が遠くなりつつやがて消える、という終わり方をしています。

ちょっと頭のなかが混乱してきたので、セッション―演奏順で整理し直して表を作ってみました。

セッション―演奏順の曲目表注2

セッションNo.演奏順曲名アルバム順
#101Give Me Time To Think02
02Mini Skirt10
03Got Her Letter This Morning08
04Mixed Up (unreleased)-
05(Mr.Dillon's) Grocery Store Blues04
06Fox Chase(take 1〜5)03
07Lord Have Mercy (unreleased)-
08Rain Falling09
09Cooking's Done07
11Mr. Charlie01
12Straw Hat (unreleased)-
13Green Onions (unreleased)-
#201Open Up Your Door05
02Untitled "name It Later" Presumably Black Ghost Blues-
03Baby Child(take1 & 2)06
04She Ain't Nothing But A Devil (presumed lost)-

これでDisc 1〜Disc 3までの内容解説を完了しました。(チャットと会話の中身については殆ど触れられませんでしたが(^^;)でもまだ終わりではありません。あと2つ、

◆謎の「Black Ghost (Blues)」について

◆Fuel2000版「Mini Skirt」について

というのが残っています。これについては次回Part 3で書きます。

                                                  続く

注1.時間表記は、iTunes上で表示されるものを記載しています。以降同様。
注2.その他、曲にまでなっていない断片やチャットに毛の生えた的なモノはありますがややこしいので省略します。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2018.04.22

●ブルースとサイケのとある出会い〜Part 1●

ブルースとサイケ(デリックロック)、一見あまり縁がないジャンルのように見えますが、中にはその2つがうまく出会った事例があるのです。そのキーはテキサスという地にありました。



まずは、ブルースの方から行きますが、テキサスと言えば、ブルースファンの間でも有名な地域。「テキサス・ブルース」というサブジャンルも出来ているほどです。
では、「テキサス・ブルース」の代表的なブルースマンと言えば?これについては、まあ、異論もあると思いますが、一般的には、ライトニン・ホプキンスということになるでしょう。ライトニン・ホプキンス(以降、「ライトニンと略記)と言えば、カントリー・ブルースにルーツを持ちながらも、それだけでは終わらない、独特の個性を持ったブルースを演奏し続けた存在であり、その音楽はもちろん、人間としてキャラクターも「立ってる」ことで有名です。いわばワンマン・ワンジャンル、と言っても過言ではない、稀有な存在と言えましょう。
そして、サイケの方。一般にサイケと言えば、英ロンドンだったり、米西海岸だったりしますが、実はテキサスにもサイケのムーヴメントはあり、「テキサス・サイケ」と呼ばれたりしています。
その中心的存在だったのが、International Artistsというレーベルであり、その看板アーティストとも言うべき存在が、13thフロア・エレベーターズ(以降、エレベーターズと略記)でした。

この、ライトニンとエレベーターズ,2つのアーティストに(テキサス出身であることを除いては)、共通性などないように思われますし、なんらかの接点もないように思えます。
が、実は意外な接点があったんですね。1968年発表のライトニンのアルバム『Free Form Patterns』はテキサス・サイケの総本山、International Artistsレーベルから、発表されました。そしてバックメンバーには、ライトニンのいとこでもあり、度々共演していたビリー・バイザー(以降ビリーと略記)の他に、ベースのデューク・デイヴィス、ドラムのダニー・トーマスが参加していますが、このリズム隊の2人が、他ならぬエレベーターズの(当時の注1)メンバーだったのです。

もったいぶるようですが、話を先に進める前に、ライトニンがどんなふうな曲をやっていたか、あるいはエレベーターズがどんなふうな曲をやっていたか、よく知らない人のために、それぞれの代表曲を1曲ずつ、例によってYouTube動画注2)で貼ってみたいと思います。そんなのよく知ってるわい!という人は飛ばして先へどうぞ。

ライトニン・ホプキンス「Mojo Hand」

13thフロア・エレベーターズ「Slip Inside This House」

どうでしょうか?う〜ん、あまりにも音楽性が違いすぎて(そりゃそうだ)よく判りませんねえ。でも、敢えて共通点をあげるなら、独特の乾いた、土臭い(泥臭い、と表現してもいいが、それだとちょっとウェットな感じがしてしまう)、垢抜けない感じが共通してはいませんか?
この「感じ」個人的にはテキサス出身のアーティストにはしばしば見られるものだと思っています。

とりあえず、その『Free Form Patterns』がどういうアルバムか、説明していきましょう。


(画像クリックでamazonに飛びます)

Ligtnin' Hopkins『Free Form Patterns』(Charly J 750)
 1.(A1) Mr. Charlie
 2.(A2) Give Me Time To Think
 3.(A3) Fox Chase
 4.(A4) Mr. Dittas' Grocery Store
 5.(A5) Open Up Your Door
 6(.B1) Baby Child
 7.(B2) Cookings Done
 8.(B3) Got Her Letter This Morning
 9.(B4) Rain Falling
 10.(B5) Mini Skirt
CD Bonus Track
 11, Black Ghost Blues

さすがに「どサイケ」なジャケですね。それはそれとして、画像を見た人は何か違和感を感じたと思います。普通の、平面的なジャケ写でなく、斜めから撮った写真で、CDのケースも厚みがあるように思われます。
実は、このCD、3枚組のデジパック仕様なんですね。で、上記で書いた曲目一覧はDisc 1のものなんですが、Disc 1が、一応オリジナル盤10曲+ボーナストラック1曲という仕様になっております。
では、Disc 2とDisc 3には何が収録されているのか?それについてはおいおい触れることにして、まずオリジナル盤+ボーナス・トラックのレビューをしていきましょう。

  1. Mr. Charlie 7:06 注3
    1曲目からいきなり7分を超える大曲です。というのは、約3分30秒にもわたる「語り」の部分が冒頭にあるから。
    この歌は、南部の「ミスター・チャーリー」に雇われている黒人少年が、製粉所の火事を雇い主に告げようとするのですが、ひどい吃音症のため、上手く伝えることが出来ない、そこで歌って聴かせた、という内容(らしい(^^;)なんですが、その事件の内容を言い聞かせる語りの部分が最初にあって、それから歌に入ります。
    肝心の歌に関しては、ほぼライトニンの弾き語りです(控えめにベース入ってる?)。 とりあえず、YoutTubeにあったので、貼っておきます。



    あと、この曲は、B面曲「Baby Child」と共に、シングル・カットされてます。これは、『Never Ever Land』注4というInternational Artistsレーベルの3枚組コンピ盤のブックレットに付記されているシングル盤ディスコグラフィに明記されています。
    しかし、7分を超える大曲を、そのままシングル・カットは出来ないはずなので、何らかの編集がされていると思うのですが、この『Never Ever Land』というコンピ盤、ライトニンの曲は未発表曲も含め、4曲も収録しているのに、肝心の「Mr. Charlie」のシングル・バージョンは収録されていないのです。うぬ〜、役に立たない奴め〜。
    YouTubeにないかと思って、検索してみたのですが、アルバムバージョンしかありませんでした。
    一応、レーベルの画像だけは、こちらのサイトにありました。それには、「3:35」という数字が表記されています。この数字が演奏時間だとしたら、アルバムバージョンから、語り部分を取り去ると、残った部分は大体4分前後になるので、多分アルバムバージョンから語り部分をばっさりカットしたものではないか?と思われるのですが...。あとはシングル盤そのものを入手しないと話が進みませんが、手近にそのための環境も何もないため、ここは仮説のまま置いておくことにします。

  2. Give Me Time To Think 3:51
    2曲目から、ハーモニカとベースとドラムが入ってきて、バンド編成になります。が、あくまでも「ライトニンの世界」です。リズム隊2人はライトニンに合わせて慎重にプレイしている感じです。それと対象的に、ハーモニカのビリーはさすがにライトニンとは度々共演している「気心の知れた仲間」だけあって、息がピッタリあっています。
    この曲はYoutubeにはありませんでした。

  3. Fox Chase 3:29
    ビリーのハーモニカから入り、一転して、アップテンポな曲です。リズム隊2人も前へ出る感じでプレイしています。ライトニンは控えめにギターを弾くだけなので、あまり目立ちません。途中、奇声を上げているのは、ライトニンかとおもいきや、CDのブックレットには、「Billy Bizor: Harmonica and lead vocal on Fox Chase」とありますので、ビリーのようです。
    この曲もYoutubeにはありませんでした。

  4. Mr. Dittas' Grocery Store 5:36
    またしてもビリーのハーモニカから入りますが、こちらはややスローでダウンホームなカントリー・ブルースです。リズム隊の2人は、前曲同様結構前に出てる感じで、ドラムのダニー・トーマスは、ライトニンのギター・ソロ時に結構目立ったプレイをしている他、控えめながらフィル・インをかましてきます。
    この曲もYoutubeにはありませんでした。

  5. Open Up Your Door 3:58
    異様に「重い」ライトニンのギターから入るスローでダークなブルースです。ピアノを弾いているのは、CDのブックレットに拠ると、エルモア・ニクソン注5という人物のようです。ハーモニカの音は聞こえないので、ビリーはこの曲には参加していないと思われます。
    この曲もYoutubeにはありませんでした。

  6. Baby Child 3:37
    ライトニンは、出だしで一言言うだけで、あとはギターに専念しています。ヴォーカルを取るのは、ビリー。実際にはビリーのリード曲と言っていいでしょう。前曲に引き続き、エルモア・ニクソンがピアノを弾いています。
    この曲はYoutubeにありましたので貼っておきます。ただし、画像は「Baby Child」でなく、なぜか「Mr. Charlie」のシングルの画像が使われています。


  7. Cookings Done 3:50
    「Mojo Hand」の変奏曲、とでも言うべき曲で、メロディーや歌詞の一部は同じです(ライトニンにはこのパターンがよくある)。アップテンポな曲になると、リズム隊の2人も元気になるようで前に出ています。
    この曲はYoutubeにはありませんでした。

  8. Got Her Letter This Morning 5:00
    「Open Up Your Door」と出だしが全く同じです(笑)。その後の展開もよく似ています。これはライトニンの曲にはよくあることで、いわば1つのテンプレートという感じでしょうか。最後の方でライトニンが「Oh Year!」と叫んでいます。大分調子が出てきたのでしょうか?
    この曲はYoutubeにはありませんでした。

  9. Rain Falling 5:04
    またまたライトニンの「テンプレート」中の1曲です。この曲では、ドラムがかなり前へ出て積極的に叩いてます。リズム隊の2人は、これまでどこか遠慮したようなところがありましたが、ようやく4人の気が合ってきた用な感じです。
    この曲は、Youtubeにありましたのでまた貼っておきます。


  10. Mini Skirt 3:04
    オリジナル・アナログ盤では最後に来る曲。この曲が一番盛り上がっています。ライトニンは「歌う」というより「叫ぶ」ような調子で歌詞を吐き散らし、そして「Harmonica, All right!」と叫んでビリーにソロを取らせたり、「Drum, All right!」と叫んでドラムスにソロを取らせたりします。今までどちらかというと、後ろに引いた感じだったリズム隊の2人もようやく思う存分にプレイしてるように聴こえます。
    この曲はYoutubeにはありませんでした。

  11. Black Ghost Blues (Bonus Track) 3:31
    ボーナストラックとして収録されているこの曲は、他の曲と明らかに感じが違います。ライトニン1人の弾き語りですし、全体にあのヘラルド録音のような深いエコーがかけられています。出元が違うのではないか?という感じがあります。
    この曲は、Youtubeにありましたのでまた貼っておきます。

ということで、ボーナストラックを含む11曲を聴いてきましたが、全体の感想としては、ベースのデューク・デイヴィス、ドラムのダニー・トーマスともに「リズム隊」としての仕事に専念して、表にはあまり出ていないのがちょっと残念です。まあ、まだ若い2人と、大ベテランのライトニンとでは、そうなっても仕方ないところではありますが...。

ということで、だいぶん長くなってしまったので、CDの、Disc 2・Disc 3についてはPart 2として取り上げたいと思います。またふとしたことから浮上した「Mini Skirt」別バージョン問題についても取り上げる予定です。

                                   続く

注1.当時のロックバンドの例にもれず、エレベーターズもメンバーの出入りが激しかった。
注2.Youtubeに存在しているかどうかのチェックは、2018年4月21日時点のものです。それ以降に削除されている可能性があります。以降同様
注3.時間表記は、iTunes上で表示されるものを記載しています。以降同様。
注4.『Never Ever Land 83 Texsan Nuggets From International Artists Records ~ 1965-1970 ~』(Charly SNAJ 735 CD)
注5.エルモア・ニクソン(Elmotre Nixson)については、何故かドイツ語版のWikipediaにのみ項目があります。Google翻訳した結果はこちら

| | Comments (1) | TrackBack (0)

2018.03.28

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.7●

またまた間が空いてしまいましたが、更新します。今回はCD9とCD10の調査、そして総括です(年度末に合わせて最終回です)。



それではまずCD9の情報を見てみましょう。

◆CD9

Django Reinhardt & Quintet Of The H C F & Stephane Grappelly
 ”Djangology” 1961 [RCA Victor―US LPM 2390]
 Bass Carlo Pecopi Drums Aurelio Carolis Guitar Django Reinhardt Piano Gianni Safred Violin Stephane Grappelly

このCDでは、■アーティスト名
"アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されています。アーティスト名の"H C F"は例によって"Hot Club of France"の略称です。今までは、ステファン・グラッペリが"H C F"に含まれていましたが、今作では別扱いになっているようです。
このCDの収録時間は39.40分(39.34分)注1です。

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました、が、見ての通りこれはペリー・コモのアルバムのページで全く関係ありません。どうやらカタログ番号が誤っている模様です。アーティスト名とアルバム名で検索して、こちらのページに辿り着きました。正しいカタログ番号は「LPM 2319」のようです。
それ以外には、アルバム名が、「&」と「And」、「&」と「With」と言った細かい差異があります。発表年は一致しています。曲名は、2(A2)、5(A5)、8(B2)が一部異なっていますが、表記のゆれの範囲内であり、別の意味と言う程ではありません。

それではいつもの収録曲表です。

■Djangology

No.曲   名
1(A1)Minor Swing
2(A2)Beyond The Sea(La Mer)
3(A3)Bricktop
4(A4)Honeysuckle Rose
5(A5)Artillerie Lourde (Heavy Artillery)
6(A6)Djangology
7(B1)After You've Gone
8(B2)Ou Es-Tu Mon Amour (Where Are You My Love)
9(B3)I Saw Stars
10(B4)Lover Man (Oh Where Can You Be)
11(B5)Menilmontant
12(B6)Swing 42


次にCD10の情報を見てみましょう。

◆CD10

アーティスト名表記なし "Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F" The Very Best Of 1961
 [RCA―France 730.596]
 演奏者名表記なし

このCDでは、アーティスト名と演奏者名の記述がなく、■ "アルバム名" The Very Best Of 発表年(もしくは、The Very Best Of 1961 発表年なし)
[レーベル―発表国 カタログ番号]、という順で表記されています。
アーティスト名と演奏者名の表記がないのは、CD7と同じく、アルバム名=アーティスト名=演奏者名だからでしょう。謎なのはダブルクォーテーションで囲まれたアルバム名の後ろに付けられた「The Very Best Of」の文字列です。或いは「The Very Best Of 1961」までが文字列で、発表年の表記がない、とも考えられます。
とりあえず、例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。これには、「The Very Best Of」の文字列は付いていません。また発表年は1961年ではなく1972年となっています。
考えられるのは、ダブルクォーテーションで囲った"Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F"だけだと、CD7と同じアルバム名になってしまい(中身は全く違っていますが)、区別がつかなくなるので、「The Very Best Of 1961」という文字列を足したのではないか?ということです。なぜ「1961」なのか?という疑問は残りますが...。
このCDの収録時間は42.03分(41.55分)注1です。

それではいつもの収録曲表です。

■Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F (The Very Best Of 1961)

No.曲   名
1(A1)Jersey Bounce
2(A2)Nuages
3(A3)Sophisticated Lady
4(A4)St. Louis Blues
5(A5)September Song
6(A6)Royal Garden Blues
7(B1)Darktown Strutter’s Ball
8(B2)Stormy Weather
9(B3)Dream Of You
10(B4)A-Tisket A-Tasket
11(B5)Anniversary Song
12(B6)Russian Songs Medley

以上で、全CD10枚の調査が完了しました!

◆総括◆

  1. 収録アルバムについて
    私は、ジャンゴ・ラインハルトについては、まだ聴き始めたばかりなので、この14枚のアルバムのチョイスが妥当なものかどうかは判りませんが、有名な『ジャンゴロジー』やライブ盤を収録するあたり、それなりに考えているとは思えるのですが、全体的に見ると、中途半端という感は否めません。例えば、「メモリアルアルバム」を2と3だけ収録して1は収録しない、と言ったような点などです。
  2. 収録量について
    このボックスセットの総収録時間注2は7時間37分=457分なので、1枚あたりの平均収録時間は、45.7分ということになります。短い、とは言えないかも知れませんが、長くないことは確かです。CD1〜CD4までは2in1ですが、初期のアルバムは、LPと言っても12インチではなく10インチなので、頑張ればCD1枚に3アルバムくらい入るかも知れません。CD5以降は全て1枚1アルバムなので、この辺も適当に調整すれば2in1にできたような気がします。
  3. オリジナルLPにこだわり過ぎでは?
    以前のMembranの10枚組箱はどのアルバムからとか言う考慮なく、ただ曲が詰め込まれているだけのものでした。このボックスセットではその辺が改善されて、アルバム単位で収録されている訳ですが、あまりにもオリジナルのLPにこだわりすぎているような気がします。例えば『ジャンゴロジー』などは現在、ボーナストラックを大量に追加した版が出回っていますが、そこら辺はCDを真似ても良かったのではないかと。まあ、版権とか、色々とややこしい問題があるのかも知れませんが。
  4. 総合的に見て
    さて、このボックスセットの総合評価ですが、ここからは完全に私的な内容になりますが、正直2000円出して買うほどのものではない。というところです。私はHMVでたまたま1080円(税込)注3で売っていたのを買ったので、まあ、それぐらいの価値はあったと思いますが。1500円なら悩んだところ、2000円なら買わなかったでしょう。そんなところです。

以上でこの一連の記事を終わります。長々とお付き合いくださった方、ありがとうございました。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。
注2.iTunesで、14枚全てのアルバムを選択した時に表示される総再生時間です。
注3.3月28日夜の時点で、2052円(税込)まとめ買いすれば1936円

                                       了

| | Comments (14) | TrackBack (0)

2018.03.22

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.6●

ちょっと間が空いてしまいましたが、まだまだ頑張って更新します。今回はCD7とCD8の調査です。



それではまずCD7の情報を見てみましょう。

◆CD7

アーティスト名表記なし ”Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F” 1959
 [La Voix De Son MaitreーFrance FELP 236 S]
 演奏者名表記なし

このCDでは、アーティスト名および演奏者名の記述がなく、■ "アルバム名" 発表年
[レーベル―発表国 カタログ番号]、という順で表記されています。
アーティスト名と演奏者名の表記がないのは、アルバム名=アーティスト名=演奏者名だからでしょう。
このCDの収録時間は39.46分(39.37分)注1です。

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。
アルバム名は、CD6同様、"Hot Club de France"が"H C F"と略記されています。またCD6では、アルバム名が「Djanfo Reinhardt Et Son Quintette Du H C F」だったのが、「Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F」と微妙に変わっています(「Son=彼の」が「Le=男性を表す定冠詞」と変わっています)。
それ以外収録曲等は、一致していて問題はなさそうです。

それではいつもの収録曲表です。

■Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F

No.曲   名
1(A1)Liebesfreud
2(A2)Danse Norvegienne
3(A3)Vous Qui Passez Sans Me Voir
4(A4)Petit Mensonges
5(A5)Exactly Like You
6(A6)All Of Mel/td>
7(A7)Swet Sue
8(B1)Douce Ambiance
9(B2)Cavalerie
10(B3)Oui (Si Tu Me Dis Oui)
11(B4)Fleur D'Ennui
12(B5)Crepuscule
13(B6)Lentement, Mademoiselle
14(B7)Belleville

次にCD8の情報を見てみましょう。

◆CD8

アーティスト名表記なし ”The Immortal Django Reinhrdt Guitar” 1959
 [Reprise Records―US A-6075 Promo]
 Bass Emmanuel Soudieux & Fred Ermelin Clarinet Hubert Rostaing Drum Andre Jourdan Guitar Django Reinhardt & Eugene Yees & Joseph Reinhardt Violin Stephane Grappelly

このCDでは、アーティスト名の記述がなく、■ "アルバム名" 発表年
[レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されています。
アーティスト名の表記がないのは、アルバム名にアーティスト名が含まれているからでしょう。
演奏者名を見ると、「五重奏団」どころか、8人もいますね(笑)。まあ、8人が揃って演奏していたかどうかは判りませんが。
このCDの収録時間は45.08分(44.59分)注1です。

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。

アルバム名、収録曲等は、一致していて問題はなさそうです。
が、内容が全く同じ普通のアルバムもあるのに、わざわざプロモ盤を使うのは何故なんでしょうか?なんらかのこだわりがあったのか?

それではいつもの収録曲表です。

■The Immortal Django Reinhardt Guitar

No.曲   名
1(A1)Liebesfreud
2(A2)I Love You
3(A3)Crepuscle
4(A4)Swing Time In Springtime
5(A5)Louise
6(A6)(I Love You) For Sentimental Reasons
7(A7)Songe D'Automne
8(B1)Swing Guitars
9(B2)R-Vingt-Six
10(B3)Sweet Chorus
11(B4)Just One Of Those Things
12(B5)Django's Dream
13(B6)Feerie
14(B7)Stockholm


今回もこれと言った問題も起こらず、CD2枚分消化できました。このペースだと次回が最終回?!
それでは次回、Part 7でお目にかかりましょう。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2018.03.18

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.5●

休みの日は頑張って更新します。今回はCD5とCD6の調査です。
(一部記述に誤りがあったため、3/22(木)に修正を行いました)



それではまずCD5の情報を見てみましょう。

◆CD5

Djanfo Reinhardt ”Django Volume V” 1958
 [La Voix De Son MaitreーFrance FELP 184]
 & M. Warlop & Orchestra & Le Quintette Du Hot Club De France & D.Wells & Orchestra

CD1・2と同じく、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名、という順で表記されています。
これ以降、CD10まで、CD1枚にアルバム1枚だけ収録、という形になります。収録時間が40分を切っているものもあり、詰め込めば2in1にできそうなのですが...。とりあえずこのCDの収録時間は41.00分(40.52分)注1です。
演奏者名のところはなんだか「&」ばかり続いて判りにくいですが、判りやすいように補足して書くと、
(Django Reinhardt) & M. Warlop & (His) Orchestra & Le Quintette Du Hot Club De France & D.Wells & (His) Orchestra ※括弧内が補足した部分
という形になると思います。

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。
アルバム名、収録曲等、一致していて問題はなさそうです。

それではいつもの収録曲表です。

■Django Volume V

No.曲   名
1(A1)Organ Grinder's Swing
2(A2)Tajmahal
3(A3)Serenade For A Wealthy Widow
4(A4)My Serenade
5(A5)Bolero
6(A6)Mabel/td>
7(A7)Blue Drag
8(B1)Viper's Dream
9(B2)Fiddle Blues
10(B3)Swinging With Django
11(B4)Swannee River
12(B5)Paramount Stomp
13(B6)Japanese Sandman
14(B7)Hangin' Around Boudon


それでは次にCD6の情報を見てみましょう。

◆CD6

Djanfo Reinhardt Et Son Quintette Du H C F ”Concert A Bruxelles 1948” 1958
 [Vogue―France LD 610-30]
 Guitar Django Reinhadt & Henri "Louson" Baumgartner Clarinet Hubert Rostaing Bass Louis Vola Drums ArthurMotta

CD1・2と同じく、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されています。
このCDの収録時間は33.20分(34.12分)注1です。ライヴ盤ということもありもう少し長く聴きたいところです・

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。
アーティスト名で、CD上の表記が、「H C F」となっているのは、単に「Hot Club de France」の略記でしょう。
「Djanfo Reinhardt Et Son Quintette Du Hot Club De France」は日本語に訳すと、「ジャンゴ・ラインハルトと彼のフランス・ホット・クラブ五重奏団」となるかと思います。

それではいつもの収録曲表です。

■Concert A Bruxelles 1948

No.曲   名
1(A1)Artillerie Lourde
2(A2)Micro
3(A3)Bolero
4(A4)Cadillac Slim
5(A5)Nuages
6(B1)Place De Broukere/td>
7(B2)Improvisation
8(B3)Improvisation Sur Un Theme Mineur
9(B4)Festival 48
10(B5)Minor Swing

今回はこれと言った問題も起こらなかったので、CD2枚分消化できました。これでPart 10は無くなったかな。
それでは次回、Part 6でお目にかかりましょう。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2018.03.17

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.4●

また2日、間が開きましたが、めげずに頑張って更新するですよ。今回はCD4の調査です。



それでは早速CD4の情報を見てみましょう。

◆CD4

アーティスト名表記なし ”Django” 1957
 [Oriole―UK MG 10019]
 演奏者名表記なし
アーティスト名表記なし "Django Et Le Quintette Du Hot Club De France" 1957
 [La Voix De Son MaitreーFrance FELP 154]
 演奏者名表記なし

このCDでは、前半後半のアルバム共、アーティスト名および演奏者名の記述がなく、■ "アルバム名" 発表年
[レーベル―発表国 カタログ番号]、という順で表記されています。
前半・後半で2つのアルバムが収録されていることは、CD1・2・3と同様です。
アーティスト名がないということは、Django Reinhardtであると、考えても良いのでしょうかね?
このCDの収録時間は69.27分(69.13分)注1です。

それでは前半のアルバムです。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。8曲目(B3)の曲名が若干違っています(CD上は、「Sweet Sue (Just You)」、該当ページ上は、()のない「Sweet Sue, Just you」)が、他には矛盾はありません。

それでは後半のアルバムに行きます。これも[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。が、CDと該当ページ上とでは、アルバム名が異なります。CD上は"Django Et Le Quintette Du Hot Club De France"ですが、該当ページ上は、"Django (Volume 1)"と全く異なっています。
そこで、「Django Et Le Quintette Du Hot Club De France」で検索してみたのですが、該当するものは見つかりませんでした。「Django Reinhardt Et Le Quintette Du Hot Club De France」ならヒットするのですが、肝心の内容が全く異なります。
一方、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索して見つかったページの方は、曲情報は、CDのそれと一致しています。またCDの実際に収録してある内容も調べましたが、これもCDの表記と一致しています。
このことから、やはりタイトルは、該当のページにあった、「Django {Volume 1)」で正しく、CD(のペーパースリーブ)上の表記が間違っていると推測してよいかと思います。

それではいつもの収録曲をまとめた表です。

■Django

No.曲   名
1(A1)Oh, Lady Be Good
2(A2)Dinah
3(A3)Confessin'
4(A4)I Saw Stars
5(A5)Tiger Rag
6(B1)The Continental/td>
7(B2)Blue Drag
8(B3)Sweet Sue (Just You)(CDペーパースリーブ上の表記。LP盤では「Sweet Sue, Just You」)
9(B4)The Sunshine Of Your SmileA Amphion
10(B5)Swannee River

■Django Et Le Quintette Du Hot Club De France(CDペーパースリーブ上の表記。LP盤では"Django (Volume 1)"
11(A1)I Can't Give You Anything But Love
12(A2)I'se A Muggin'
13(A3)Oriental Shuffle
14(A4)Limehouse Blues
15(A5)After You've Gone
16(A6)Star Dust
17(A7)Présentation Stomp
18(B1)Sweet Chorus
19(B2)Nagasaki
20(B3)Are You In The Mood
21(B4)Georgia On My Mind
22(B5)Shine
23(B6)Swing Guitars
24(B7)In The Still Of The Night

さて、今回も後半のアルバムに問題が起こって、時間を取られてしまい、1枚だけの調査となってしまいました(なぜか後半のアルバムばかり問題が起こる。何故だ?)。
ともあれ、順調にPart 10に向けて進行中ですw
それではPart 5でお会いしましょう。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2018.03.14

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.3●

1日間が開きましたが、まだまだ頑張って更新するですよ。今回はCD3の調査です。



それでは早速CD3の情報を見てみましょう。

◆CD3

[Period Records―US SPL 1102]
Django Reinhardt ”Memorial Album 3” 1954
 Quintet Of The Hot Club Of France
アーティスト名表記なし "Django Reinhardt" 1954 [His Masters Voice―UK DLP 1045]
 演奏者名表記なし、上のアルバムと同じか?

今までとほぼ同じく、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名、という順で表記されています。
前半・後半で2つのアルバムが収録されていることも、CD1・2と同様です。
このCDの収録時間は53.39分(53.29分)注1です。

では、前半のアルバムを見ていきましょう。CD2に収録してある"Memorial Album 2"と同様の記述となっています。例によって、「レーベル―国名 カタログ番号」で検索して、こちらのページがひっかかりました。
特に矛盾しているようなところはないですが、3曲目の曲名の綴が間違っていますね。「Del Salle」ではなく、「Dell Salle」です。lが一本少ない!
また、7曲目は、「Songe D'Automne」となっていますが、オリジナルLP盤上の表記は「Songe d'Automne」です。まあこれは表記のゆれ、という気もしますが。

それでは後半のアルバムへ行きます。
「アーティスト名表記なし」なのは、アーティスト名=アルバム名になっているからだと思われますが、「演奏者名表記なし」なのは、前半のアルバムと同じだから省略したのか、それとも単に書き忘れただけなのか、判りませんね(笑)。
例によって、「レーベル―国名 カタログ番号」で検索して、こちらのページがひっかかりました。が、少し変です。そのページにはLPのジャケット写真も掲載されていますが、それを見ると、A面とB面が逆になっています。さて、どちらが正しいのか?
更にややこしいことには、このアルバム、このCD3の表記に該当するUK盤の他に、フランス盤、ニュージーランド盤があるようなのですが、フランス盤のページを見ると、A面とB面が入れ替わっていて、ジャケット写真と同じ並びになっています。またニュージーランド盤のページを見ると、記載されている収録曲の順はUK盤と同じなのですが、そこに載っているレコード本体のレーベル写真を見ると、「SIDE 1」とあるのに、実際に表記されているのは、イギリス盤のB面曲なのです。よく判らん(笑)。
まあ、発売国が違えば収録曲が別だったりと内容に差があるのはよくあることなんで、A面とB面が逆になってもおかしくはないのですが。
一応、ジャケット写真の曲の並びと同じフランス盤の方がオリジナルなような気もしますが、このCDでは、UK盤から収録した(ということになっている?)ので、その点では曲順は正しいと言えます。

こちらも、一応収録曲を表にまとめてみます。

■Memorial Album 3

No.曲   名
1(A1)Stockholm
2(A2)Nuages
3(A3)Del Salle(CDペーパースリーブ上の表記、正しくは「Dell Salle」)
4(A4)Vendredi
5(B1)Sweet Chorus
6(B2)Crepuscule/td>
7(B3)Songe D'Automne(CDペーパースリーブ上の表記、正しくは「Songe d'Automne」)
8(B4)Folie A Amphion

■Django Reinhardt
9(A1)Daphne
10(A2)Mabel
11(A3)Djangology
12(A4)Swing 41
13(A5)Swing 42
14(B1)Nuages
15(B2)Sweet Sue
16(B3)Limehouse Blues
17(B4)Place de Broukere
18(B5)Black Eyes

ということで、今回もやっかいな問題が起こって、1枚しか消化出来ませんでした。こりゃ、マジでPart 10まで行きそうだな...。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2018.03.12

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.2●

また1週間くらい間が開くと見せかけて毎日更新ですよ。ということで、今回はCD2の調査です。



それでは早速CD2の情報を見てみましょう。

◆CD2

アーティスト名なし ”The Great Artistrt Of Django Reinhardt” 1954 [Blue Star―France BLP 6830]
 guitor Django Leinhar piano Maurice Vander bass Pterre Michelot drums Jean-Louis Viale
Django Reinhardt ”Memorial Album 2” 1954 [Period Records―US SPL 1101]
 Quintet Of The Hot Club Of France

CD1と同じく、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されています。
前半・後半で2つのアルバムが収録されていることも、CD1と同様です。
このCDの収録時間は47.24分(47.13分)注1です。


まず前半のアルバムから行きますが、アーティスト名が表記されてないのは、アルバム名に「Django Reinhardt」が含まれているから重複を避けたのでしょう。
アルバム名の"The Great Artistrt Of Django Reinhardt"で検索した結果から、レーベルがBlue Star、国名がFrance、カタログ番号が「BLP 6830」に該当するのは、こちらのページです。
そのページのジャケット画像を見ると、「The Great Artistrt Of」と「Django Reinhardt」が少し離れて書かれているので、Django Reinhardtの「The Great Artistrt Of」というアルバム、という見方も出来るし、「The Great Artistrt Of Django Reinhardt」というのがアルバム名、とも考えられます。

ということで、前半のアルバムは特に問題なく済みました。後半のアルバムは、担当楽器 人物名のところが「Quintet Of The Hot Club Of France」とありますが、そのメンバーで演奏しているということでしょう。あるいは、いちいち楽器名と人名を書くのが煩わしかっただけかもしれません(笑)。
例によって、アルバム名"Memorial Album 2"で検索すると、ちょっと回り道しましたが、最終的には、レーベルがPeriod Records、国名がUS、カタログ番号が「SPL 1101」に該当する、こちらのページに辿り着きました。
が、ここで1つ問題が。CDの9曲目、アナログ盤のA1が、CD9曲目の表記と、該当ページのものとで異なります。
・CD9曲目の表記:Swingtime In Springtime
・該当ページ上の表記:Fantasie
となっています。
該当ページ上の表記だけでなく、裏ジャケ画像、レコード本体A面レーベル画像でも「Fantasie」となっていますし、他にも米amazonとかも見てみましたが、全て「Fantasie」となっており、こちらが正しくて、CD9曲目の表記が間違っていると思われます。
そうなると、「Swingtime In Springtime」という名前がどこから出てきたのか?というのも謎です。「Django Reinhardt Swingtime In Springtime」でググってみると、何件かYoutube動画がヒットするので、そういう曲があるのは確かですが。
そうなると、今度は単に表記が間違っているだけなのか、あるいは、間違って(?)「Fantasie」ではなく、「Swingtime In Springtime」の方を収録しているのではないか?という疑問も出てきます。それならと、「Django Reinhardt Fantasie」でググってみると、こちらもYoutube動画がヒットしました。
そこでCD9曲目(CDDBでは「Swingtime In Springtime」で登録されていました)、「Fantasie」のYoutube動画、「Swingtime In Springtime」のYoutube動画の3つを聴き比べてみると...?明らかに、CD9曲目は「Swingtime In Springtime」でした!
ということで、表記が誤っているのではなく、どういう経緯でかは判りませんが、「Fantasie」の代わりに「Swingtime In Springtime」が収録されている、が正解でした。なぜそうなったのかは謎ですが...。
ちなみに、「Memorial Album」は「2」の他に、「1」と「3」もあります。「3」は、CD3に収録されていますが、「1」は収録されていません。何故「1」だけハブられたのかも謎です。

こちらも、一応収録曲を表にまとめてみます。

■The Great Artistrt Of Django Reinhardt

No.曲   名
1(A1)Nuages
2(A2)Night And Day
3(A3)Insensiblement
4(A4)Blues For Ike
5(B1)Brazil
6(B2)September Song/td>
7(B3)Confessin'
8(B4)Manoir De Mes Reves

■Memorial Album 2
9( )Swingtime In Springtime
10(A2)Blues En Mineur
11(A3)Manoir De Mes Reves
12(A4)Babik
13(B1)Swing 39
14(B2)Melodie Au Erepuscule
15(B3)Feerie
16(B4)Dinette

ということで、前置きが要らない分、短く仕上げられるので、CD3までやりたいところでしたが、思わぬ問題が出てきて、結構長くなってしまったので、続きは次回 Part3でお会いしましょう。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2018.03.11

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.1●

10枚組廉価箱と言えば、Membranが有名ですが、比較的最近になって、『Milestone Of A Legend』という共通タイトル注1でまた10枚組箱の新しいシリーズを出しています(レーベル名も、「Membran」ではなく「Intense Media」となっている)。その箱の1つ、ジャンゴ・ラインハルトのものを入手したので、その内容について(「音楽的に」ではなく収録されているのがどんな内容かという点について)少し調べたことを書きたいと思います。




(画像クリックでamazonに飛びます)。

Django Reihardt『Milestone Of A Legend』 (Intense Music 600320)

以前出ていた10枚組箱は、ただ曲名が連ねてあるだけで、どのアルバムからの曲かと言う情報は、まったくなかったのですが、この新しいシリーズは基本的にアルバム単位で収録されているようです。
箱の裏面にある収録内容を挙げておきます(上記amazonのページにも箱裏面の画像あります)

CD1:『Swing From Paris』(1953)●『Souvenirs Of Django Reinhardt』(1954)
CD2:『The Great Artistry Of Django Reinhardt』(1954)●『Memorial Album 2』(1954)
CD3:『Memorial Album 3』(1954)●『Django Reinhardt』』(1954)
CD4:『Django』(1957)●『Django Et Le Quintette Du Hot Club De France』(1957)
CD5:『Django Volume V』(1958)
CD6:『Concert A Bruxelles 1948』(1958)
CD7:『Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F』(1959)
CD8:『The Immortal Django Reinhardt Guitar』(1961)
CD9:『Djangology』(1961)
CD10:『Django Reinhardt Et Le Quinttette Du H C F The Very Best Of』(1961)

という内容で、計14枚のアルバムが収録されている模様です。
気になるのは、(発表年)と思われるのが、1953年以降のものばかりということです。ジャンゴ・ラインハルトは、Wikipediaに拠ると、1953年5月16日に亡くなっているので、一番最初のアルバム、『Swing From Paris』だけは生前に発表された可能性がありますが、二番目以降のアルバムは、死後に発表されたものと思われます。
箱の表面だけでは、ここまでしか判りませんが、開封してみると、CDを収録するペーパースリーブの裏面にもう少し詳しい情報が載っています。
それでは、以下に各CD毎にその内容を表記し、判ったことを書いていきます。

◆CD1

Quintet Of The Hot Club Of France ”Swing From Paris” 1953 [Decca―France LF 1139]
 guitor Django Leinhar & Roger Chaput violin Stephane Grappelly bass Llouis Vola
Quintet Of The Hot Club Of France ”Souvenirs Of Django Reinhardt” 1954 [Vogue―UK L.D.E.049]
 メンバー表記なし、上のアルバムと同じメンバーか?

基本的に、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されているようですが、するとこのCD1に収録の2アルバムは、ジャンゴ・ラインハルト名義ではなく、Quintet Of The Hot Club Of Franceという名義で発表されたことになります。Quintet Of The Hot Club Of FranceをWikipediaで調べてみると、

フランス・ホット・クラブ五重奏団(フランス・ホット・クラブごじゅうそうだん、フランス語: Quintette du Hot Club de France、英語: The Quintet of the Hot Club of France)は、1934年にフランスでギタリストのジャンゴ・ラインハルトとヴァイオリニストのステファン・グラッペリによって結成されたジャズ楽団であり、形態を様々に変えながら1948年まで活動を続けた。
とあります。「五重奏団」と言いながら、4人しかいないようですが...。
とりあえず、Quintet Of The Hot Club Of France(英語表記)またはQuintette Du Hot Cllub De Francd(フランス語表記)は、長いので以降「F. H. C 五重奏団」と呼ぶことにします。
このCDの収録時間は47.46分(47.36分)注2です。


次にアルバム毎の情報を調べました。前半のアルバム名の「Swing From Paris」でググってみると、幾つかのページが見つかりました。とりあえず、レーベルはDecca、発表国はフランス、カタログ番号は「LF 1139」で該当するのは、こちらのフランス版のページです。
ただ、そのページだと、アルバム名が"Paris − Swing"となっています。同じDeccaで同じカタログ番号の、英国版のページでは"Swing From Paris"となっているのですが。ここはどちらかに合わせるべきなのを間違えたのでしょうか?この辺の詰めの甘さがいかにもMembranという感じです。
ちなみに英国版のページのジャケ画像を見ると、アーティスト名は「Quintet Of The Hot Club Of France* Featuring Django Reinhardt, Stephane Grapelli* 」となっています。こちらの方が、正しい名称でしょう。

続いて、後半の"Souvenirs Of Django Reinhardt"ですが、このアルバム名で検索すると、こちらのCDのページが見つかりました。
ただ、このCD、24曲も収録されています。そのページ上のコメントを見ると、「Souvenirs Of Django Reinhardt」というアルバムのオリジナルアナログ盤は、Volume 1〜Volume 3までの3枚別々で発表されていたもので、CD化に際して1つのアルバムにまとめられたという事のようです。そして、Volume 1に該当する8曲が、この10枚組箱のCD1に収録されているようです。
また、発表されたのはジャンゴの死後の1954年ですが、録音は1947年に行われたものである旨も記されています。
ただ、このCDのジャケット画像を見ても、どこにも「Quintet Of The Hot Club Of France」という文字はありません。そこで"Vogue―UK L.D.E.049"という文字列で検索したところ、このページが見つかりました。このページに掲載されているジャケット裏面およびレコード本体のレーベル面に印刷されているアーティスト名は、"Django Reinhardt And His Quintet Of The Hot Club Of France*"となっています。これが正しいと思われます。
しかし、折角Volume1〜3までをまとめたCDが出ているのですから、この10枚組箱でもその仕様にして欲しかったところです。

最後に、一応収録曲を表にまとめてみます。

■Swing From Paris

No.曲   名
1(A1)Swing From Paris
2(A2)My Sweet
3(A3)Improvisation
4(A4)Sweet Georgia Brown
5(B1)three Little Words
6(B2)Nocturne/td>
7(B3)Daphne
8(B4)H.C.Q. Strut

■Souvenirs Of Django Reinhardt
9(A1)Minor Swing
10(A2)Swing 41
11(A3)Artillerie lourde
12(A4)Peche a la mouche
13(B1)Swing Guitars
14(B2)Belleville
15(B3)Douce ambiance
16(B4)Swing de Paris

ということで、もっと簡単に済む予定だったのが、思った以上に大変でした。長くなるので、CD2以降はまた回を改めて書きたいと思います。てことは「Part10」まで行くのか...。

>
注1.『Milestone Of A Soul Legend』のように微妙に異なるタイトルのものもある。
注2.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

«●茶木みやこという人 補遺その2●