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November 2008

2008.11.30

初回限定盤CDはなぜDVD付きが多いのか?

世の中には、いわゆる「初回限定盤」と呼ばれるCDがありますね。この初回限定盤CD、最近ではPVなどを収録したDVD付きという形態で売られることが圧倒的に多いです。
なぜ、そのような事態になっているのでしょうか?今日はそれについて少し考察してみたいと思います。

1.初回限定盤CDとは?
初回限定盤(より正確に言うなら初回生産限定盤)CDとは、CDの発売日に合わせて生産される初回生産分の仕様を、その後再プレスされる通常盤とは異なった形で出すものです。
初回限定盤には、ここで取り上げるDVD付きの他にも、デジパック等の特殊パッケージ、ジャケットの写真違いなどいろんな種類があります。

2.なぜ初回限定盤を出すのか?
CDには、長期間にわたって売れ続ける、いわゆるロングセラーというタイプのものもありますが、その殆どは発売当初に売れて、それ以降は売上が落ち込むというタイプです。つまり発売時の売上を伸ばすことが重要な訳です。
そこでレコード会社としては初回生産分にいわゆるオマケ(付加価値)を付ける事によって、より発売時の売上を上げようとします。ここで重要なのが初回「限定」盤ということで、買い逃すともう手に入らないかも知れないというプレミア商品的位置付けにすることによって、購買意欲をそそる訳です。

3.なぜDVD付きなのか?
1.の項で述べたように、初回限定盤としてつけるオマケにはいろんな形がある訳ですが、それではなぜ最近になってDVD付きという形態が多くなってきたのでしょうか?
DVDには、他のオマケにはない、何らかの価値があるのでしょうか?
そのヒミツは、再販制度にありそうです。

4.再販制度とは何か?
再販制度、正確には再販売価格維持とはどのようなものでしょうか?wikipediaで調べてみましょう。

再販売価格維持(さいはんばいかかくいじ、resale price maintenance)とは、ある商品の生産者または供給者が卸・小売業者に対し商品の再販売価格を指示し、それを遵守させる行為。 再販売価格維持行為(再販行為)、再販売価格の拘束とも呼ぶ。

要はメーカーが小売業者に対し商品の値引き販売を許さないことをいう。(後略)
  wikipediaの再販売価格維持の項より引用。


CDに限らず、書籍や雑誌もそうですが、一定の価格で売ることが義務づけられており、勝手に値引きすることはできません。これが再販制度です。
ちなみに再販制度は無制限に価格を決める訳ではなく、一定の期間を定めて行われることが多いです。国内盤CDの裏ジャケを見ると、○に再の字、08.11.30 などという表記のあるものがありますが、これは2008年11月30日までは再販制度によって値引きを禁じるという意味です。再販制度の期間は、2年間というのが多いようですが、最近では半年とか短く設定されているものもあるようです。

5.再販制度の光と闇
再販制度については、いろいろと問題がありますが、その辺に踏み込んでしまうとやたら長くなってしまうので、要点だけまとめますと、まず再販制度で利益を被るのはCDを売る小売店です。仕入れたCDのうち、売れ残りを返品することが可能になるので不良在庫を抱えるリスクを減らせます。レコード会社としても、返品されたCDもまた定価のまま売れるわけですから、うまみがあります。
しかし、逆に考えると、再販制度によって価格があらかじめ決まってしまう訳ですから、自由競争というものがなくなり、付けられる定価が適切なものから高くなりがちになってしまいます(国内盤と輸入盤の価格の違いを見ても判りますよね)。またいくら繰り返し定価のままで売れると言っても、実際に購入されなければ最終的には不良在庫ということになります。
不良在庫を抱えるくらいなら、値下げしてでも売って、ある程度の利益を確保したい訳ですが、再販制度によってそれも出来ない状況になります。いわば自縄自縛という訳です。

6.予約という売り方
不良在庫を抱えないために一番有効なのは、需要のある分だけ生産して余計な在庫を作らないことです。そのためにこのCDがどれだけ売れるか?という事前マーケティング調査をする訳ですが、やはり当たり外れがあります。
そこで有効なのが、いわゆる予約をしてもらうことです。予約してもらった分は確実に売れる訳ですし、予約がどの程度入るかによって、実際の需要を予測する精度が上がります。いいことずくめなのです。
それでは予約注文を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?一番手っ取り早くて、確実なのは、予約して貰えれば値引きしますよ、という作戦です。しかしここでも再販制度が枷になってそれはできません。

7.DVDが付くと…
amazonとかHMVとかでDVD付きの初回限定盤CDを買ったことのある方は、ここであれ?と思うのではないでしょうか。発売日前に予約したら、10%とか20%とか値引きしてくれる場合があるのでは?と。再販制度では値引きは出来ないはず。その訳は?
もう一度、wikipediaのお世話になりましょう。

ここでいう著作物とは、著作権法に定めるすべての著作物ではなく、

 * 書籍
 * 雑誌
 * 新聞
 * 音楽ソフト
  o 音楽用CD
  o レコード
  o 音楽用テープ

の6品目とされる。よって同じ著作物でも、映像ソフト(ビデオ、DVD)、コンピュータソフト、ゲームソフトは含まれない。また、ダウンロード形式により販売される電子データも含まれない。再販商品であっても非再販商品をセットにして再販商品として定価で販売することは認められない。
   wikipediaの再販売価格維持の項より引用。


つまり、DVDは再販制度の対象外なのです。そして、CDにDVDをオマケで付けると、「再販商品であっても非再販商品をセットにして再販商品として定価で販売することは認められない。」という条件により、再販制度の対象外となってしまうのです。よって値引き販売が可能なのです。

8.崩れゆく?再販制度
5.および6.の項で、再販制度には自縄自縛とでも言うべき面があることに触れました。ここからは、個人的憶測になりますが、初回限定盤にDVDを付けることによって、値引き(特に予約時の)を可能にするというのは、再販制度の光と闇の葛藤の中で産み出された苦肉の策、という気がしてなりません。
今のところ、DVD付き初回限定盤の予約値引きをしているのは、amazonやHMVといった大手通販サイトだけで、一般の小売店ではやっていないようですが、徐々に浸透していくかも知れません。
レコード会社や小売店が、再販制度という砦にしがみついている一方で、再販制度の対象外となるDVD付き初回限定盤が普及していくことで、実際的には再販制度が形骸化していく、そんな気もします。

参考:再販制度の問題点については、少し古い記事ですが、以下の記事も参考になると思います。
音楽配信メモ 音楽CDの再販制度は崩壊するか?

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2008.11.29

それがどうした今日も買う(11/29)

H.P. ジンカー『Perseverance』(Thrill Jockey THRILL 001-2)
中古。謎の?バンド、H.P. Zinkerの1993年発表のアルバム。このバンドについてはネットで探ってみても今ひとつ情報が少ないので、このCDで判ることを書いておくと、この時点でのメンバーは、Hans Platzgumer(g,vo)、The Waz(dr)、Stevie Apathetic(b)の3人編成。ちなみにメンバーの一人、The Wazの公式サイトにはH.P. Zinkerのディスコグラフィーもある。

Various Artists『Old Enough To Know Better: 15 Years Of Merge Records』(Merge Records MRG 250)
中古。米インディーズ・レーベル、Mergeの15周年を記念して出されたコンピ盤。3枚組に計61曲を収録。1枚目と2枚目は、既発音源から選ばれたもの。3枚目は全曲未発表またはこのCDの為の新録。

Various Artists『Mercury The New Orleans Sessions 1950 & 1953』(Bear Familly BCD 16804 BH)
新品。半額処分棚より発掘。1950〜1953年にMercuryレーベルに残されたニュー・オーリンズのアーティストの録音を集めた2枚組の編集盤。このレーベルらしい、70頁におよぶ詳細なブックレット付き。古びたSPのそれを模したジャケもナイス。
ちなみに裏ジャケには収録曲等の情報が印字されていないので、補完しておく。

Disc-1
Alma Mondy (Alma Lollypop)
1. Miss Lollypop's Confession
2. Love Troubles
3. Baby Get Wise
4. Just as Soon as I Go Home
5. Street Walkin' Daddy
6. Job for a Jockey
7. Still My Angel Child
8. No Stuff for Me
9. I Need You Baby
10. You Done Me Wrong

Roy Byrd (Professer Longhair) & His Blues Jumpers
11. Byrd's Blues
12. Her Mind Is Gone
13. Bald Head
14. Hey Now Baby
15. Oh Well
16. Hadacol Bounce
17. Longhair Stomp
18. Been Foolin' Around
19. Between the Night and Day

Theard Johnson
20. I Walk in My Sleep
21. Lost Love

George Miller & His Mid-Drifts
22. Boogie's the Thing
23. Bat-Lee Swing

Disc-2
Little Joe Gaines
1. She Won't Leave No More
2. Snuff Dipper

Dwine cravan (Mr. Brown)
3. Mercury Boogie
4. New Way of Loving

Siivertone Singers
5. Bye and Bye
6. What Are They Doing in Heaven Today
7. Call on Jesus in Secret Prayer
8. Rest from Labor

Pat Valdelar
9. Keep Your Hands on Your Heart
10. Baby, Rock Me

Ray Johnson
11. Boogie the Blues
12. House of Blues
13. I'll Never Let You Go
14. Smilin' Blues

Herbert "Woo Woo" Moore
15. Something's Wrong
16. Five Long Letters

Alma Mondy (Alma Lollypop)
17. Miss Lollypop's Cofession
18. Love Troubles
19. Just as Soon as I Go Home

Roy Byrd (Professer Longhair) & His Blues Jumpers
20. Her Mind Is Gone
21. Hadacol Bounce
22. Longhair Stomp
23. Between the Night and Day

George Miller & His Mid-Drifts
24. Bat-Lee Swing

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2008.11.28

今日の消化盤(11/27)

ジョニー・テンプル『The Essential』(Document Records CBC 200038)
★★★☆
戦前ブルースマン、Johnny Templeのベスト盤。2枚組に36曲を収録。シカゴで活躍した人と言うことで、根はミシシッピのカントリーブルースにあるのだと思うが、弾き語りではなくバンドであることもあり、シティ・ブルースの影響も感じられる。どちらかというと地味なほうだが、しっかりと筋が通っている感じで、骨太であり、一聴後の印象はずっしりと重い。
※このCDはamazonでは取り扱っていないようです。

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それがどうした今日も買う(11/26)

アラン・パーソンズ・プロジェクト『Eve』(Arista/Sony BMG 82876838612)
新品。アラン・パーソンズ・プロジェクト1979年発表のアルバム。デジタル・リマスター盤で、ボーナストラック7曲を収録。

アラン・パーソンズ・プロジェクト『Ammonia Avenue』(Arista/Sony BMG 82876838622)
新品。アラン・パーソンズ・プロジェクト1983年発表のアルバム。デジタル・リマスター盤で、ボーナストラック8曲を収録。

アラン・パーソンズ・プロジェクト『Gaudi』(Arista/Sony BMG 82876838632)
新品。アラン・パーソンズ・プロジェクト1987年発表の、今のところラスト・アルバム。デジタル・リマスター盤で、ボーナストラック7曲を収録。

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今日の消化盤(11/25)

H.P.ジンカー『Staying Loose』(Enargy Records/Roughneck NRG-81105-2)

★★★☆
オーストリアのギターポップバンド(だと思っていた)H.P. Zinkerの編集盤。1990〜1992年に発表されたシングル、EP、アルバムからの18曲を収録。
どんな音なのかと聞いてみれば、1曲目から予想を大いに外れる結果に。なんかすごいハードな音だ。ディープ・パープルみたいなノリの曲もあって、これはもうギター・ポップというよりはハードロックに近い。ともあれなかなかに好みの音で面白かった。他のアルバムも聴いてみたい。

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2008.11.25

それがどうした今日も買う(11/24)

ドクター・ジョン『The Sun, Moon & Herbs』(Wounded Bird Records WOU 362)
新品。ドクター・ジョン、1971年発表の4作目。エリック・クラプトン、ミック・ジャガーなどゲスト陣も豪華。

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それがどうした今日も買う(11/22)

ピンク・フロイド『Atom Heart Mother』(EMI Records CDP 0777 7 46381 2 8)
中古。ピンク・フロイド1970年発表のアルバム。23分を超えるタイトル曲「原子心母」他収録。1994年デジタル・リマスター盤。

バークレイ・ジェイムス・ハーヴェスト『Four Barclay James Harvest Originals』(EMI Records 7243 8 34476 2 6)
中古。英国のプログレバンド、Barclay James Harvestの1st〜4thを収録したボックスセット(というにはちと貧弱だが)。紙製の外箱にポスター仕様のブックレットと、ディスクを紙ジャケ風のペーパースリーブ(あくまで「風」です。アナログ盤を忠実に再現したものとは言い難い)に収めたもの4枚が入っている。ボーナストラックなどはなし。

クリア・ブルー・スカイ『Out Of The Blue』(Saturn Music AFT 1009)
中古。英国のB級ハードロック/プログレバンド、Clear Blue Skyの未発表曲&ライヴ集。詳細は記述がないので不明だが、収録曲11曲の内、前半6曲が未発表曲、後半5曲がライヴらしい。

ピンク・フロイド『Animals』(Pink Floyd Music CK 68521)
中古。1977年発表のアルバム。豚が空を飛んでいるジャケで有名。1997年デジタル・リマスター盤。

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2008.11.22

今日の消化盤(11/21)

ラルフ・ウィリス『Shake That Thing!: East Coast Blues 1935 - 1953(3/4)』(JSP Rdecords JSP7753)

★★★☆
おなじみJSPによる東海岸ブルースのボックスセット3枚目。3枚目は全曲Ralph Willisの曲を26曲収録。『ブルースCDガイド・ブック2.0』によると60曲以上録音を残しているとのことなので、全曲集ではない。
音の方は、東海岸特有の華やかなで多彩なギターはなかなか楽しい。それに比べるとヴォーカルのほうはやや単調か。まあ、味わいのある声ではある。
曲自体は、ラルフ・ウィリス名義で出されたものの他に、ラルフ・ウィリス・アラバマ・トリオ、アラバマ・スリム、ウォッシュボード・ピートなどの名義で出されたものも含む。
中でもウォッシュボード奏者が参加した曲は、アップテンポでウォッシュボードをジリジリこすったり、ミニシンバルをシャンシャン鳴らしたりする音がギターの音とうまく噛み合って大変楽しい。

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それがどうした今日も買う(11/21)

ザ・ムーヴ『Anthology 1966 - 1972』(Salvo/Fry SALVOBX406)
新品。ザ・ムーヴ待望のボックスセット4枚組。通常の4枚組ロング・ボックスよりもかなり高さが低いサイズだが、その訳はCDを半分ずつ重ねるようにして収録するスタイルだから。ただ下側になっているCDを取り出す時にもいったん上側のCDを取り外さなければいけないのがちょっと難点だ。
さて肝心の中身の方だが、ディスク1枚目は1966〜1968年の初期の曲を収録。23曲収録のうち、完全な未発表曲が5曲、未発表の別テイクが5曲、初CD化のテイクが4曲とレア曲満載だ。
そしてディスク2枚目は、なんと1968年マーキーでのライヴを12曲収録!前半9曲が2月27日、後半3曲が5月5日収録だ。全曲未発表。ていうかザ・ムーヴのライヴ音源がこれだけまとまって公式にリリースされるのは初めてじゃなかろうか(あまり自信はない)。ちょっと聴いてみたが音質もなかなか良好だ。
ディスク3枚目は1968〜1970年の中期の曲を収録。15曲中、完全な未発表曲が2曲、別テイク、ライヴテイクが3曲、未CD化のテイクが3曲となっている。
ディスク4枚目は12曲中、別テイク、ライヴテイクが2曲、とちょっと大人しめ。
他に70ページの詳細なブックレット、ミニポスター、ポストカードサイズのパーソナルデータ票?が付属。
ということでレア曲満載、もうお腹がいっぱいになるくらいなのだが、唯一の不満は4枚組で62曲と収録曲数がちょっと少ないこと。特に2枚目と4枚目はかなり空き容量があるので、レア曲でなくていいからもうちょっと詰め込んでくれたらなあ、というそれぐらい。

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今日の消化盤(11/20)

レズリー・ウェスト『Blue Me』(Blues Bureau International BB 2053 2)

★★★★
元マウンテンのギタリスト、Leslie Westによるブルース・カバー・アルバム。正直あんまし期待していなかったのだが、これが予想外に良かった。変に枯れたりせず、ひたすらハードでアグレッシヴにギターを弾きまくっている。その澄んだトーンのギターはマウンテン時代のそれと少しも変わりない。パワフルなシャウト系ヴォーカルも健在。というか年齢を重ねたことにより更に円熟味を増して魅力的だ。ということで大満足の1枚。

ニュートラル・ミルク・ホテル『In The Aeroplane Over The Sea』(Merge Records MRG136CD)

★★★☆
Jeff Mangumによる宅録ユニット、Neutral Milk Hotelの1997年発表のアルバム。音的には、一応ギターポップに入ると思うが、それをはみ出す部分も多々ある変な音(←褒め言葉です)。中心になっているのはアコギとヴォーカルだが、変なパーカッションが入ったり、トランペットが激しくブロウする曲もあったりと多彩。それでいてとっちらかったという印象はなくうまくまとまっている感じ。なかなかの良盤。

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2008.11.20

今日の消化盤(11/19)

Various Artists『ア・トリビュート・トゥ・スペースメン 3』(P-vine PCD-23236)

★★★
英ノイズ系バンド、Spacemen 3のトリビュート盤。いわゆる「音響系」のアーティストが多い。そっち方面はどちらかと言えば苦手なほうなのでどうかと思ったが、思ったよりは聴きやすかった。というか、オリジナルの曲から大きくはみ出すようなアレンジの曲は少なく、かなりオリジナルに忠実な曲が多いので、まあ聴きやすいのもむべなるかな、というところか。安心して聴ける反面、面白みは少ない。その中ではモグワイやピアノ・マジックといった大物の曲がやはり面白い。

ルーサー・アリソン『アンダーグラウンド』(Ruf Records/BSMF Records BSMF 2064)

★★★☆
ルーサー・アリソン、若干18歳?での初録音の発掘音源。1958年という録音年には若干疑問が残るが、ごく初期の録音であるのは間違いない。音的には全盛期のような粘着質とも言えるコテコテさが少なく、かなり軽めの音だが、それでもいかにもルーサー・アリソン、というフレーズを随所で聴くことが出来る。栴檀は双葉にしてなんとやら、というところか。
不満なのは30分弱という短い収録時間。特に冒頭の「Hide Way」なんかはフェードアウトで終わるのだが、マスターテープがそうなっているのならやむを得ないが、わざわざフェイドアウトさせているとしたらもったいない話しだ。

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今日の消化盤(11/18)

ハーバー・キングス『Summercolts』(Fire Records FIRE CD25)

★★★
マイナー・ギターポップ・バンド、Harbour Kingsのデビュー・ミニアルバム。8曲入り。音の方はあまりひねりのないストレートなギターポップ。Fireレーベルということで、もう少し変な音を期待していたのだが。まあ、これはこれで聴きやすくてよいが、あまり耳には残らない。

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今日の消化盤(11/17)

ジョージ・ヴァン『(1944 - 1947)』(Blue Moon BMCD 6056)

★★★
『ブルースCDガイド・ブック2.0』には辛うじて名前が出てくるものの、一般には無名の存在と言っていいドラマー/シンガー、George Vannの録音集。サブタイトルとして「The Singing Drummers Volume 1」とあるのだが、それにしてはインストと明らかに女性と判るヴォーカルばかりだぞ?と思っていたら途中から本人と思しきヴォーカル曲が登場。それでもヴォーカルとインストの比率は半々くらいか。多少看板に偽りあり、というところだ。
参加メンバーにはロイド・グレンやテディ・バンの名前もあったりしてなかなかに豪華そうなのだが、全体的に音は地味。ヴォーカルはなかなか味わい深くて良いのだが。大人しめのジャンプというか、かなりジャズよりの曲が多い。

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2008.11.16

それがどうした今日も買う(11/15)

ピンク・フロイド『Meddle』(EMI Records 7243 8 29749 2 5)
中古。ピンク・フロイド1971年発表のアルバム。有名な「吹けよ風、呼べよ嵐」、大作「エコーズ」収録。

レズリー・ウェスト『Blue Me』(Blues Bureau International BB 2053 2)
新品。50%オフ棚より発掘。元マウンテンのギタリスト、Leslie Westによるブルース・カバー集。リロイ・カー「Blues Before Sunrise」、パーシー・メイフィールド「Hit The Road Jack」、ローウェル・フルスン「Sinner's Prayer」他を収録。

ニュートラル・ミルク・ホテル『In The AeroPlane Over The Sea』(Merge Records MRG136CD)
中古。Jeff Mangumによる宅録ユニット、Neutral Milk Hotelの1997年発表のアルバム。

H. P. Zinker『Staying Loose』(Energy Records NRG-81105-2)
中古。オーストリアのギターポップバンド、H. P. Zinkerの編集盤。アルバム、EP、シングル曲など18曲を収録。

ジェイムズ・ブッカー『Gonzo: More Than All The 45s』(Night Train International NTI CD 7084)
新品。50%オフ品。ニュー・オーリンズのピアノの魔術師、James Bookerの初期録音集。Imperial/Chess/Ace/Peacock/Dukeレーベルに1954〜1962年に録音された17曲を収録。

ジェイムズ・ブッカー『King Of The New Orleans KeyBoard』(JSP Records JSP815)
新品。50%オフ品。CD本体には特に何の記述もないが、1977年ハンブルグでのライヴ録音らしい。19曲収録。

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2008.11.15

今日の消化盤(11/14)

スマイリー・ルイス『New Orleans Gumbo (1/4) Gumbo Blues』(東芝EMI TOCP-7289-92)
★★★★
スマイリー・ルイスの4枚組ボックスセットの1枚目。残念ながらブックレットが欠損しているので録音時期などは不明。
いかにもニュー・オーリンズのリズム&ブルースらしい、ゆったり目のテンポで余裕綽々で唄うスマイリーの貫禄勝ちという印象。痺れます。アナログ落としらしく、スクラッチノイズが目立ち、音質がいいとは言えないのがちょっと残念。
※このCDは既に廃盤で、amazonでは取り扱っていないようです。

アーニー・K・ドゥ『The Building Is Shakin' & The Wall Are Tremblin'』(AIM records AIM 1202 CD)

★★★★
ニュー・オーリンズのリズム&ブルース・シンガー、Erbie K-Doeの晩年のアルバム。1990年代中頃に録音されたものらしい。1936年生まれなので、60歳前後の録音ということになるが、まだまだ元気だ。
音的にはかなりフリーで、リズム&ブルースを貴重にしながらも、ソウルあり、ファンクあり、レゲエ調、ヒップホップ調の曲ありと音楽性は幅広い。しかも背伸びしているようなところは全くなくどの曲も自然体だ。良盤。全盛期の1960〜1970年代の録音も聴いてみたい。

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今日の消化盤(11/11)

Various Artists『Big Blues Extravaganza! The Best Of Austin City Limits』(Sony Music Entertainment CK 65324)

★★★☆
Austin City Limitsというラジオ番組での、スタジオライヴを15曲収録した編集盤。収録アーティストはアルバート・コリンズ、ライトニン・ホプキンス、B.B. キングら有名どころからあまり名前を聞いたことのない人まで様々。
聴きものは何と言ってもライトニン・ホプキンスの1曲。演奏自体はなんてことのないいつも通りのライトニンですが、な、なんとライトニンがワウ・ワウ・ペダルを使っている〜?!サイケなライトニン!!まあ、そんなに使いまくりという程ではないが珍しい曲なのは間違いない。コアなライトニンファンならこの1曲のために購入する価値あり?
その他のメンツも安定してます。ドクター・ジョン、ネヴィル・ブラザーズ、B.B. キングあたりは安心して楽しめます。

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今日の消化盤(11/10)

ニルギリス『Boy』(DefSTAR Records DFCL 1284)

★★★
男女4人編成のバンド(現在は3人編成になっている)、NIRGILISの3rdアルバム。アニメ『交響詩篇エウレカセブン』のOP曲になった「sakura」はいい曲だが、それ以外の曲はちょっと…。かなりジャンル分けを拒む曲が多く、それが特徴と言えば特徴だが、まとめて聴くと何がしたいのか、方向性が見えてこない。まあ、ある程度聴き込めば、印象も変わってくるかも知れんが。

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2008.11.10

今日の消化盤(11/8)

リエ・フー『Rose Album』(Palm Beach QQCL 11-12)

★★★☆
女性シンガー・ソング・ライター、Rie fuの2ndアルバム。この人の声質が好きなんである。言葉で表すのは難しいが、高音と低音がうまくバランスが取れた、深みのある声とでも言おうか。
もちろん声だけでなくて、曲の方もなかなか良い。ただ、ちょっとばかり地味すぎると言えば地味すぎるかもしれない。もうちょっとはっちゃけたところが出たら、化けるような気もするが、それはそれで良い味を殺してしまうような結果になるかも知れない。

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2008.11.07

今日の消化盤(11/6)

ロイ・ウッド・ウィゾ・バンド『Super Active Wizzo』(Wounded Bird Records WOU 3065)

★★★☆
鬼才ロイ・ウッド率いるウィザードの2ndアルバムとして企画されていた音源。ロック篇とジャズ篇の2枚組アルバムとしてリリースされる予定であったがポシャり、後にロック篇はロイ・ウッドのソロ名義で、そしてジャズ篇はこのロイ・ウッド・ウィゾ・バンド名義としてリリースされた。
音としては、それほどジャズ寄りという訳でなく、まあ、ジャズ・ロックの範疇に入るかな?というくらい。1曲が長い(平均8分以上)し、変拍子とかも使われているのでむしろプログレと言った方が近いかも。
ロイ・ウッドソロ名義の作品に見られるようなポップ色は薄く、ウィザードのアルバムに見られるようなハード路線に近いが、今ひとつ焦点を絞りきれず、何がやりたかったのか判りづらい作品になっているという面はある。

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それがどうした今日も買う(11/5)

ニルギリス『Boy』(DefSTAR Records DFCL 1284)
中古。NIRGILISの2006年発表の3rdアルバム。アニメ『交響詩篇エウレカセブン』のOP曲「sakura」を含む11曲収録。初回限定盤仕様の特殊スリップケース入り。

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今日の消化盤(11/4)

ジョー・ラッチャー『Jumpin' At The Mardi Gras』(Ace Records CDCHD 753)

★★★★
ブルース・シンガー/サキソフォン奏者、Joe LutcherのModernレーベル録音集。1949〜1950年録音の25曲を収録。
音的には、一言で言うならば「濃厚な音」。サウンドとして「濃い」ことはもちろん、音の密度の濃さも半端でない。ジョー・ラッチャーは西海岸で活躍した人であるが、ここでの濃密なジャンプ・サウンドにはニュー・オーリンズの匂いがする。まさに『Jumpin' At The Mardi Gras』のタイトル通り。

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今日の消化盤(11/3)

ライトニン・ホプキンス『Autobiography In Blues』』(Tradition TCD 1002)
ライトニン・ホプキンス『Country Blues』』(Tradition TCD 1003)






★★★☆
ライトニン・ホプキンスのTraditionレーベルへの録音2枚。同時期に録音されたものだし、音的にもほとんど同じなので2枚まとめてレビュー。
内容はギター弾き語りでアコギを使用しており、ライトニンの録音の中でもかなりダウンホームでロンサムな部類に入る。とはいえ、特に他の録音と大きく異なる部分があるわけではない。そこにいるのはいつものライトニン。まあ、初心者にはちょっと辛いかも。

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2008.11.02

それがどうした今日も買う(11/2)

アーニー・K・ドゥ『The Building Is Shakin' & The Walls Are Tremblin'』(AIM Records AIM 1202 CD)
新品。ニュー・オーリンズのリズム&ブルース・シンガー、Ernie K-Doeのアルバム。1990年代中頃に録音されたものらしいが詳細は不明。

リエ・フー『Rose Album』(Palm Beach QQCL 11-12)
中古。女性シンガー・ソング・ライター、Rie fuの2ndアルバム。初回限定盤で、ライヴ映像、ビデオクリップ2曲入りのDVD付き。

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今日の消化盤(11/1)

アルバート・キング『Hard Bargain』(Stax/Fantasy SCD-8594-2)

★★★☆
アルバート・キングの死後に発表された未発表音源集。1969年および1971年に録音されたもので、13曲中9曲が未発表。さすがにお蔵入りしていただけあって、やや小粒という印象は否めないが、それでも充分楽しめる。ブッカー・T・ジョーンズ、スティーヴ・クロッパー、アイザック・ヘイズなどStaxのミュージシャンがゲスト参加しているが、そんなに目立ってはいず、サポートに徹している感じ。

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今日の消化盤(10/31)

サンタナ『Abraxas』(Sony Music Entertainment CK 65490)

★★★★
サンタナの2ndアルバム。1998年リマスター盤で、ボーナストラックとして1970年4月18日ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ3曲が追加収録されている。
音の方は基本的に前作の延長線上にあるが、混沌と情熱の渦巻くような前作に比べるとやや落ち着いた感じ。カオスな部分が突出しすぎず、情熱が良い意味で飼い慣らされたというところか。

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今日の消化盤(10/30)

ジ・アート・オブ・ノイズ『The Ambient Collection』(China Records 74106)

★★★☆
1990年に発表されたアート・オブ・ノイズのリミックス作品。既存音源を、ジ・オーブのユースがリミックスしたもの。リミックスは、徹底的なもので、元曲はそれと聴いても判らないほど解体・再構築されており、別の作品と言ってしまってもいいだろう。例によって雨の音など様々なSEが付け加えられ、アンビエントな雰囲気を醸し出している。時たま入る日本語のフレーズが妙に耳に残る。

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