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2001.07.24

分厚い

話が前後してしまいましたが、3連休の初日・2日目はどこへも出かけず、家でひたすら読書してました。読んでいたのは、7月13日の項で書いた講談社文庫の新刊2冊。森博嗣の『数奇にして模型』と二階堂黎人の『人狼城の恐怖 第二部 フランス編』です。共に700頁を越える大作。こういう本はちまちま細切れに読んでも面白くないので、一気に読もうと3連休まで寝かせて置いたのです。なんとか、2冊とも昨日夜2時前に読了。うん、面白かった。
内容の方は、知っている人には何を書いてもアレだと思うので、読んだことない人向きに書きます。まず森博嗣ですが、これはN大学工学部助教授犀川創平と教え子西之園萌絵を主人公にしたシリーズの9作目です(おお、次回が最終作だ)。この人のミステリ、というかこのシリーズは一風変わっていて、「理工系ミステリ」とでもいうべき作風になっています(「理系」ではなく「理工系」というところがミソね)。まあ、話そのものはそれなりに文系なところもあるのですが、探偵役の犀川教授の考え方やしゃべり方(勿論推理の仕方も)は理工系そのもの。シリーズ1作目の『すべてがFになる』を読んだ時は結構ぶっとんだ、というかそれまでのミステリとはかなり違うノリに違和感を覚えました。その後、巻を重ねるにつれ、読む方も(おそらくは書く方も)慣れてきて今では全然違和感なんて覚えません。
どちらかと言えば、読む人を選ぶ作品ではないかと思うのですが、それでも多くの人に熱狂的に支援されているのは、やはり作者が「エンターテインメント」とはどんなものかよく承知していてそのツボを外さずに書いているからでしょう。作者自身、某大学の工学部助教授で、かつ作家でもあるという二足の草鞋生活ですが(しかも下手な専業作家を上回るペースで作品を発表中)、いろんな意味でプロフェッショナルな人だなあと思います。
もう一人の二階堂黎人は、どちらかといえば、泥臭いというか、コテコテというか、そういう作風です。二階堂蘭子という探偵の登場するシリーズがメインですが、作品名からして『地獄の奇術師』とか『聖アウスラ修道院の惨劇』とかもうコテコテ(笑)。
今回読んだ『人狼城の恐怖』という作品は、全4部の大作で、「世界一長いミステリ」だそうな。実際、一部・二部は事件編(というより惨劇編)で、ひたすら人が殺されていくのみ。解決は、三部・四部を待たねばなりません。文庫本は幸い毎月一冊づつ刊行なので、前の話を忘れる前に次の話が読めて楽です(^^;。それでも出終わるまで後2ヶ月弱。
二階堂黎人の作品は、たいがい出だしで話しの流れに乗るまで時間がかかり、ようやく乗れてくると後は一気呵成というパターンが多かったのですが、今回のはすんなり読めました。ていうか、先月読んだ『第一部 ドイツ編』とは姉妹編という感じになっていて、なんか似たような話。読んでいる内にデジャ・ヴの嵐に襲われるような状況だったので(笑)、乗れるも何もなかったのですが。
本を読むのは子供の時から好きですが、分厚い本を読むのはとりわけ好きです(^^;。本を読んでいても「あと2センチもある。ああ幸せ(はぁと)」とか思ってしまう方(゚゜)バキ☆\(--)。自慢じゃないですが、と書くとなんかやらしいので、この際自慢してしまいますが(それもやらしいけど)、あのプルーストの『失われた時を求めて』も読みました(もう1回読めと言われても多分無理だけど)し、『三国志』も読みました。『銀英伝』も読んだぞ。でも『大菩薩峠』は読んでないなあ。「グイン・サーガ」も途中で止めたし。なによりあの「ペリー・ローダン」シリーズを読んでないじゃないか!(゚゜)バキ☆\(--)
…まだまだ修行が足りませんが、最近はさすがに読書欲の減退が激しく、というか波が激しくて、好調な時はこの3連休のように3日で1400頁読んでしまうかと思えば、半月近く何も(せいぜい雑誌くらい)読まない時もあったりします。それでもここ1年くらい結構好調なのは、やっぱりメガネをかけるようになったからなのかな?とは言え、今から「ペリー・ローダン」シリーズを読破するのは難しそうです。
※「ペリー・ローダン」シリーズ…疑いなく、世界最長の小説(ただし複数作者によるもの)。その巻数は日本語翻訳本だけで、250冊を遙かに越え、原著では1600巻!にも及んでいるらしい。

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