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2004.10.08

ブライアン・ウィルソン『Smile』(10/6)

1967年に制作されるも完成に至らずお蔵入りとなり、幻の名作と呼ばれていた『スマイル」。37年ぶりにブライアン・ウィルソンのソロ名義として蘇りました。水曜日に届いてから既に4,5回聴いた訳ですが・・・、

これはひょっとしたらものすごい傑作かも知らんね。
何を今さらと言われそうですが、まあ傑作であろうことは買う前から予想できていたのですが、実際に聴いてみたら予想していたのとはかなり方向性が違う傑作具合でした。ブ○トを含め、1967年当時のデモ音源的なものは結構聴いた事があるのですが、そこから漠然と想像していたものとはかなり隔たりがありました。
まず、このアルバムには全部で18曲収録されているのですが(厳密には2つの曲名を/でくくって1曲となっているものもある)、CD裏ジャケの曲目一覧を見ると6曲目と7曲目の間、10曲目と11曲目の間に区切りが入っていていわば3つのパートに区切られた形になっています。そして実際に聴いてみても1つのパート、すなわち1曲目〜6曲目、7曲目〜10曲目、11曲目〜18曲目の部分はスムーズに一つながりになっていて、曲と曲の継ぎ目をほとんど意識することなく、気が付くと次の曲が始まっている、という感じです。
ではよくある組曲の類かと言うと、それともちょっと違うような気がします。それぞれの曲は、1曲ずつ聴けば独立した曲なのですが(厳密には曲と言えないような短いのもあるけれど)、通して聴くと一つながりに聴こえるという感じです。そして3つのパートに別れていると書きましたが、実際には3つのパート間でそれほど感触が違う訳ではないのでアルバム全体が1つの曲のような感じにも聞こえます。しかもそれがきわめて自然でなめらかというかするっと耳に入っていく感じなのです。
ここからは単なる想像ですが、1967年のブライアン・ウィルソンがやろうとして結局完成させられなかったのは、この曲と曲との自然なつながり、全体の調和を取る作業だったのではないかと思えます。それぞれの曲という「パーツ」を作る事はできてもそれをきちんと嵌め合わせることが出来なかったと。実際、一つの曲もしくはその一部分に埋め込まれた「パーツ」は、1967年当時のデモ音源で聴く事が出来るものとそんなに印象が変わらないように思えます。
それにしても驚かされるのは、「Heroes And Villains」「Surf's Up」「Good Vibrations」という単体で聴く事が多かった曲が嵌め込まれているにも関わらず、それが何の違和感もなくアルバムの中に溶け込んでいる、ということです。いやあ、やっぱ凄いよ>ブライアン。あんた天才だよ。
あえて難癖をつけるとすれば、あまりにも耳触りが良すぎて、1967年当時のデモ音源で聴かれた異様な雰囲気のようなものがちょっと薄れているところでしょうか(特に「Mrs. O'Leary's Cow」あたり)。この辺は、もうすこしごつごつした感じを残しても良かったかなあ…と。

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