2018.04.22

●ブルースとサイケのとある出会い〜Part 1●

ブルースとサイケ(デリックロック)、一見あまり縁がないジャンルのように見えますが、中にはその2つがうまく出会った事例があるのです。そのキーはテキサスという地にありました。



まずは、ブルースの方から行きますが、テキサスと言えば、ブルースファンの間でも有名な地域。「テキサス・ブルース」というサブジャンルも出来ているほどです。
では、「テキサス・ブルース」の代表的なブルースマンと言えば?これについては、まあ、異論もあると思いますが、一般的には、ライトニン・ホプキンスということになるでしょう。ライトニン・ホプキンス(以降、「ライトニンと略記)と言えば、カントリー・ブルースにルーツを持ちながらも、それだけでは終わらない、独特の個性を持ったブルースを演奏し続けた存在であり、その音楽はもちろん、人間としてキャラクターも「立ってる」ことで有名です。いわばワンマン・ワンジャンル、と言っても過言ではない、稀有な存在と言えましょう。
そして、サイケの方。一般にサイケと言えば、英ロンドンだったり、米西海岸だったりしますが、実はテキサスにもサイケのムーヴメントはあり、「テキサス・サイケ」と呼ばれたりしています。
その中心的存在だったのが、International Artistsというレーベルであり、その看板アーティストとも言うべき存在が、13thフロア・エレベーターズ(以降、エレベーターズと略記)でした。

この、ライトニンとエレベーターズ,2つのアーティストに(テキサス出身であることを除いては)、共通性などないように思われますし、なんらかの接点もないように思えます。
が、実は意外な接点があったんですね。1968年発表のライトニンのアルバム『Free Form Patterns』はテキサス・サイケの総本山、International Artistsレーベルから、発表されました。そしてバックメンバーには、ライトニンのいとこでもあり、度々共演していたビリー・バイザー(以降ビリーと略記)の他に、ベースのデューク・デイヴィス、ドラムのダニー・トーマスが参加していますが、このリズム隊の2人が、他ならぬエレベーターズの(当時の注1)メンバーだったのです。

もったいぶるようですが、話を先に進める前に、ライトニンがどんなふうな曲をやっていたか、あるいはエレベーターズがどんなふうな曲をやっていたか、よく知らない人のために、それぞれの代表曲を1曲ずつ、例によってYouTube動画注2)で貼ってみたいと思います。そんなのよく知ってるわい!という人は飛ばして先へどうぞ。

ライトニン・ホプキンス「Mojo Hand」

13thフロア・エレベーターズ「Slip Inside This House」

どうでしょうか?う〜ん、あまりにも音楽性が違いすぎて(そりゃそうだ)よく判りませんねえ。でも、敢えて共通点をあげるなら、独特の乾いた、土臭い(泥臭い、と表現してもいいが、それだとちょっとウェットな感じがしてしまう)、垢抜けない感じが共通してはいませんか?
この「感じ」個人的にはテキサス出身のアーティストにはしばしば見られるものだと思っています。

とりあえず、その『Free Form Patterns』がどういうアルバムか、説明していきましょう。


(画像クリックでamazonに飛びます)

Ligtnin' Hopkins『Free Form Patterns』(Charly J 750)
 1.(A1) Mr. Charlie
 2.(A2) Give Me Time To Think
 3.(A3) Fox Chase
 4.(A4) Mr. Dittas' Grocery Store
 5.(A5) Open Up Your Door
 6(.B1) Baby Child
 7.(B2) Cookings Done
 8.(B3) Got Her Letter This Morning
 9.(B4) Rain Falling
 10.(B5) Mini Skirt
CD Bonus Track
 11, Black Ghost Blues

さすがに「どサイケ」なジャケですね。それはそれとして、画像を見た人は何か違和感を感じたと思います。普通の、平面的なジャケ写でなく、斜めから撮った写真で、CDのケースも厚みがあるように思われます。
実は、このCD、3枚組のデジパック仕様なんですね。で、上記で書いた曲目一覧はDisc 1のものなんですが、Disc 1が、一応オリジナル盤10曲+ボーナストラック1曲という仕様になっております。
では、Disc 2とDisc 3には何が収録されているのか?それについてはおいおい触れることにして、まずオリジナル盤+ボーナス・トラックのレビューをしていきましょう。

  1. Mr. Charlie 7:06 注3
    1曲目からいきなり7分を超える大曲です。というのは、約3分30秒にもわたる「語り」の部分が冒頭にあるから。
    この歌は、南部の「ミスター・チャーリー」に雇われている黒人少年が、製粉所の火事を雇い主に告げようとするのですが、ひどい吃音症のため、上手く伝えることが出来ない、そこで歌って聴かせた、という内容(らしい(^^;)なんですが、その事件の内容を言い聞かせる語りの部分が最初にあって、それから歌に入ります。
    肝心の歌に関しては、ほぼライトニンの弾き語りです(控えめにベース入ってる?)。 とりあえず、YoutTubeにあったので、貼っておきます。



    あと、この曲は、B面曲「Baby Child」と共に、シングル・カットされてます。これは、『Never Ever Land』注4というInternational Artistsレーベルの3枚組コンピ盤のブックレットに付記されているシングル盤ディスコグラフィに明記されています。
    しかし、7分を超える大曲を、そのままシングル・カットは出来ないはずなので、何らかの編集がされていると思うのですが、この『Never Ever Land』というコンピ盤、ライトニンの曲は未発表曲も含め、4曲も収録しているのに、肝心の「Mr. Charlie」のシングル・バージョンは収録されていないのです。うぬ〜、役に立たない奴め〜。
    YouTubeにないかと思って、検索してみたのですが、アルバムバージョンしかありませんでした。
    一応、レーベルの画像だけは、こちらのサイトにありました。それには、「3:35」という数字が表記されています。この数字が演奏時間だとしたら、アルバムバージョンから、語り部分を取り去ると、残った部分は大体4分前後になるので、多分アルバムバージョンから語り部分をばっさりカットしたものではないか?と思われるのですが...。あとはシングル盤そのものを入手しないと話が進みませんが、手近にそのための環境も何もないため、ここは仮説のまま置いておくことにします。

  2. Give Me Time To Think 3:51
    2曲目から、ハーモニカとベースとドラムが入ってきて、バンド編成になります。が、あくまでも「ライトニンの世界」です。リズム隊2人はライトニンに合わせて慎重にプレイしている感じです。それと対象的に、ハーモニカのビリーはさすがにライトニンとは度々共演している「気心の知れた仲間」だけあって、息がピッタリあっています。
    この曲はYoutubeにはありませんでした。

  3. Fox Chase 3:29
    ビリーのハーモニカから入り、一転して、アップテンポな曲です。リズム隊2人も前へ出る感じでプレイしています。ライトニンは控えめにギターを弾くだけなので、あまり目立ちません。途中、奇声を上げているのは、ライトニンかとおもいきや、CDのブックレットには、「Billy Bizor: Harmonica and lead vocal on Fox Chase」とありますので、ビリーのようです。
    この曲もYoutubeにはありませんでした。

  4. Mr. Dittas' Grocery Store 5:36
    またしてもビリーのハーモニカから入りますが、こちらはややスローでダウンホームなカントリー・ブルースです。リズム隊の2人は、前曲同様結構前に出てる感じで、ドラムのダニー・トーマスは、ライトニンのギター・ソロ時に結構目立ったプレイをしている他、控えめながらフィル・インをかましてきます。
    この曲もYoutubeにはありませんでした。

  5. Open Up Your Door 3:58
    異様に「重い」ライトニンのギターから入るスローでダークなブルースです。ピアノを弾いているのは、CDのブックレットに拠ると、エルモア・ニクソン注5という人物のようです。ハーモニカの音は聞こえないので、ビリーはこの曲には参加していないと思われます。
    この曲もYoutubeにはありませんでした。

  6. Baby Child 3:37
    ライトニンは、出だしで一言言うだけで、あとはギターに専念しています。ヴォーカルを取るのは、ビリー。実際にはビリーのリード曲と言っていいでしょう。前曲に引き続き、エルモア・ニクソンがピアノを弾いています。
    この曲はYoutubeにありましたので貼っておきます。ただし、画像は「Baby Child」でなく、なぜか「Mr. Charlie」のシングルの画像が使われています。


  7. Cookings Done 3:50
    「Mojo Hand」の変奏曲、とでも言うべき曲で、メロディーや歌詞の一部は同じです(ライトニンにはこのパターンがよくある)。アップテンポな曲になると、リズム隊の2人も元気になるようで前に出ています。
    この曲はYoutubeにはありませんでした。

  8. Got Her Letter This Morning 5:00
    「Open Up Your Door」と出だしが全く同じです(笑)。その後の展開もよく似ています。これはライトニンの曲にはよくあることで、いわば1つのテンプレートという感じでしょうか。最後の方でライトニンが「Oh Year!」と叫んでいます。大分調子が出てきたのでしょうか?
    この曲はYoutubeにはありませんでした。

  9. Rain Falling 5:04
    またまたライトニンの「テンプレート」中の1曲です。この曲では、ドラムがかなり前へ出て積極的に叩いてます。リズム隊の2人は、これまでどこか遠慮したようなところがありましたが、ようやく4人の気が合ってきた用な感じです。
    この曲は、Youtubeにありましたのでまた貼っておきます。


  10. Mini Skirt 3:04
    オリジナル・アナログ盤では最後に来る曲。この曲が一番盛り上がっています。ライトニンは「歌う」というより「叫ぶ」ような調子で歌詞を吐き散らし、そして「Harmonica, All right!」と叫んでビリーにソロを取らせたり、「Drum, All right!」と叫んでドラムスにソロを取らせたりします。今までどちらかというと、後ろに引いた感じだったリズム隊の2人もようやく思う存分にプレイしてるように聴こえます。
    この曲はYoutubeにはありませんでした。

  11. Black Ghost Blues (Bonus Track) 3:31
    ボーナストラックとして収録されているこの曲は、他の曲と明らかに感じが違います。ライトニン1人の弾き語りですし、全体にあのヘラルド録音のような深いエコーがかけられています。出元が違うのではないか?という感じがあります。
    この曲は、Youtubeにありましたのでまた貼っておきます。

ということで、ボーナストラックを含む11曲を聴いてきましたが、全体の感想としては、ベースのデューク・デイヴィス、ドラムのダニー・トーマスともに「リズム隊」としての仕事に専念して、表にはあまり出ていないのがちょっと残念です。まあ、まだ若い2人と、大ベテランのライトニンとでは、そうなっても仕方ないところではありますが...。

ということで、だいぶん長くなってしまったので、CDの、Disc 2・Disc 3についてはPart 2として取り上げたいと思います。またふとしたことから浮上した「Mini Skirt」別バージョン問題についても取り上げる予定です。

                                   続く

注1.当時のロックバンドの例にもれず、エレベーターズもメンバーの出入りが激しかった。
注2.Youtubeに存在しているかどうかのチェックは、2018年4月21日時点のものです。それ以降に削除されている可能性があります。以降同様
注3.時間表記は、iTunes上で表示されるものを記載しています。以降同様。
注4.『Never Ever Land 83 Texsan Nuggets From International Artists Records ~ 1965-1970 ~』(Charly SNAJ 735 CD)
注5.エルモア・ニクソン(Elmotre Nixson)については、何故かドイツ語版のWikipediaにのみ項目があります。Google翻訳した結果はこちら

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2018.03.28

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.7●

またまた間が空いてしまいましたが、更新します。今回はCD9とCD10の調査、そして総括です(年度末に合わせて最終回です)。



それではまずCD9の情報を見てみましょう。

◆CD9

Django Reinhardt & Quintet Of The H C F & Stephane Grappelly
 ”Djangology” 1961 [RCA Victor―US LPM 2390]
 Bass Carlo Pecopi Drums Aurelio Carolis Guitar Django Reinhardt Piano Gianni Safred Violin Stephane Grappelly

このCDでは、■アーティスト名
"アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されています。アーティスト名の"H C F"は例によって"Hot Club of France"の略称です。今までは、ステファン・グラッペリが"H C F"に含まれていましたが、今作では別扱いになっているようです。
このCDの収録時間は39.40分(39.34分)注1です。

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました、が、見ての通りこれはペリー・コモのアルバムのページで全く関係ありません。どうやらカタログ番号が誤っている模様です。アーティスト名とアルバム名で検索して、こちらのページに辿り着きました。正しいカタログ番号は「LPM 2319」のようです。
それ以外には、アルバム名が、「&」と「And」、「&」と「With」と言った細かい差異があります。発表年は一致しています。曲名は、2(A2)、5(A5)、8(B2)が一部異なっていますが、表記のゆれの範囲内であり、別の意味と言う程ではありません。

それではいつもの収録曲表です。

■Djangology

No.曲   名
1(A1)Minor Swing
2(A2)Beyond The Sea(La Mer)
3(A3)Bricktop
4(A4)Honeysuckle Rose
5(A5)Artillerie Lourde (Heavy Artillery)
6(A6)Djangology
7(B1)After You've Gone
8(B2)Ou Es-Tu Mon Amour (Where Are You My Love)
9(B3)I Saw Stars
10(B4)Lover Man (Oh Where Can You Be)
11(B5)Menilmontant
12(B6)Swing 42


次にCD10の情報を見てみましょう。

◆CD10

アーティスト名表記なし "Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F" The Very Best Of 1961
 [RCA―France 730.596]
 演奏者名表記なし

このCDでは、アーティスト名と演奏者名の記述がなく、■ "アルバム名" The Very Best Of 発表年(もしくは、The Very Best Of 1961 発表年なし)
[レーベル―発表国 カタログ番号]、という順で表記されています。
アーティスト名と演奏者名の表記がないのは、CD7と同じく、アルバム名=アーティスト名=演奏者名だからでしょう。謎なのはダブルクォーテーションで囲まれたアルバム名の後ろに付けられた「The Very Best Of」の文字列です。或いは「The Very Best Of 1961」までが文字列で、発表年の表記がない、とも考えられます。
とりあえず、例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。これには、「The Very Best Of」の文字列は付いていません。また発表年は1961年ではなく1972年となっています。
考えられるのは、ダブルクォーテーションで囲った"Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F"だけだと、CD7と同じアルバム名になってしまい(中身は全く違っていますが)、区別がつかなくなるので、「The Very Best Of 1961」という文字列を足したのではないか?ということです。なぜ「1961」なのか?という疑問は残りますが...。
このCDの収録時間は42.03分(41.55分)注1です。

それではいつもの収録曲表です。

■Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F (The Very Best Of 1961)

No.曲   名
1(A1)Jersey Bounce
2(A2)Nuages
3(A3)Sophisticated Lady
4(A4)St. Louis Blues
5(A5)September Song
6(A6)Royal Garden Blues
7(B1)Darktown Strutter’s Ball
8(B2)Stormy Weather
9(B3)Dream Of You
10(B4)A-Tisket A-Tasket
11(B5)Anniversary Song
12(B6)Russian Songs Medley

以上で、全CD10枚の調査が完了しました!

◆総括◆

  1. 収録アルバムについて
    私は、ジャンゴ・ラインハルトについては、まだ聴き始めたばかりなので、この14枚のアルバムのチョイスが妥当なものかどうかは判りませんが、有名な『ジャンゴロジー』やライブ盤を収録するあたり、それなりに考えているとは思えるのですが、全体的に見ると、中途半端という感は否めません。例えば、「メモリアルアルバム」を2と3だけ収録して1は収録しない、と言ったような点などです。
  2. 収録量について
    このボックスセットの総収録時間注2は7時間37分=457分なので、1枚あたりの平均収録時間は、45.7分ということになります。短い、とは言えないかも知れませんが、長くないことは確かです。CD1〜CD4までは2in1ですが、初期のアルバムは、LPと言っても12インチではなく10インチなので、頑張ればCD1枚に3アルバムくらい入るかも知れません。CD5以降は全て1枚1アルバムなので、この辺も適当に調整すれば2in1にできたような気がします。
  3. オリジナルLPにこだわり過ぎでは?
    以前のMembranの10枚組箱はどのアルバムからとか言う考慮なく、ただ曲が詰め込まれているだけのものでした。このボックスセットではその辺が改善されて、アルバム単位で収録されている訳ですが、あまりにもオリジナルのLPにこだわりすぎているような気がします。例えば『ジャンゴロジー』などは現在、ボーナストラックを大量に追加した版が出回っていますが、そこら辺はCDを真似ても良かったのではないかと。まあ、版権とか、色々とややこしい問題があるのかも知れませんが。
  4. 総合的に見て
    さて、このボックスセットの総合評価ですが、ここからは完全に私的な内容になりますが、正直2000円出して買うほどのものではない。というところです。私はHMVでたまたま1080円(税込)注3で売っていたのを買ったので、まあ、それぐらいの価値はあったと思いますが。1500円なら悩んだところ、2000円なら買わなかったでしょう。そんなところです。

以上でこの一連の記事を終わります。長々とお付き合いくださった方、ありがとうございました。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。
注2.iTunesで、14枚全てのアルバムを選択した時に表示される総再生時間です。
注3.3月28日夜の時点で、2052円(税込)まとめ買いすれば1936円

                                       了

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2018.03.22

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.6●

ちょっと間が空いてしまいましたが、まだまだ頑張って更新します。今回はCD7とCD8の調査です。



それではまずCD7の情報を見てみましょう。

◆CD7

アーティスト名表記なし ”Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F” 1959
 [La Voix De Son MaitreーFrance FELP 236 S]
 演奏者名表記なし

このCDでは、アーティスト名および演奏者名の記述がなく、■ "アルバム名" 発表年
[レーベル―発表国 カタログ番号]、という順で表記されています。
アーティスト名と演奏者名の表記がないのは、アルバム名=アーティスト名=演奏者名だからでしょう。
このCDの収録時間は39.46分(39.37分)注1です。

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。
アルバム名は、CD6同様、"Hot Club de France"が"H C F"と略記されています。またCD6では、アルバム名が「Djanfo Reinhardt Et Son Quintette Du H C F」だったのが、「Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F」と微妙に変わっています(「Son=彼の」が「Le=男性を表す定冠詞」と変わっています)。
それ以外収録曲等は、一致していて問題はなさそうです。

それではいつもの収録曲表です。

■Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F

No.曲   名
1(A1)Liebesfreud
2(A2)Danse Norvegienne
3(A3)Vous Qui Passez Sans Me Voir
4(A4)Petit Mensonges
5(A5)Exactly Like You
6(A6)All Of Mel/td>
7(A7)Swet Sue
8(B1)Douce Ambiance
9(B2)Cavalerie
10(B3)Oui (Si Tu Me Dis Oui)
11(B4)Fleur D'Ennui
12(B5)Crepuscule
13(B6)Lentement, Mademoiselle
14(B7)Belleville

次にCD8の情報を見てみましょう。

◆CD8

アーティスト名表記なし ”The Immortal Django Reinhrdt Guitar” 1959
 [Reprise Records―US A-6075 Promo]
 Bass Emmanuel Soudieux & Fred Ermelin Clarinet Hubert Rostaing Drum Andre Jourdan Guitar Django Reinhardt & Eugene Yees & Joseph Reinhardt Violin Stephane Grappelly

このCDでは、アーティスト名の記述がなく、■ "アルバム名" 発表年
[レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されています。
アーティスト名の表記がないのは、アルバム名にアーティスト名が含まれているからでしょう。
演奏者名を見ると、「五重奏団」どころか、8人もいますね(笑)。まあ、8人が揃って演奏していたかどうかは判りませんが。
このCDの収録時間は45.08分(44.59分)注1です。

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。

アルバム名、収録曲等は、一致していて問題はなさそうです。
が、内容が全く同じ普通のアルバムもあるのに、わざわざプロモ盤を使うのは何故なんでしょうか?なんらかのこだわりがあったのか?

それではいつもの収録曲表です。

■The Immortal Django Reinhardt Guitar

No.曲   名
1(A1)Liebesfreud
2(A2)I Love You
3(A3)Crepuscle
4(A4)Swing Time In Springtime
5(A5)Louise
6(A6)(I Love You) For Sentimental Reasons
7(A7)Songe D'Automne
8(B1)Swing Guitars
9(B2)R-Vingt-Six
10(B3)Sweet Chorus
11(B4)Just One Of Those Things
12(B5)Django's Dream
13(B6)Feerie
14(B7)Stockholm


今回もこれと言った問題も起こらず、CD2枚分消化できました。このペースだと次回が最終回?!
それでは次回、Part 7でお目にかかりましょう。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

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2018.03.18

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.5●

休みの日は頑張って更新します。今回はCD5とCD6の調査です。
(一部記述に誤りがあったため、3/22(木)に修正を行いました)



それではまずCD5の情報を見てみましょう。

◆CD5

Djanfo Reinhardt ”Django Volume V” 1958
 [La Voix De Son MaitreーFrance FELP 184]
 & M. Warlop & Orchestra & Le Quintette Du Hot Club De France & D.Wells & Orchestra

CD1・2と同じく、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名、という順で表記されています。
これ以降、CD10まで、CD1枚にアルバム1枚だけ収録、という形になります。収録時間が40分を切っているものもあり、詰め込めば2in1にできそうなのですが...。とりあえずこのCDの収録時間は41.00分(40.52分)注1です。
演奏者名のところはなんだか「&」ばかり続いて判りにくいですが、判りやすいように補足して書くと、
(Django Reinhardt) & M. Warlop & (His) Orchestra & Le Quintette Du Hot Club De France & D.Wells & (His) Orchestra ※括弧内が補足した部分
という形になると思います。

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。
アルバム名、収録曲等、一致していて問題はなさそうです。

それではいつもの収録曲表です。

■Django Volume V

No.曲   名
1(A1)Organ Grinder's Swing
2(A2)Tajmahal
3(A3)Serenade For A Wealthy Widow
4(A4)My Serenade
5(A5)Bolero
6(A6)Mabel/td>
7(A7)Blue Drag
8(B1)Viper's Dream
9(B2)Fiddle Blues
10(B3)Swinging With Django
11(B4)Swannee River
12(B5)Paramount Stomp
13(B6)Japanese Sandman
14(B7)Hangin' Around Boudon


それでは次にCD6の情報を見てみましょう。

◆CD6

Djanfo Reinhardt Et Son Quintette Du H C F ”Concert A Bruxelles 1948” 1958
 [Vogue―France LD 610-30]
 Guitar Django Reinhadt & Henri "Louson" Baumgartner Clarinet Hubert Rostaing Bass Louis Vola Drums ArthurMotta

CD1・2と同じく、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されています。
このCDの収録時間は33.20分(34.12分)注1です。ライヴ盤ということもありもう少し長く聴きたいところです・

それではアルバム情報です。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。
アーティスト名で、CD上の表記が、「H C F」となっているのは、単に「Hot Club de France」の略記でしょう。
「Djanfo Reinhardt Et Son Quintette Du Hot Club De France」は日本語に訳すと、「ジャンゴ・ラインハルトと彼のフランス・ホット・クラブ五重奏団」となるかと思います。

それではいつもの収録曲表です。

■Concert A Bruxelles 1948

No.曲   名
1(A1)Artillerie Lourde
2(A2)Micro
3(A3)Bolero
4(A4)Cadillac Slim
5(A5)Nuages
6(B1)Place De Broukere/td>
7(B2)Improvisation
8(B3)Improvisation Sur Un Theme Mineur
9(B4)Festival 48
10(B5)Minor Swing

今回はこれと言った問題も起こらなかったので、CD2枚分消化できました。これでPart 10は無くなったかな。
それでは次回、Part 6でお目にかかりましょう。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

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2018.03.17

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.4●

また2日、間が開きましたが、めげずに頑張って更新するですよ。今回はCD4の調査です。



それでは早速CD4の情報を見てみましょう。

◆CD4

アーティスト名表記なし ”Django” 1957
 [Oriole―UK MG 10019]
 演奏者名表記なし
アーティスト名表記なし "Django Et Le Quintette Du Hot Club De France" 1957
 [La Voix De Son MaitreーFrance FELP 154]
 演奏者名表記なし

このCDでは、前半後半のアルバム共、アーティスト名および演奏者名の記述がなく、■ "アルバム名" 発表年
[レーベル―発表国 カタログ番号]、という順で表記されています。
前半・後半で2つのアルバムが収録されていることは、CD1・2・3と同様です。
アーティスト名がないということは、Django Reinhardtであると、考えても良いのでしょうかね?
このCDの収録時間は69.27分(69.13分)注1です。

それでは前半のアルバムです。例によって、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。8曲目(B3)の曲名が若干違っています(CD上は、「Sweet Sue (Just You)」、該当ページ上は、()のない「Sweet Sue, Just you」)が、他には矛盾はありません。

それでは後半のアルバムに行きます。これも[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索してみて、こちらのページがヒットしました。が、CDと該当ページ上とでは、アルバム名が異なります。CD上は"Django Et Le Quintette Du Hot Club De France"ですが、該当ページ上は、"Django (Volume 1)"と全く異なっています。
そこで、「Django Et Le Quintette Du Hot Club De France」で検索してみたのですが、該当するものは見つかりませんでした。「Django Reinhardt Et Le Quintette Du Hot Club De France」ならヒットするのですが、肝心の内容が全く異なります。
一方、[レーベル名―国名 カタログ番号]で検索して見つかったページの方は、曲情報は、CDのそれと一致しています。またCDの実際に収録してある内容も調べましたが、これもCDの表記と一致しています。
このことから、やはりタイトルは、該当のページにあった、「Django {Volume 1)」で正しく、CD(のペーパースリーブ)上の表記が間違っていると推測してよいかと思います。

それではいつもの収録曲をまとめた表です。

■Django

No.曲   名
1(A1)Oh, Lady Be Good
2(A2)Dinah
3(A3)Confessin'
4(A4)I Saw Stars
5(A5)Tiger Rag
6(B1)The Continental/td>
7(B2)Blue Drag
8(B3)Sweet Sue (Just You)(CDペーパースリーブ上の表記。LP盤では「Sweet Sue, Just You」)
9(B4)The Sunshine Of Your SmileA Amphion
10(B5)Swannee River

■Django Et Le Quintette Du Hot Club De France(CDペーパースリーブ上の表記。LP盤では"Django (Volume 1)"
11(A1)I Can't Give You Anything But Love
12(A2)I'se A Muggin'
13(A3)Oriental Shuffle
14(A4)Limehouse Blues
15(A5)After You've Gone
16(A6)Star Dust
17(A7)Présentation Stomp
18(B1)Sweet Chorus
19(B2)Nagasaki
20(B3)Are You In The Mood
21(B4)Georgia On My Mind
22(B5)Shine
23(B6)Swing Guitars
24(B7)In The Still Of The Night

さて、今回も後半のアルバムに問題が起こって、時間を取られてしまい、1枚だけの調査となってしまいました(なぜか後半のアルバムばかり問題が起こる。何故だ?)。
ともあれ、順調にPart 10に向けて進行中ですw
それではPart 5でお会いしましょう。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

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2018.03.14

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.3●

1日間が開きましたが、まだまだ頑張って更新するですよ。今回はCD3の調査です。



それでは早速CD3の情報を見てみましょう。

◆CD3

[Period Records―US SPL 1102]
Django Reinhardt ”Memorial Album 3” 1954
 Quintet Of The Hot Club Of France
アーティスト名表記なし "Django Reinhardt" 1954 [His Masters Voice―UK DLP 1045]
 演奏者名表記なし、上のアルバムと同じか?

今までとほぼ同じく、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名、という順で表記されています。
前半・後半で2つのアルバムが収録されていることも、CD1・2と同様です。
このCDの収録時間は53.39分(53.29分)注1です。

では、前半のアルバムを見ていきましょう。CD2に収録してある"Memorial Album 2"と同様の記述となっています。例によって、「レーベル―国名 カタログ番号」で検索して、こちらのページがひっかかりました。
特に矛盾しているようなところはないですが、3曲目の曲名の綴が間違っていますね。「Del Salle」ではなく、「Dell Salle」です。lが一本少ない!
また、7曲目は、「Songe D'Automne」となっていますが、オリジナルLP盤上の表記は「Songe d'Automne」です。まあこれは表記のゆれ、という気もしますが。

それでは後半のアルバムへ行きます。
「アーティスト名表記なし」なのは、アーティスト名=アルバム名になっているからだと思われますが、「演奏者名表記なし」なのは、前半のアルバムと同じだから省略したのか、それとも単に書き忘れただけなのか、判りませんね(笑)。
例によって、「レーベル―国名 カタログ番号」で検索して、こちらのページがひっかかりました。が、少し変です。そのページにはLPのジャケット写真も掲載されていますが、それを見ると、A面とB面が逆になっています。さて、どちらが正しいのか?
更にややこしいことには、このアルバム、このCD3の表記に該当するUK盤の他に、フランス盤、ニュージーランド盤があるようなのですが、フランス盤のページを見ると、A面とB面が入れ替わっていて、ジャケット写真と同じ並びになっています。またニュージーランド盤のページを見ると、記載されている収録曲の順はUK盤と同じなのですが、そこに載っているレコード本体のレーベル写真を見ると、「SIDE 1」とあるのに、実際に表記されているのは、イギリス盤のB面曲なのです。よく判らん(笑)。
まあ、発売国が違えば収録曲が別だったりと内容に差があるのはよくあることなんで、A面とB面が逆になってもおかしくはないのですが。
一応、ジャケット写真の曲の並びと同じフランス盤の方がオリジナルなような気もしますが、このCDでは、UK盤から収録した(ということになっている?)ので、その点では曲順は正しいと言えます。

こちらも、一応収録曲を表にまとめてみます。

■Memorial Album 3

No.曲   名
1(A1)Stockholm
2(A2)Nuages
3(A3)Del Salle(CDペーパースリーブ上の表記、正しくは「Dell Salle」)
4(A4)Vendredi
5(B1)Sweet Chorus
6(B2)Crepuscule/td>
7(B3)Songe D'Automne(CDペーパースリーブ上の表記、正しくは「Songe d'Automne」)
8(B4)Folie A Amphion

■Django Reinhardt
9(A1)Daphne
10(A2)Mabel
11(A3)Djangology
12(A4)Swing 41
13(A5)Swing 42
14(B1)Nuages
15(B2)Sweet Sue
16(B3)Limehouse Blues
17(B4)Place de Broukere
18(B5)Black Eyes

ということで、今回もやっかいな問題が起こって、1枚しか消化出来ませんでした。こりゃ、マジでPart 10まで行きそうだな...。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

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2018.03.12

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.2●

また1週間くらい間が開くと見せかけて毎日更新ですよ。ということで、今回はCD2の調査です。



それでは早速CD2の情報を見てみましょう。

◆CD2

アーティスト名なし ”The Great Artistrt Of Django Reinhardt” 1954 [Blue Star―France BLP 6830]
 guitor Django Leinhar piano Maurice Vander bass Pterre Michelot drums Jean-Louis Viale
Django Reinhardt ”Memorial Album 2” 1954 [Period Records―US SPL 1101]
 Quintet Of The Hot Club Of France

CD1と同じく、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されています。
前半・後半で2つのアルバムが収録されていることも、CD1と同様です。
このCDの収録時間は47.24分(47.13分)注1です。


まず前半のアルバムから行きますが、アーティスト名が表記されてないのは、アルバム名に「Django Reinhardt」が含まれているから重複を避けたのでしょう。
アルバム名の"The Great Artistrt Of Django Reinhardt"で検索した結果から、レーベルがBlue Star、国名がFrance、カタログ番号が「BLP 6830」に該当するのは、こちらのページです。
そのページのジャケット画像を見ると、「The Great Artistrt Of」と「Django Reinhardt」が少し離れて書かれているので、Django Reinhardtの「The Great Artistrt Of」というアルバム、という見方も出来るし、「The Great Artistrt Of Django Reinhardt」というのがアルバム名、とも考えられます。

ということで、前半のアルバムは特に問題なく済みました。後半のアルバムは、担当楽器 人物名のところが「Quintet Of The Hot Club Of France」とありますが、そのメンバーで演奏しているということでしょう。あるいは、いちいち楽器名と人名を書くのが煩わしかっただけかもしれません(笑)。
例によって、アルバム名"Memorial Album 2"で検索すると、ちょっと回り道しましたが、最終的には、レーベルがPeriod Records、国名がUS、カタログ番号が「SPL 1101」に該当する、こちらのページに辿り着きました。
が、ここで1つ問題が。CDの9曲目、アナログ盤のA1が、CD9曲目の表記と、該当ページのものとで異なります。
・CD9曲目の表記:Swingtime In Springtime
・該当ページ上の表記:Fantasie
となっています。
該当ページ上の表記だけでなく、裏ジャケ画像、レコード本体A面レーベル画像でも「Fantasie」となっていますし、他にも米amazonとかも見てみましたが、全て「Fantasie」となっており、こちらが正しくて、CD9曲目の表記が間違っていると思われます。
そうなると、「Swingtime In Springtime」という名前がどこから出てきたのか?というのも謎です。「Django Reinhardt Swingtime In Springtime」でググってみると、何件かYoutube動画がヒットするので、そういう曲があるのは確かですが。
そうなると、今度は単に表記が間違っているだけなのか、あるいは、間違って(?)「Fantasie」ではなく、「Swingtime In Springtime」の方を収録しているのではないか?という疑問も出てきます。それならと、「Django Reinhardt Fantasie」でググってみると、こちらもYoutube動画がヒットしました。
そこでCD9曲目(CDDBでは「Swingtime In Springtime」で登録されていました)、「Fantasie」のYoutube動画、「Swingtime In Springtime」のYoutube動画の3つを聴き比べてみると...?明らかに、CD9曲目は「Swingtime In Springtime」でした!
ということで、表記が誤っているのではなく、どういう経緯でかは判りませんが、「Fantasie」の代わりに「Swingtime In Springtime」が収録されている、が正解でした。なぜそうなったのかは謎ですが...。
ちなみに、「Memorial Album」は「2」の他に、「1」と「3」もあります。「3」は、CD3に収録されていますが、「1」は収録されていません。何故「1」だけハブられたのかも謎です。

こちらも、一応収録曲を表にまとめてみます。

■The Great Artistrt Of Django Reinhardt

No.曲   名
1(A1)Nuages
2(A2)Night And Day
3(A3)Insensiblement
4(A4)Blues For Ike
5(B1)Brazil
6(B2)September Song/td>
7(B3)Confessin'
8(B4)Manoir De Mes Reves

■Memorial Album 2
9( )Swingtime In Springtime
10(A2)Blues En Mineur
11(A3)Manoir De Mes Reves
12(A4)Babik
13(B1)Swing 39
14(B2)Melodie Au Erepuscule
15(B3)Feerie
16(B4)Dinette

ということで、前置きが要らない分、短く仕上げられるので、CD3までやりたいところでしたが、思わぬ問題が出てきて、結構長くなってしまったので、続きは次回 Part3でお会いしましょう。

注1.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

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2018.03.11

●ジャンゴ・ラインハルトの10枚組箱『Milestone Of A Legend』について Part.1●

10枚組廉価箱と言えば、Membranが有名ですが、比較的最近になって、『Milestone Of A Legend』という共通タイトル注1でまた10枚組箱の新しいシリーズを出しています(レーベル名も、「Membran」ではなく「Intense Media」となっている)。その箱の1つ、ジャンゴ・ラインハルトのものを入手したので、その内容について(「音楽的に」ではなく収録されているのがどんな内容かという点について)少し調べたことを書きたいと思います。




(画像クリックでamazonに飛びます)。

Django Reihardt『Milestone Of A Legend』 (Intense Music 600320)

以前出ていた10枚組箱は、ただ曲名が連ねてあるだけで、どのアルバムからの曲かと言う情報は、まったくなかったのですが、この新しいシリーズは基本的にアルバム単位で収録されているようです。
箱の裏面にある収録内容を挙げておきます(上記amazonのページにも箱裏面の画像あります)

CD1:『Swing From Paris』(1953)●『Souvenirs Of Django Reinhardt』(1954)
CD2:『The Great Artistry Of Django Reinhardt』(1954)●『Memorial Album 2』(1954)
CD3:『Memorial Album 3』(1954)●『Django Reinhardt』』(1954)
CD4:『Django』(1957)●『Django Et Le Quintette Du Hot Club De France』(1957)
CD5:『Django Volume V』(1958)
CD6:『Concert A Bruxelles 1948』(1958)
CD7:『Django Reinhardt Et Le Quintette Du H C F』(1959)
CD8:『The Immortal Django Reinhardt Guitar』(1961)
CD9:『Djangology』(1961)
CD10:『Django Reinhardt Et Le Quinttette Du H C F The Very Best Of』(1961)

という内容で、計14枚のアルバムが収録されている模様です。
気になるのは、(発表年)と思われるのが、1953年以降のものばかりということです。ジャンゴ・ラインハルトは、Wikipediaに拠ると、1953年5月16日に亡くなっているので、一番最初のアルバム、『Swing From Paris』だけは生前に発表された可能性がありますが、二番目以降のアルバムは、死後に発表されたものと思われます。
箱の表面だけでは、ここまでしか判りませんが、開封してみると、CDを収録するペーパースリーブの裏面にもう少し詳しい情報が載っています。
それでは、以下に各CD毎にその内容を表記し、判ったことを書いていきます。

◆CD1

Quintet Of The Hot Club Of France ”Swing From Paris” 1953 [Decca―France LF 1139]
 guitor Django Leinhar & Roger Chaput violin Stephane Grappelly bass Llouis Vola
Quintet Of The Hot Club Of France ”Souvenirs Of Django Reinhardt” 1954 [Vogue―UK L.D.E.049]
 メンバー表記なし、上のアルバムと同じメンバーか?

基本的に、■ アーティスト名 "アルバム名" 発表年 [レーベル―発表国 カタログ番号]
演奏者名(楽器 人名)、という順で表記されているようですが、するとこのCD1に収録の2アルバムは、ジャンゴ・ラインハルト名義ではなく、Quintet Of The Hot Club Of Franceという名義で発表されたことになります。Quintet Of The Hot Club Of FranceをWikipediaで調べてみると、

フランス・ホット・クラブ五重奏団(フランス・ホット・クラブごじゅうそうだん、フランス語: Quintette du Hot Club de France、英語: The Quintet of the Hot Club of France)は、1934年にフランスでギタリストのジャンゴ・ラインハルトとヴァイオリニストのステファン・グラッペリによって結成されたジャズ楽団であり、形態を様々に変えながら1948年まで活動を続けた。
とあります。「五重奏団」と言いながら、4人しかいないようですが...。
とりあえず、Quintet Of The Hot Club Of France(英語表記)またはQuintette Du Hot Cllub De Francd(フランス語表記)は、長いので以降「F. H. C 五重奏団」と呼ぶことにします。
このCDの収録時間は47.46分(47.36分)注2です。


次にアルバム毎の情報を調べました。前半のアルバム名の「Swing From Paris」でググってみると、幾つかのページが見つかりました。とりあえず、レーベルはDecca、発表国はフランス、カタログ番号は「LF 1139」で該当するのは、こちらのフランス版のページです。
ただ、そのページだと、アルバム名が"Paris − Swing"となっています。同じDeccaで同じカタログ番号の、英国版のページでは"Swing From Paris"となっているのですが。ここはどちらかに合わせるべきなのを間違えたのでしょうか?この辺の詰めの甘さがいかにもMembranという感じです。
ちなみに英国版のページのジャケ画像を見ると、アーティスト名は「Quintet Of The Hot Club Of France* Featuring Django Reinhardt, Stephane Grapelli* 」となっています。こちらの方が、正しい名称でしょう。

続いて、後半の"Souvenirs Of Django Reinhardt"ですが、このアルバム名で検索すると、こちらのCDのページが見つかりました。
ただ、このCD、24曲も収録されています。そのページ上のコメントを見ると、「Souvenirs Of Django Reinhardt」というアルバムのオリジナルアナログ盤は、Volume 1〜Volume 3までの3枚別々で発表されていたもので、CD化に際して1つのアルバムにまとめられたという事のようです。そして、Volume 1に該当する8曲が、この10枚組箱のCD1に収録されているようです。
また、発表されたのはジャンゴの死後の1954年ですが、録音は1947年に行われたものである旨も記されています。
ただ、このCDのジャケット画像を見ても、どこにも「Quintet Of The Hot Club Of France」という文字はありません。そこで"Vogue―UK L.D.E.049"という文字列で検索したところ、このページが見つかりました。このページに掲載されているジャケット裏面およびレコード本体のレーベル面に印刷されているアーティスト名は、"Django Reinhardt And His Quintet Of The Hot Club Of France*"となっています。これが正しいと思われます。
しかし、折角Volume1〜3までをまとめたCDが出ているのですから、この10枚組箱でもその仕様にして欲しかったところです。

最後に、一応収録曲を表にまとめてみます。

■Swing From Paris

No.曲   名
1(A1)Swing From Paris
2(A2)My Sweet
3(A3)Improvisation
4(A4)Sweet Georgia Brown
5(B1)three Little Words
6(B2)Nocturne/td>
7(B3)Daphne
8(B4)H.C.Q. Strut

■Souvenirs Of Django Reinhardt
9(A1)Minor Swing
10(A2)Swing 41
11(A3)Artillerie lourde
12(A4)Peche a la mouche
13(B1)Swing Guitars
14(B2)Belleville
15(B3)Douce ambiance
16(B4)Swing de Paris

ということで、もっと簡単に済む予定だったのが、思った以上に大変でした。長くなるので、CD2以降はまた回を改めて書きたいと思います。てことは「Part10」まで行くのか...。

>
注1.『Milestone Of A Soul Legend』のように微妙に異なるタイトルのものもある。
注2.括弧外の時間は、CDペーパースリーブ上の表記時間、括弧内の時間はiTunesで表示された実時間です。以下同様。

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2017.07.04

●茶木みやこという人 補遺その2●

大分間が空いてしまいましたが、(前回の「茶木みやこという人 補遺」は2015年8月)、前回の中で、

「この『茶木みやこ撰歌』も、幸い2004年に復刻CD化されています。こちらも未だ入手していませんが、アルバム版とシングル版の違いということも含め、入手して聴き比べてみたいと思います。」
ということを書いています。
実は、だいぶん前にベスト盤『茶木みやこ撰歌』は入手済みで(流々浪々日記で検索してみると、今年の1月。もう半年前だ)、比較用のプレイリストも作成して、記事書く気満々だったのですが、どうにも気が乗らず、結局ズルズルと半年経ってしまいました。この機会に、なんとかまとめてみようと思います。


前回問題としたのは、シングル盤が出ている曲について、シングル版とアルバム版に違いがあるのではないか?ということでした。
さすがに、シングル盤を集めるのは、ハードルが高いですが(そもそもアナログ再生環境を持っていない)、ベスト盤注1には、シングル版が収録されているのではないか?という希望から、ベスト盤を入手したら、聴き比べしてみようと思ったのが記事を書く(書こうとした)きっかけでした。厳密に言えば、ベスト版とシングル版が違うという可能性もある訳ですが、ベスト盤作成時に、新たに録音し直すとは考えにくいので、とりあえずベスト版=シングル版と考えて記事を進めます。

まずは、比較対象となる曲、およびその曲がどのCDに収録されているかをまとめた表を作ってみたいと思います。

曲名うたがたりレインボウ・チェイサー茶木みやこ撰歌金田一耕助の冒険[特別版]
泪橋
冬支度
闇路
静かな夜
まぼろしの人
あざみの如く棘あれば
あなたは何を

こんな感じです。
ちなみに、『金田一耕助の冒険[特別版]』注2というのは、TVで放映された『横溝正史シリーズ』という作品があり、それを元にして作曲されたいわばイメージアルバムなのですが、CD化の際、ボーナストラックとして『横溝正史シリーズ』関係の主題歌および挿入歌も収録されました。茶木みやこ関係の3曲も収録されていたので、『レインボウ・チェイサー』に入っていた「まぼろしの人」を除く2曲は、初CD化でした。
この辺の詳しい経緯は、「◆音楽四方山話◆ 第2回 旧館サルベージ企画その1 茶木みやこという人」を見てもらうことにして、話を進めます。

では、問題となる曲について、アルバム版とベスト版および金田一耕助の冒険版(以下「冒険版」と略記)の比較を行います。

  1. 泪橋
    これは再生するまでもなく、曲情報を見ただけで、別物と判ります。曲の長さが全く異なっているからです。
    ・アルバム版:3分44秒注3
    ・ベスト版:4分01秒
    それでは実際に聴いてみましょう。まず、イントロから違います。アルバム版ではアコギとハーモニカだったのが、ベスト版ではエレキとベースの印象的なリフに、ハーモニカの代わりにシンセが被さっています。
    大体において、ヴォーカル中心でバックの演奏はリズムキープな感じのアルバム版に対して、ベスト版はかなりバックの演奏が分厚い感じです。ベースもグルーヴ感あるし、ドラムはあちこちでフィル・インを入れてくるし、エレキも間奏部分では結構派手に弾いてます。
    アコースティックでフォーク調のアルバム版に対し、ロック寄りのベスト版と呼べるでしょうか。
  2. 冬支度
    これも曲の長さが異なります。
    ・アルバム版:4分38秒
    ・ベスト版:3分47秒
    まずアルバム版の方ですが、この曲に関しては結構派手です。最初こそアコギの伴奏だけで静かな感じですが、途中でエレキやらエレピ?やらベースやらドラムが入ってきて一気に派手になります。間奏ではエレキもやや遠慮気味ながらソロをとります。
    ではベスト版の方は?と言うと、これがアルバム版に輪をかけて派手です。イントロからいきなりフルートが入ってくるし、中盤以降はなんとストリングスも加わります。ここまで行くと、ロック、というよりは歌謡曲の感じが強いかな?
  3. 闇路
    ・アルバム版:3分34秒
    ・ベスト版:3分36秒
    曲の長さに関しては、殆ど差がないです。誤差の範囲内と言っていいでしょう。では、実際の演奏はどうかというと、アルバム版の方は、「泪橋」に近い、かなりフォーク調の静かな伴奏です。基本的にアコギとベースとドラムがリズムキープし、時たまシンセがアクセントとなる感じです。
    ベスト版の方は、これまた派手です。いきなりイントロからシンセで始まり、途中でこれもストリングスが入ってきます。間奏ではエレキが思い切りソロを取るし。最後は、ヴォーカルがフェイドアウトした後に、力強いストリングスの響きが残って、やがてそれもフェイドアウトする、という形で締めくくられます。
  4. 静かな夜
    ・アルバム版:4分26秒
    ・シングル版:4分05秒
    とこれも長さがかなり異なります。が、前の3曲に比べると、アルバム版とベスト版の差はあまりないです。基本的に、エレピとストリングスがアクセントをつけて、ベースとドラムはリズムキープという点で、アレンジに大きな差はありません。違うのは、ベスト版には男性のバッキングヴォーカルが所々で入っているのと、アルバム版では最後の部分がエレピとストリングスで締めて終わるのに対し、ベスト版ではフェイドアウトしてゆくくらいでしょうか。
  5. まぼろしの人
    続くこの曲は、アルバム版、ベスト版、冒険版の3つの音源があります。
    ・アルバム版:4分04秒
    ・ベスト版:2分48秒
    ・冒険版:2分49秒
    アルバム版とそれ以外は大きく異なっていますが、ベスト版と冒険版には大差ありません。順序が逆になりますが、演奏時間がほとんど同じベスト版と冒険版は、2,3回聴いた限りでは違いを見つけられませんでした。この2つはおなじ演奏と見て良いでしょう。
    その2つと、アルバム版とは大きく異なります。まず、イントロの長さが、ベスト版/冒険版では10秒くらいしかないのに、アルバム版の方は1分近くあります。
    アレンジもかなり変わっていて、アルバム版の方は、エレピとシンセがアクセントをつける、「静かな夜」のアルバム版と同じような感じです。
    それに対し、ベスト版/冒険版では、印象的なシンセが全般で鳴っていて、間奏ではギターソロもあり、かなり派手な感じです。
  6. あざみのごとく棘あれば
    ・ベスト版:2分51秒
    ・冒険版:2分53秒
    この2つは、演奏時間も同じくらいですし、聴き比べても違いは発見できませんでした、同じ演奏と見て良いと思います。
  7. あなたは何を
    ・ベスト版:4分12秒
    ・冒険版:4分12秒
    この2つは、演奏時間も同じで、聴き比べても違いは発見できませんでした、こちらも同じ演奏と見て良いと思います。
  8. 総括
    以上、検証を行いましたが、基本的にベスト版と冒険版は同じもの、ベスト版とアルバム版は異なるものである、即ちベスト盤にはシングル版のほうが収録されている、という結果になりました。
    後、検証の時には、触れませんでしたが、茶木みやこのヴォーカルについては、どの曲も殆ど同じで、ベスト版とアルバム版の間でも、大きな違いはありませんでした。

さて、音源のある分については、検証が済んだ訳ですが、実はもう一つの音源があります。即ちTV番組の主題歌or挿入歌として作曲された、「まぼろしの人」、「あざみのごとく棘あれば」、「あなたは何を」の3曲については、実際に放映されたバージョンがあるはずだからです。
TV番組の尺の都合上、通常、実際に放映されるものは、かなり短く編集されています(TVサイズと呼ばれる)。が、やっかいなのは、TV番組で使用されたものと、サントラとして発売されたものの内容が異なっている、即ちサントラ発売に当たって再録音されていたり、編集されているケースが往々にしてあることです。
しかし、実際に放映されたバージョンなんて、残っているのか?そこで、困ったときのYouTubeです。検索してみた結果、まず「あなたは何を」については、該当するような動画が見当たりませんでした。
続いて「まぼろしの人」、これについては、数種類の動画がありましたが、ライヴ映像などを除くと、1つだけそれっぽいのはありましたが、内容を見てみると、シングル版の音声に、適当にドラマの映像を被せただけのもののようでした。

残る「あざみのごとく棘あれば」ですが、これについては、実際に放映された映像と思われる動画が見つかりました。

見てみた感じでは、実際に放映された当時の映像と思われます(見覚えがありました!)。
では、その音声はどうなのか?というと、なにせ昔の映像なので、かなり聴き取りづらいです。全体としては1分49秒あるのですが、冒頭約24秒は、ドラマのエンディング部分の映像なので、実際の曲の部分は1分25秒くらいでしょうか。そのうち、冒頭の5秒位のシンセの音は、ベスト版/冒険版にはないものです。これははっきり判ります。
6秒目以降の部分については、基本的にベスト版/冒険版を、ワンコーラス分+エンディングと言うかたちで編集したものと思われ、それ以外の大差はないようです。

ということで、大体の検証は終わりました。が、色々とネット上を検索していると、シングル版「まぼろしの人」はあの日本のプログレバンドとして有名な、四人囃子が編曲と演奏を手がけている」という情報が幾つか見つかったのです。ただ、そのネタ元がなんなのか、なかなか判らなかったのですが、最終的に、『金田一耕助映像読本』注4というムックに収録された、茶木みやこへのインタビューだと判明しました。
そこで早速そのムックを取り寄せて、インタビューを読んでみたのですが、それはTV番組『横溝正史シリーズ』だけでなく、茶木みやこの音楽活動全体へのインタビューであり、非常に興味深いものでした。興味を惹かれた分を、いくつか箇条書きで上げてみると、

  • シングル版「まぼろしの人」の編曲のクレジットがグッドグリーフとなっているが、これはレコード会社が違うために権利の関係で「四人囃子」の名前を名乗れなかった事による変名。
    実際には、四人囃子(但し森園勝敏はいなかった模様)と、他にもあんぜんバンドの中村哲(「あなたは何を」の編曲も手掛けた)なども参加している。
  • 「あざみのごとく棘あれば」の放映版に付け足されたイントロは、茶木みやこの意図したものではなかった。放送局からは、曲の時間数の指定もなかったらしいので、茶木みやこがシングル用に演奏したものを、放送局側がイントロを付け加えたり、時間数を合わせたりして編集したらしい。
  • 3rdアルバム『翔べなくなるわ』には、ソロデビュー前の、八木正生や矢野顕子も参加していた。
  • 4thアルバム『レインボウ・チェイサー』には、ゴダイゴのメンバーが参加し、12曲中9曲の編曲をミッキー吉野が担当した。

このインタビューはなかなか興味深いので、茶木みやこファンの人は、このインタビューのためだけでも、ムックを買っても良いかもしれません。

『映画秘宝EX 金田一耕助映像読本』

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最後に、茶木みやこのCD(活動再開前の分に限る)の現在の状況ですが、amazonのサイトを見ると、ベスト盤『茶木みやこ撰歌』と3rd『翔べなくなるわ』はまだ在庫があるものの、2nd『うたがたり』と4th『レインボウ・チェイサー』は、復刻版は既に在庫切れで、マーケットプレイスにも登録なし、1995年に出た旧規格版のみ、マーケットプレイスに出品あり、となっています。
ベスト盤『茶木みやこ撰歌』と3rd『翔べなくなるわ』も、近いうちに在庫切れになってしまうのが予想されるので、欲しい人は早めに買っておくほうが良いかもしれません(と書きながら、3rd『翔べなくなるわ』はまだ買ってないのですが...)。

『茶木みやこ撰歌』

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『翔べなくなるわ』

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注1.『茶木みやこ撰歌』(Tokuma Japan Communications/Transistor Records TPCM-002)
注2.『横溝正史MM<ミュージック・ミステリー>の世界 金田一耕助の冒険 【特別版】』(KING RECORD KICA 3034)
注3.時間表記は、CDに記載のものではなく、iTunes上に表示される時間を使用した。以下同様。
注4.『映画秘宝EX 金田一耕助映像読本』(洋泉社)

                                                     了


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2017.06.16

●聖から俗へ〜彼女の場合〜●

前回記事がかなりヘヴィだったこともあり、つい間が空いてしまいましたが、今回はもっとあっさりした記事になる予定です(あくまで予定)。



今回のタイトル、「聖から俗へ」とは、かなり連想が拡がりそうな言葉です。いろんな場合が想定されそうですが、拡げると収集がつかなくなるので、狭い範囲とします。即ち、この記事での「聖」とは、黒人宗教音楽、いわゆるゴスペルやスピリチュアルのことを、「俗」とは世俗音楽のことを示します。ただし、単に「世俗音楽」と言うとかなり範囲が広がってしまうので、ここでは、「世俗音楽」=1940年代〜1950年代にかけて、発達していったリズム&ブルース(「アール・アンド・ビー」ではないよ)、ソウルあたりの、ゴスペルとも深い関係のある大衆音楽のことを指します。
そういった大衆音楽の歌い手の殆どは、言うまでもなく、ゴスペルを根本に持ち、そこから進化していきました。それゆえの「聖から俗へ」なのですが、ここでは、もっと具体的に、ゴスペルで活躍し、後に大衆音楽の世界へ進出した歌手のことを取り上げることとします。
そこで、サブ・タイトル「彼女の場合」とはなんでしょうか?これは、今回のテーマのなかでも、具体的な歌手、1人の女性歌手に、フォーカスを絞ることを示します。
ゴスペル出身の大衆音楽家で女性?アレサ・フランクリンでしょうか?残念ながら違います。今回取り上げるのは、(Sister) Wynona Carrです。何故「Sister」を括弧でくくったか?その理由は後で出てきます。

1.ワイノナなの?ウィノナなの?
本題に入る前に、ちょっと気になるのが、「Wynona」という名前の発音です。ググってみると、「ワイノナ・カー」が189件、「ウィノナ・カー」が160件と結構別れます。google翻訳では、「ウィノナカー」と翻訳されるのですが、他の翻訳サイト、Excite、Yahoo!、Nifty、Gooでは、「Wynonaカー」となり、翻訳されません。どちらが正しいのでしょうか?
ちなみに似たような名前の人として、ウィノナ・ライダーという女優がいますが、彼女の名前は「Winona」なので、綴が微妙に異なるのです。「Winona」の方は、Gooの辞書で調べても、「女の子の名前」として翻訳されるので、Winina=ウィノナ、として問題ないと思われますが、Wynonaの場合はどうなんでしょうか?
ちなみに、彼女(Sister付きの方)の国内盤CDは『ドラグネット・フォー・ジーザス』(P-Vine PCD-3304)というのが出ていますが、それにははっきり「シスター・ワイノナ・カー」と明記されています。
色々と検索している内に、発音ガイド Forvo。というサイトに行き当たりましたが、ここで、「Wynona」を発音記号に変換すると、「waɪˈnəʊnə」となり、「Winona」を同様に変換すると、「wɪˈnoʊnə」となって異なっています。発音記号の読み方はあまり自信がないのですが(^^;、「waɪˈnəʊnə」はやはり「ワイノナ」ではないかと思われるので、以降は「ワイノナ」と表記することにします。

2.略歴その1注1
1924年9月23日、オハイオ州クリーブランドに生まれる。本名は、「シスター」なしのワイノナ・カーそのまま。8歳の頃からピアノを習い始め、13歳頃から、地元のパブティスト教会で演奏を始める。25歳頃、姉妹たちと、5人組のゴスペル・グループ、カー・シンガーズを結成。あちこちへツアーにも出かけるようになった。
その頃、ピルグリム・トラヴェラーズのリーダー、J.W. アレクサンダーに目をかけられ、彼の口利きで、Specialtyレーベルと契約、録音をすることになる。

3.「シスター」付きの時代
そんな感じで、幸先よくSpecialtyと契約を交わし、ゴスペル歌手として本格的に活動し始めた訳ですが、その最初のシングルの発売時に、Specialty側の意向で、名前に「シスター」を付けられてしまいました(当時人気があったシスター・ロゼッタ・サープに対抗した?)。シスター・ワイノナ・カーの誕生です。
Specialtyには、1949年2月11日をかわきりに、日付の不明なものも含め、計8回、26曲の録音を行いました。(1952年のセッションでは、ピアノに何とあのチャールズ・ブラウンが参加しています。どういう繋がりだったのでしょうか?)うち、シングルとして発売されたものは計8枚16曲(ブラザー・ジョー・メイとの共演曲含む)と思われます注2
この26曲は、以下のCDで全て聴くことが出来ます。


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Sister Wynona Carr/Dragnet For Jesus (Specialty SPCD-7016-2)
  1. Each Day (SP324) 1949/2/11
  2. Lord Jesus (SP324) 1949/2/11
  3. I Want To Go To Heaven And Rest [take1] 未発表テイク 1949/2/11
  4. I'm A Pilgrim Traveler [take1] 未発表曲 1949/8/1
  5. I Heard The News (Jesus Is Coming Again) [take3] 未発表曲 1949/8/1
  6. Our Father 未発表曲 1949/8/1
  7. He Said He Would [take2] 未発表曲 1949/8/1
  8. I See Jesus (with Brother Joe May) 未発表曲 1950/3/18
  9. Our Father (with Brother Joe May) 未発表曲 1950/3/24
  10. Don't Miss That Train [take3] 未発表テイク 1950/4/10
  11. I Heard Mother Pray One Day (SP364) 1950/4/10
  12. The Good Old Way [take2] 未発表テイク 1950/4/10
  13. See His Blessed Face (SP395) 1950/4/13
  14. Did He Die In Vain? [take1] 未発表テイク 1950/4/13
  15. I Know Somebody God's Gonna Call Me (SP383) 1950/4/13
  16. Conversation With Jesus (SP826) 1950/4/13
  17. The Ball Game (SP855) 19524/8
  18. A Letter To Heaven [take1] 未発表テイク 1952/4/8
  19. In A LIttle While (SP834) 1952/4/8
  20. untitled instrumental [take3] 未発表曲 1952/4/8(推測)
  21. Operator, Operator 未発表曲 1954/5/14
  22. Dragnet For Jesus [take1] 1954/5/14
  23. 15 Rounds For Jesus [take2] 未発表曲 1954/5/14
  24. Nobody But Jesus 未発表デモ 録音日不明
  25. Just A Few More Days 未発表デモ 録音日不明
  26. Our Father (fragmented) (with Rev. C.L. Franklin & The New Bethel Baptist Church Choir) 未発表曲 1954(推測)
あと、ブラザー・ジョー・メイの以下のCDにも、シスター・ワイノナ・カーとの共演作2曲が収録されています。『Dragnet For Jesus』収録の2曲とは被りませんので、そちらも紹介しておきます。

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Brother Joe May/Thunderbolt Of The Middle West
(Specialty SPCD-7033-2)
12. What Do You Know About Jesus? (SP348) 1950/3/18
15. It's All Right [take2] 未発表テイク 1950/3/24

それでは、CDの内容について書いてみたいと思いますが、さすがに24曲ものレビューを各々書く気にはなれませんw。ていうか、レビュー書くより実際に聞いてもらったほうが...。
ということで、毎度ながらyoutubeで検索してみたら、結構ヒットしましたよ。とりあえず代表曲と思われるものを3曲ばかり貼ってみます。

いかがでしょうか?1曲目の「Each Day」なんて、軽やかな感じで、ちょっとシスター・ロゼッタ・サープを思わせるギターも入って、ぱっと聴きゴスペルっぽくないです。
3曲目の「Dragnet For Jesus」は、ちょっと重い、これはゴスペルゴスペルした曲ですが、ちょっと低めのハスキーな声で押してくる感じがいいですね。
そんな風で、軽快な曲からヘヴィな曲まで、なんでもこなす結構器用な歌手という印象を受けます。

4.略歴その2
1949年の初録音後、1954年までSpecialtyレーベルのゴスペル歌手として順調にキャリアを積み重ねてきたシスター・ワイノナ・カーだったが、1955年に、詳しい経緯は判らないが、「何か」があったらしく、同年、「シスター」の取れた、ただのワイノナ・カーとして、セカンドデビューを飾ることになる。しかもその音は、世俗音楽の中でも、ゴスペルとはおよそ対極にありそうなジャンプブルースであった...。

5.ジャンブな時代
そんな訳で、何があったかは憶測の域を出ませんが、1955年、ゴスペル歌手からジャンプブルースなどの大衆音楽歌手に転身することになります。もともと、そっちの方の音楽をやりたいと思っていて、ゴスペル時代は嫌々仕事してた、という説もありますが...。
1つ書いておきたいのは、こういう音楽性の大胆な変更は、レーベルを変えることを伴うのが多いのに、ワイノナの場合は、同じSpecialtyのままだったことです。これには、Specialtyというレーベルの独自さがあると思われます。即ち、サム・クックも在籍した、ザ・ソウル・スターラーズなど、ゴスペル関係に強く、更にロイ・ミルトンなどジャンプブルース関係にも強かったことです。これがゴスペル→ジャンプブルースへの転身がスムーズ(に行ったようにみえる)だった理由の1つだと思われます。
ジャンプブルース歌手としては、1956年から、1959年まで録音を残しました。その録音については、以下のCDで24曲聞くことが出来ます。


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Wynona Carr/Jump Jack Jump!
(Specialty/Ace CDCHD 513)
  1. Jump Jack Jump (SP580, SP2157) 1956/3/14
  2. Til The Well Runs Dry (SP589, SP2157) 1956/10/3
  3. Boopity Bop (Boogity Boog) (SP2157) 1956/10/5
  4. Should I Ever Love Again? (SP589, SP2157) 1956/10/5
  5. I'm Mad Of You (SP650, SP2157) 1958/9/18
  6. Old Fashioned Love (SP683, SP2157) 1959/7/31
  7. Hurt Me (SP580,SP2157)1956/6/15
  8. It's Running Outside ((SP2157) 1955/6/10
  9. Nusery Rhyme Rock (SP575, SP2157) 1956/3/14
  10. Ding Dong Daddy (SP2157) 1955/8/17
  11. Someday, Somewhere, Somehow (SP683, SP2157) 1959/7/1
  12. Act Right (SP2157) 1955/8/17
  13. What Do You Know (About LOve) (SP600, SP2157) 1956/10/5
  14. Now That I'm Free (SP2157) 1956/3/14
  15. Heartbreak Melody (SP600, SP2157) 1955/8/17
  16. Please Mr. Joiter (SP575) 1956/3/14
  17. Whether Man 未発表曲 録音日時不明
  18. If These Walls Could Speak 未発表曲 1955/8/17
  19. Touch And Go (SP628) 1958/1/29
  20. If I Pray (SP650) 1958/9/18
  21. Finders Keepers 未発表曲 録音日時不明
  22. The Things You Do To Me (SP628) 1958/1/29
  23. How Many Times? (SP678) 1959/7/31
  24. Give Me Your Hand To Hold (SP578) 1959/7/1
ただ、『Jump Jack Jump』には、『Dragnet For Jesus』のように詳細なディスコグラフィが付いてないので、これが全録音かどうかは判りません。未発表曲まで収録しているし、収録時間もまだ余裕があるし、あのAce Recordsが出しているし、おそらく全曲だと思われるのですが...。
曲名一覧から、8枚のシングルが出ていることが判ります。アルバムもSpecialtyから『Jump Jack Jump!』という名前で16曲(このCDの16曲目まで)収録のものが出ていたようですが、リリースされたのは1985年になってからです注3。それ以前にアルバムが出ていたかどうかは判りませんでした。
なお、英Aceからは『Hit That Jive, Jack!』というLPが同じく1985年に出ていますが、内容は『Jump Jack Jump!』と同じです注4

それではCDの内容についてですが、今度もやはり手抜きしてyoutube動画を3曲ばかり貼ります。

どうでしょうか?少し低い、ハスキーボイスは変わっていませんが、音の方はゴスペル時代とは打って変わって見事に大衆音楽。これぞジャンプブルースな、CDのタイトルにもなっている1曲目「Jump Jack Jump!」、スロー・バラードでしっとり聴かせる3曲目「Should I Ever Love Again」も良い感じです。
気のせいか、ゴスペル時代よりものびのびと歌っているような気がします。やはり彼女の本領は、大衆音楽にあったのでしょうか?

6.略歴その3
ジャンプブルースシンガーに転身したワイノナは、またソングライターとしての才能もあった。しかし、その才能が花開く前に、1957年、結核にかかり、復帰するまで2年を要した。
1959年に復帰後、録音を行うが、それがSpecialtyでの最後の録音となった。同年、フランク・シナトラのレーベル、Repriseへ移籍し、レコードを出すが、失敗に終わる。その後、故郷であるクリーブランドへ戻り、失意の内に1976年に亡くなった。享年51歳。R.I.P.

7,寂しい最期
ということで、Specialtyを離れたワイノナは1959年Repriseレーベルと契約し、アルバム『Wild Wonderful Wynona』(Reprise R-6032)注6を出すものの不発。
このアルバムは残念ながらCD化されていませんが、youtubeに何曲かアップロードされています。その中の1曲を貼って、この記事の最期にしたいと思います。

注1:『ドラグネット・フォー・ジーザス』(P-Vine PCD-3304)の日本語ライナーノーツ(佐々木健一氏著)を参考にしました。
注2:こちらのサイトを参考にしました。
注3:こちらのサイトを参考にしました。
注4:こちらのサイトを参考にしました。
注5:こちらのサイトを参考にしました。
注6:こちらのサイトを参考にしました。

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