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2000.11.23

ロボット戦争?

月曜のホンダ新型ロボット発表に続き、火曜日にはSONYの新型ロボットが発表に。まさにロボット戦争という感じがあるが、この2台のロボット、比較してみると結構面白い。
SONYのロボットは、身長50センチ、体重5キロとかなり小さい。ホンダのロボットがこどもサイズとは言え人間のスケールなのに対し、SONYのロボットはあくまでもミニチュア、言いかえればおもちゃのスケールである。これは、結局のところ、両社の開発の道のりというか方向の違いから来たものだろう。ホンダのロボットは、人間の機能(と言ってもとりあえず2足歩行他限定されたものだが)をそのまま再現することから開発が始まっている。いわば人間を機械化することが目的であるからサイズとしては人間に近いものになる。その後開発を進めるにつれ、機能の向上とともにサイズも小さくすることが図られて最終的にはこどもサイズにまでなった。これは開発の手法としては正攻法であり、言ってみれば研究室の考え方であると思う。
それに対し、SONYはまずミニチュアモデルを作り、それを機能向上させながら大型化する手法を取ったようだ。ミニチュアモデルを作ってシミュレートするというのも、研究開発の手法の一つだから、いちがいに変則的とは言えないが、SONYの場合はちょっと事情が異なるような気がする。ホンダが最初から「人間の再現」を目指しているのに対し、SONYはそうは考えていないようだ。今回の発表でも「エンタテインメント目的」と言う発言がされている。言ってみれば、「人間っぽいおもちゃ」を作ることが目標という訳だ。「見た目が人間みたいならそれでOK」というノリである。言うなれば、「アトム」VS「柔王丸」というところか(^^;。
もっともそうやって違うところから出発したにも関わらず、できあがってきたものを見ると結構似通っているのは面白いところだ。まあ、似たようなサイズで似たようなことをさせようと思えば、似たようなものになってしまうということなんだろうが、後発のSONYとしてはもうちょっとデザインにオリジナリティを出して欲しかったように思う。特に頭部のデザインなんかはね。
しかし「剛」VS「柔」というか、「正攻法」VS「裏技」というか、このホンダとSONYの開発手法の違いは興味深い。もっともこれに関しては単なる両社のカラーの違いというよりも自動車メーカーと電機メーカーの違いという面もあるのかも知れない。なにかを開発するにしても自動車と電気製品では開発コストのかけかたも違うだろうし、どうやってコストを回収するかという考え方も違うだろう。単純に開発コストという面で見ればSONY方式の方が少なくて済むように思えるが、だからと言ってSONY方式のほうが良いとは言えない。個人的な心情で言えば、正攻法というか、ホンダ方式も捨て難い。ロボットと言えばマジンガーZだのゲッターロボを思い浮かべてしまう「巨大ロボット世代」だからかも知れないが、ロボットには「メカ」であって欲しいのだ。SONYのそれは、いま一つ「メカ」という感じがしないのである。いや、実態は確かにメカなんだけれども心情的にね。
まあ、そういう個人的心情は別にしても、ホンダのスタンス、SONYのスタンス、どちらが良くてどちらが悪いという評価はするべきでないと思う。どちらも「もの」を作る上では大切な姿勢だと思うからだ。

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