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2001.05.02

いぶし銀の死

ネットをうろちょろしていて、ミケーレ・アルボレートの死を知った。ル・マンのテスト中の事故死だそうだ。ミケーレ・アルボレートは80年代から90年代の半ばまでF1ドライバーとして活躍した人である。特に84年〜88年まではあのフェラーリのドライバーであり、85年には年間ランキングで2位という素晴らしい成績を残している。
私がF1を見始めた頃には、正直言って既に盛りを過ぎた、という感があり、Bクラスのチームで(ラルースやフットワークなど、なぜか日本系のチームが多かった)後ろの方を走っていることが多かったが、それでもセッティングがうまく合ったり、トラブル等で上位チームがばたばた倒れた時には入賞したこともあった。その頃はまだ古館伊知朗が年に数度は中継をやっていたが、その古館の得意文句の一つに「ミケーレ・アルボレート3×歳いぶし銀の走り」というのがあったと記憶している。
F1を見始めたばかりで、セナやプロストといったスター・ドライバーに目を取られ勝ちだった私には、正直いってどの辺が「いぶし銀」だったのか判ろう筈もなかったが、それでもただの「目立たないドライバー」とはひと味違う存在感のようなものは感じていたような気がする。
もうひとつ、古館のアルボレートに関する得意文句があって、それは「気がつけばアルボレート」というものだった。スタート時にはずっと後ろの方のポジションだったのに、いつのまにか上位陣に迫る位置に上がっていることが多いねばり強い走行を指してそう表現したのである。まあ、後ろの方を走っているメンツはなかなかTV中継にも撮してもらえないから、かなりポジションを上げて初めてTV画面に現れるわけでそこが「気がつけば」という感じになるのだけれど。
こういうねばり強い走りは、セナの「ポールポジション〜スタートダッシュ〜ぶっちぎりでそのままゴール」という派手な走りとはまた違った意味で日本人の感性にアピールしたのかも知れない。成績の割にはアルボレートの人気は高かったように思う。もっとも、引退する前あたりは、ひどい車にばかり乗っているものだから、気がつけば既にリタイヤした後、なんて事が多かったのはちょっと可哀想だったが。
ともかく、彼の冥福を祈りたい。ミケーレ・アルボレート、享年42歳。って私と4歳しか変わらん じゃないか…。もっとずっと年上だと思ってた……。

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