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2001.05.06

映画のハシゴ

最近滅多に映画館へ行かない私ですが、昨日は久しぶりに映画館で映画を見てきました。それも2館ハシゴで。もっともその2本とも新作ではなく、過去の作品の再上映だっつうのがちょっとアレですが…。
1本めは、「素晴らしき東映アニメの世界」と銘打たれたシリーズの第1弾で「太陽の王子ホルスの大冒険」。TVでの放映でしか見たことなかったので、一度劇場でちゃんと見ておきたかったのです。朝イチ1回のみの上映と言うことで早起きして(^^;見てきたのですが、それだけの事はありました。
何回か見ているのでストーリーは覚えていたけどそれでも面白い。
初めて見た時には、ちょっと陰というか、暗いところがあるのに惹かれたのですが、今回見直して見るとあまり暗さのようなものは感じませんでした。十分爽やかじゃん(笑)。あとクライマックス部分はこんなにあっさりしていたっけ?もっと延々と続いたような気がしたけど…。まあ、なんだかんだ言っても見るのは多分十年ぶりくらいだからなあ(^^;。

◆ ネ ◆ タ ◆ バ ◆ レ ◆ 警 ◆ 報 ◆ ! ◆

以下の文章は、ストーリー等に触れますので、未見の人は要注意ね!
この映画のテーマは「善」と「悪」の戦いということになるかと思います。主人公であるホルスは「善」、敵である悪魔グルンワルドは「悪」ですが、二人ともあまりに純粋に「善」(「悪」)として描かれていてキャラクターとしては薄っぺらいものになっています(特に悪魔グルンワルド)。それを補っているのが、悪魔グルンワルドの妹であるヒルダ。悪魔の手先としてホルスに接近しながらも、最後には裏切ってホルスに生命の珠を与える彼女は、「善」と「悪」の間で揺れ動く人間そのもの。そのヒルダが「悪魔の妹」として設定されているというのも、考えれば皮肉な話です。この辺は「人間の原罪」を意識したんだろうか、などとちょっと要らぬ深読みをしてしまいました。
後は、あっちこっちの神話や伝説から持ってきた設定にちょっとニヤリとしたり。冒頭、ホルスが岩の巨人の肩に刺さった太陽の剣を抜くところは、「アーサー王伝説」のエクスカリバーそのものだし、「グルンワルド」とか「ヒルダ」という名前はなんとなく「ニーベルンゲンの指輪」あたりを連想させるものがあったりして。

 ◆ 警 ◆ 報 ◆ 解 ◆ 除 ◆

さて、2本めは、「DEEP SEIJUN」というこれまた企画ものの第1弾、鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」。う〜む、なんか連続して見るにはかなり不適切な組み合わせというか、せめて順番は逆にできんかったんかい、という気がしますが、今日が最終日だったんでそうもいかなかったんぢゃ。
こっちもTVでしか見たことがなかったのでやっぱり劇場で見ておきたかった1本です。
内田百間の「サラサーテの盤」をベースにした作品ですが、大学の卒論が内田百間だった身としては、それなりに思い入れがあります。百間の作品の、あの独特の違和感や居心地の悪さみたいなものは、最初の1/3くらいはなかなかうまく表現されているのだけれど、その後はあまり百間ぽくない(笑)。まあ、映画としての出来映えには別に関係ない話ですが。
主人公である青地豊二郎を演じる藤田敏八、その親友である中砂を演じる原田芳雄、いずれもいい味出してますが、特に藤田敏八は何度見ても絶品です。この人抜きでの、この映画というのはちょっと想像できないくらい。
どっちかというと、見ていて肩に力が入るタイプの映画だと思うのですが、今回なんかリラックスして見れてしまった(笑)。まあ、ストーリー知ってるからというのもあるとは思いますが、それだけ年を取って構えずに見られるようになったのかも知れない。おかげで2時間半という長さにもかかわらず、あまり疲れることもなかったです。まあ、劇場の椅子が座り心地良かったのと、スペースにゆとりがあった(特に前の列との間隔が広い)のも原因かも知れません。
余談ですが、原田芳雄演じる中砂、髪型というか髪のくせで、時々左眼が髪に隠れて無いように(あるいは眼帯してるように)見えることがしばしばありますが、あれはもともとそういうくせなのか、あるいは狙ったものなのか、初めて見た時から疑問に思っています。百間の小説に、それらしい設定があったような気もするけど、想い出せない。

「DEEP SEIJUN」はこの後「陽炎座」と「夢二」を上映予定。「陽炎座」は是非見に行きたい。さらにその後は、日活時代の映画19本が一挙連続上映されるようです。「殺しの烙印」ほか何本かは見に行きたい。

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