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2001.09.06

「翼」をもう一度

読書に関して、相変わらず懐古モードが続いてます。まあ、「懐古」と言うよりは「回顧」かな?という気もしますが、要するに、子供の頃愛読した本をもう一度読んでみようというモードです。先ずは先日書いた通り、ルブランの『奇巌城』とクロフツの『樽』を読了。
で、今回読みたくなったのがチャールズ・リンドバーグの『翼よあれがパリの灯だ』。無着陸大西洋横断飛行(注)の体験を綴った回想録です。映画化もされた有名な作品ですが、その割に読んだことのある人は少ないんじゃなかろうか。内容の方は、単純な大西洋横断飛行の体験記ではなく、合間合間に少年〜青年時代の回想が挿入されています。それも突然脈絡なく挿入されるので、なんだか、カート・ヴォネガットの『スローターハウスNo.5』みたいな感じ(判りにくい喩えで済まん)。
少年時代に読んだのは、昔旺文社文庫から出ていた版です。もっとも、この本上下2巻なのですが、うちにあったのは何故か下巻だけ(笑)。何故そんな中途半端な買いかたをしたのかよく判りません。まあ、上巻は大西洋横断飛行に飛び立つまでの準備段階が主に書かれているらしいので、下巻の方が断然面白いとは思うけど。あるいは上巻は誰かに貸したまま返ってこなかったとかでなくなったのかも知れません。
そういう訳で、「読んだ」と言いながら実は下巻しか読んでないのです。長じてから、上巻だけ買おうかと思ったこともありましたが、実行に移す前に旺文社文庫そのものが無くなってしまいました(T_T)。今回、久しぶりに読みたいなあと思うと同時に、「そうだった!下巻しか読んでなかったんだった!」ということに気づき、ますます読みたい気持ちに拍車がかかったのですが、調べてみたところ、旺文社文庫が無くなって以来、入手不可能状態になっているらしいのです(アマゾン・ジャパンで検索してみても出てこなかった)。こんな名作が手に入らないなんて、どうかしているぞ!と怒ってみても仕方ないので、旺文社文庫版を探して古本屋巡りをするしかないようです(大阪近辺で見かけられた方、連絡を乞う!)。

注 史上初の無着陸大西洋横断飛行と呼ばれることが多いが、実はリンドバーグ以前に、アルコックとブラウンという二人組によって、カナダの海岸からアイルランドの海岸まで無着陸横断飛行が行われている。しかしほとんど話題にならなかったため、今日ではほぼ忘れられている。

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