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2005.06.12

Thunderbird(for Mac OSX)に乗り換えた

現在、メーラーとしてはapple純正のmail.appを使用している(正確には使用していた、と言うべきか)。その前にはArenaというメーラーを使っていて、これはシンプルだけど動きがキビキビしていて好きだったのだが、残念ながら販売・サポート停止されてしまった(現在は有志によるメーリングリストでサポートされている模様)。
それでapple純正のmail.appに乗り換えたのだが、機能的には問題ないけれど、どうも動作がもっさりしている。Arenaになかった機能として、迷惑メールフィルター機能があるのだけど、これもどうも使い物にならない。あと、HTMLメールの扱いで、「埋め込まれたオブジェクトを表示させない」という設定はあるんだけど「プレーンテキストとして表示する」という設定が出来ない。いったんメールを表示させてからメニューから選択すればできるんだけど…。
もっとも今使っているメールはMacOSX10.2.8に付属のver.1.2.5。最新のOSX10.4.1付属のバージョンなら解決しているかもしれない。しかしOSをアップデートしないと、mail.app単体でアップデートできないと言うのもちょっと困った仕様。

そこで、ブラウザもFirefoxに完全移行したこともあり、メーラーも同じmozilla系のThunderbirdに乗り換えを試してみることにした。まだ2,3日しか使用していないけど、明らかにmail.appよりは動作も速いし機能も上。ということで乗り換えを決定した。ただOSXを10.4.1に変えて新しいバージョンのmail.appを使ってみたらまた考え直すかも知れない。
それでは個人的にmail.appからThunderbirdへ移行した手順を書いてみる。

Thunderbirdのインストールと前準備
Thunderbird(for Mac OSX)日本語版の最新バージョンは現在1.0.2である。Mozilla-Japanのこのサイトからダウンロードできる。
ダウンロード後、インストールして各種設定を行うことになるが、そこで注意しなければならないことがある。Thunderbirdのメール受信に関する設定が、初期状態では「起動時に新着メッセージがないか確認する」「新着メッセージがないか10分ごとに確認する」がオン、「サーバーにメッセージを残す」がオフになっていることだ。アカウントの設定をしてメール受信可能な状態にする前に、前の2つはオフに、後の1つはオンにしておいた方がよい。基本的に、移行が完了するまではmail.app、Thunderbirdともメールを受信しない設定にしておいた方が無難だろう。

Thunderbirdの設定
Thuderbirdの設定については、特に移行はしていない。pop/smtpサーバなどの設定はmail.appの設定画面とThunderbirdの設定画面を並べておき、見比べながら手入力しただけである。その他の設定もそれほど難しいことはない。
ただやっかいなのは日本語版と言いながらThunderbirdのメニューから飛ぶオンラインヘルプのページが英語のままなことだ。日本語のオンラインヘルプのページはこちらなので判らないことがあれば参考にして欲しい。

メールデータの移行
さていよいよ一番肝心なメールデータの移行である。Thunderbirdはcomunicater4.xおよびEudraからの移行については標準でサポートしているが、mail.appからの移行はサポートしていない。そこで自力で何とかしなければならない。
移行方法については、mozilla-japanのこのページに一応書いてあるのだが、きわめて簡単な説明でこれだけではなんのことかよく判らないだろう。そこで例によってググって見ると、以下のページが見つかった。
dont[orange].but.jp: Thunderbird GO!
ここにはかなり具体的に手順が書いてあって判りやすい。ただ自分の環境だと上のページ通りにやってもうまくいかなかったので、自分のやった手順を書いておく。

  1. 当然のことであるが、mail.app、Thunderbird共に終了させておく。

  2. まず、mail.appのメールボックスを探す。通常は以下の場所にある。
      ユーザ/ユーザ名/ライブラリ/Mail/Mailboxes/***.mbox
    または、
      ユーザ/ユーザ名/ライブラリ/Mail/アカウント名/***.mbox
    などにもあるかもしれない。また、「ユーザ」「ライブラリ」はOSのバージョンによって英語の場合もあるかも知れない。

  3. この***.mboxというのがメールデータを含んでいるパッケージなのだが、パッケージなのでFinderでクリックするだけでは開けない。ファイルを選択後、右クリック→コンテキストメニューで「パッケージの内容を表示」を選択すると別ウィンドウが開き、その中に「mbox」というファイルがあるはずだ。これがメールデータの正体である。

  4. この「mbox」というファイルを、Thunderbirdのフォルダにコピーする。具体的には以下の場所になる
      ユーザ/ユーザ名/ライブラリ/Thunderbird/Profiles/英文字列.default/Mail/Local Folders/
    コピー後、適当な名前にリネームする。ここでつけた名前が、Thunderbirdでのメールボックス名になる(後で変更は可能)。
    以上の手順を、移行したいメールボックスの数だけ繰り返す。その後、Thunderbirdを起動して、ローカルフォルダ以下に移行したメールボックスの一覧が表示され、中を開いてちゃんと内容が表示されれば成功である。

  5. ただし、上記で移行されるのはメールデータだけで、受信時にメールを条件によって各メールボックスに振り分ける指定を行っている場合、その指定は移行されていない。これも両方の設定画面を並べて開いておき、見比べながら手で入力して作成した。
    ただ、よく判らないのが、このメール振り分け条件はmsgFilterRules.datというファイルに保存されているのだが、このファイルが「Local Folders」のフォルダの下と、アカウント名のフォルダの下の両方に存在する。この2つがどう使い分けられているのかよく判らない。このへんを参考にすると、どうも「Local Folders」のフォルダの下にあるファイルは、手動でメールの振り分けをする時に使用され、アカウント名のフォルダの下のファイルはそのアカウントでメール受信した際に自動的にメール振り分けをする際に使用されるらしい。とりあえず今は両方のフォルダに同じ内容のファイルを置いている。

  6. さて次はアドレス帳の移行である。が、これが結構難関だった。前述mozilla-japanのこのページにかいてある手順通りにやってみたが、うまくいかなかった(正常には終了したものの、移行された中身は何もなかった)。Eudraからのアドレス帳移行には対応しているらしいので、トライアル版のEudraをわざわざインストールしてみたりしたが、やはり上手くいかない。もともと、mail.appにもアドレス帳書き出し機能はあるのだが、V-Card形式でしか書き出せない。ところがThunderbirdはV-Card形式からの読み込みには対応していないのだ(CSVやタブ区切りテキストには対応しているのだが)。
    そこでふと想い出したのがPalm Desktopの存在で、これを立ち上げて見てみると、ちゃんとタブ区切り形式で書き出せるようになっている!さっそく書き出し、今度はThunderbirdのアドレス帳からインポートを選択して、テキストファイルから読み込む、で先ほど書き出したファイルを読み込ませてみると、うわ!派手に文字化けしている。
    テキストエディタでファイルを読んでみると文字コードがSHIFT-JISだ。どうやらUTF-8でないとダメらしいのでテキストエディタでUTF-8を指定して上書き後、再度Thunderbirdに読み込ませてみると今度は文字化けしなかった。
    後は書き出したファイルのフィールドと、Thunderbirdのフィールドを一致させる指定を行う。これがけっこうややこしかったが、その後読み込みを実行するとちゃんとアドレス帳を移行できた。
    もっともThunderbirdには受信メールの差出人のところを右クリックしてアドレス帳に追加する機能もあるので、名前とメールアドレスだけのアドレス帳ならそんなに手間はかからず作れる。

ということで、Thunderbirdに移行した訳であるが、mail.appになくて便利な機能としては、

  • HTMLメールの表示方法を、プレーンテキスト・シンプルHTML、スタンダードHTMLのいずれかに設定できる(各メール表示後に変更も可能)。

  • 「N」キーでメールボックスをまたがって未読メールのみ移動できる(別メールボックスに飛ぶ時に確認メッセージが出るのがちょっとうざいが→註1)。

  • メール一覧でスレッド表示、グループ別表示(期間)が出来る(各メールボックス毎に設定可能)。メーリングリストのメールなどはスレッド表示させると非常に便利だ。
後はmozilla系アプリの特徴としてメニュー表示のカスタマイズ、拡張機能・テーマのインストールが可能だ。Firefoxと違って、拡張機能もテーマもまだそれほど種類が多くないようだが。
註1 ユーザ/ユーザ名/ライブラリ/Thunderbird/Profiles/英文字列.default/の下に「user.js」というファイルがないか確認し、なければ作成する(テキストファイルでよい)。そのファイルの中に「user_pref("mailnews.nav_crosses_folders", 0); 」という1行を記述すれば別メールボックスへ移動する時の確認メッセージは出なくなります。2005.06.15追加

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