映画・テレビ

2006.12.03

気になるCM曲

最近気になるCM曲が2つある。
その1は、キリンファイア挽きたて工房のCM(反町隆史が出ているヤツ)の背後で流れている、楽しい感じのする男性コーラス曲だ。
ちょっと聴くと、モンティ・パイソンの「Sit On My Face」(そう言えばこれもCMに使われてましたな)のようであるが、歌詞が異なる。
そこで、キリンビバレッジのCM情報のページを見てみると、幸い曲名と作曲者名が掲載されていた。Harry Parr Davisという人の作った「Sing as we go」という曲らしい。
そこで、"Harry Parr Davis"でググってみると、件のキリンCM曲について触れたサイトがいくつかあって、Gracie Fieldsという人が歌った曲であることが判明。"Gracie Fields"でもググってみると、このあたりの経由を説明したサイトをいくつか発見。その中でまとまっているtempo rubato ~鎌倉散歩~ : 気になるCMを参考にまとめてみると、

  1. CMに使われた曲の原曲はGracie Fieldsの「Sing as we go」である。

  2. 一方モンティ・パイソンの「Sit On My Face」もやはりGracie Fieldsの「Sing as we go」が原曲である。ただし歌詞は全く異なり(いわゆる替え歌)、またアレンジも女性独唱から男声合唱へと変えられている。

  3. CMで使われた曲は、アレンジはほぼモンティ・パイソン版のままで、歌詞を原曲の「Sing as we go」に戻したものである。
と言うことになる。
ちなみにGracie Fieldsは英国の女優兼歌手で、戦前〜戦後にかけてミュージカル映画などで活躍した人であり、この「Sing as we go」も同タイトルのミュージカルの主題曲らしい。
ということで、"Gracie Fields"でHMVで検索すると結構CDが出ているようなので、その中で「Sing as we go」が収録されていて、比較的廃盤になっていなさそうなこれを注文してみた。Vol.1とあるとおり、続編が出ているので、面白かったら続編も注文しようという心づもりである。

さて、もう1つの曲であるが、これは典型的な一度聴いたら頭の中でぐるぐると無限再生されるというタイプの曲で、歌詞は「♪ハムソーセージおいしそう〜。ハムソーセージ食べたいな〜。」というものだ。これも歌詞でぐぐってみると、ニッポンハムのCM曲で、ハムリンズというグループ?が歌っているものであることが判明した。
で、ハムリンズの公式サイトというのが出来ていて、CMの試聴なども出来るのだが、このページによるとハムリンズは4人の構成員から成り、それぞれの名前は「ハミュ」、「ソーセジータ」、「ベーコロン」、「ヤキベータ」という、いささか強引というか無理のあるネーミングになっている。もっとも同じページのハムリンズ資料館を見ると、出身がHAM86星雲のハムソー星だとか、結構細かいキャラ設定がなされているようだ。
この手のCMソングは「おさかな天国」みたいにブレイクしてCD化されたりするが、この曲もそうなるのかなあ。

あと、会社自体は好きではないがCM曲のセンスはいいなあ、と思うのはソフトバンク・モバイル。プロコフィエフの「ロミオとジュリエット組曲第2番」を使ったり、キャメロン・ディアスの出ているCMにバリー・マニロウの「コパ・カバーナ」を使ったり。まさか今世に「コパ・カバーナ」をこんなに頻繁に耳にするとは思っていなかったよ。

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2005.12.17

DVDレコーダを買いました その2

さて、午前中の記事でDVDレコーダの購入報告をしましたが、その後LANケーブルを買ってネット接続できるようになったので、そのあたりを書いてみます。
うちの場合、ADSLモデムからルータをかまして接続しているので、必要なのはRD-XS38の本体IDとパスワード、グループIDとパスワードを設定し、IPアドレスをDHCPサーバから取得するようにするだけ。これでインターネットから番組表をダウンロード可能になります。
それでもってパソコンとの接続ですが、Macの場合、OSX10.3以上が必要で、ブラウザはSafariに限られます。RD-XS38との接続方法は、設定画面でIPアドレスを確認し、"http://xxx.x.x.x(←RD-XS38のIPアドレス)"へアクセスすればメニュー画面が出てきます。
で、録画予約、使用状況確認など一通りのことはパソコンから可能。もうね、これに慣れるとまだるっこしい本体側での録画予約なんかできませんよ。キーワードとかの日本語入力もパソコンだから簡単だし。やはりDVDレコーダはパソコンとつながる機種がお薦め。
あとは、おすすめサービスというのがあって、自分の録画予約した内容に基づいておすすめ番組を推薦してくれたり(買ったばかりだからか、まだ何も出てこなかった)、全国のユーザの録画予約ランキングを見て「うわ、エウレカ4位かよつえー!」などと思いながら見れるわけです。これは思ったより面白い。
逆に使えない機能もあって、ネットdeモニターという、RD-XS38で放送/再生している内容をパソコン上で見れる、というものなのですが、画質がちょっと…。時々画像がぎくしゃくするし、妙にタイムラグがあるし。で、これはさすがに使い物になりませんでした。
さて、DVD-Rのメディアも10枚ばかり買ってきたので、明日はVHSテープのDVD-R化に挑戦する予定。

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DVDレコーダを買いました

唐突ですが、DVDレコーダを買いました。最近、TV番組をほとんど見ない奴になっていて、そんな状況で買う価値があるのか?とも思いましたが、逆に気になる番組を手軽に録画しておいていつでも見れるようにすれば見るんじゃないかと。そんな風に考えた訳です。

で、買ったのは東芝のRD-XS38という機種。東芝のDVDレコーダのラインナップとしてはデジタルチューナー搭載機と非搭載機、かんたん操作を売りにした入門機の3ラインありますが、デジタルチューナー非搭載機のエントリーモデルに該当する機種です。
DVDレコーダに関しては、事前知識が全くという程なかったので、適当にパンフ集めたり、ネットで調べたりした訳ですが、とりあえず選ぶ基準としては、

  • 一つめは、キーワードを入力しておくと、該当する番組をサーチして勝手に録画してくれる機能があること。ひょっとするとどこのメーカのにもそんな機能ぐらいあるのかも知れませんが、見たところそれをうたっているのはSONYと東芝くらいでした。SONYに関しては例のrootkit問題やらなにやらで今買いたくない気分なので最初から除外、で東芝しか残らなかったわけです

  • 二つめは、チューナ/エンコーダが二つ搭載されていて、いわゆるW録画ができること。やっぱり録りたい番組が二つ重なって一方録れない、というのはくやしいので

  • 三つめは、このクラスの機種としては珍しくLAN端子がついていて、パソコンと接続できること。インターネット上の番組表を利用できるほか、DVDレコーダ本体の操作を、パソコン上で行うことができます。キーワード入力や、タイトル編集など文字を入力するときに便利。最後にあまり意味はないような気もするけど、DVDレコーダ上のムービーをパソコンで見ることができます。

金曜日の夜に家に届いて、それからあれこれいじってみたわけですが、機能が多い!多いけど、ちょっと使いにくい(;´Д`)。
特にリモコンが、やたらとボタンが多くて判りにくい上に半月形の独特の形状をしていて持ちにくい。さらにボタンを押した時のレスポンスがあまり良くない。と悪いことずくめ。せめてレスポンスの問題だけでも、ファームウェアのアップデイトでなんとかならんもんか。
一番面白そうなパソコンとの接続機能については、LANケーブルの手持ちがなかったのでまだ試してません。これからケーブル買いに行ってきまーす。

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2004.12.25

社長秘書再び!

社長秘書、と言えば今年7月にFNS系列で放送された「FNS全国一斉期末テスト」に出演していたテレビ熊本社長秘書の松井耀子さん。そのとても素人とは思えない立ちまくりのキャラに話題騒然でしたが、今日放送された「めちゃイケ 中居ナイナイ日本一周打ち上げの旅第6弾」の熊本篇にて予想通り登場!
相変わらずほとんど喋らないのですが、今回は前回の切れキャラとうってかわってノリノリのキャラ。腕章の「美人秘書」を強調したり、華麗なステップを披露したり(あのダンスのキレはただ者ではない)、引き出しの広さというか奥の深さを痛感させてくれました。しかしこの人本当に素人なんだろうか?謎の多い人です。

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2003.04.09

メトロポリス

ということで約1ヶ月ぶりの更新です。日記を書き始めてから更新頻度の落ちるのは覚悟してたけど、1ヶ月に1回はいかんよなあ。
今回のネタは、日記でも(大分前に)予告していたメトロポリスのDVDについて。メトロポリスといっても手塚治虫原作のアニメのあれでなくて、フリッツ・ラング監督の1927年作品の方です(いちいち断らんといかんのが面倒くさい。更にgoogleとかで検索して調べものするときも混在して出てくるので大変)。
この作品を初めて見たのは、1984年に音楽プロデューサーのジョルジオ・モロダーが着色&音楽付きで編集して公開した版でした。色々と批判もあった版ですが、その時の感想としては「素直に面白い」というのと「こんなものか」というのが混ざった感じだったと思います(なんせ20年前のことだから大分忘れかけている)。
1927年という制作年を考えれば、あの特撮は驚異的だし、大がかりなセット(金かかったろうな〜)にも驚きましたが、サイレント映画独自の役者のオーバーなアクションや、あまりに理想的というか青臭いストーリーに違和感を覚えたのも事実です。
その時点で、実は完成当時はもっと長かったのがその後カットされて短くなった、という話は知っていました。一度、全長版を見てみたいと思ったりもしましたが、とうてい無理だろうと思っていました。
ところが、去年のこと、メトロポリスの初公開時のバージョンがリストアされて、何カ所かで上映会も開かれる、という話も聞きました(京都でも上映されたらしい)。行ってみたいと思いましたが、去年はなにせ仕事で忙しい&名古屋駐在の身だったので、それもかないませんでした。
しかし、休職してようやく暇が出来てから調べてみると既にリストア版のDVDが出ているではありませんか!残念ながら日本盤はまだですが、サイレント映画だから英語字幕は入っているし、輸入盤でもなんとかなるだろうと思い購入を決意。ところがこれがまたアメリカ盤とイギリス盤があり、イギリス盤は2枚組。イギリス盤はなんかコンテンツが多いのか?と思い、色々調べてみても特に差は無さそう。更に時間表記がアメリカ盤は124分。イギリス盤は118分と微妙に違う。
どっちを買うべきか、悩みましたが、最終的にはリストアを担当したKINO社が出している北米盤を選択しました。
で、届いて見てみた訳ですが、これがさすがに凄い!どう凄いかと言うと…。
◆これまでで最長
※以下の記述は、DVDに付属のブックレットを元にしています。当然英語ですので、誤読があるかもしれませんがご容赦を。
この映画の当初の構想がどのくらいの長さだったのかはよく判りません。210分とか、240分とか説がありますが、とにかく確かなのは1927年1月にプレミア上映された時には既に153分だったということです(これは上映時に演奏された音楽のスコアから判断されるらしい)。
しかしこれでも当時の映画の長さからすると長すぎるため、アメリカ版ではいくつかのシーンをカットし、111分のバージョンが作られました。そして本国ドイツでも、最終的に公開されたのは118分のバージョンでした。その後、公開される度にすこしずつカットが行われ、最終的に残ったのは85分程度のバージョンでした。
前述のジョルジオ・モロダー版もこのバージョンを元にしていたと思われますが、実際の公開時間は80分だったと思います。これは、通常サイレント映画だと、台詞や状況説明をテロップにして映像と映像の間に挿入するのですが、モロダー版はこの方式をとらず通常の字幕方式にしたため、テロップの分だけ時間が短くなったためと思われます。
で、1960年代以降、失われた部分の捜索作業が地道に行われていたのですが、結果的に115分までフィルムを復元することができ、ほぼドイツでの初公開に近い長さまで戻ったのです(ちなみにアメリカ版DVDの表記は124分になっていますが、実際の中身は118分でした(タイトル部分は含まず))。さすがにプレミア公開時の153分版までの復元は無理だったようです。
それでも、以前見たモロダー版(が85分版だと仮定して)より30分くらい長いので、いきなり見た覚えのないシーンの連続(まあ、これも20年前の記憶を元にしてるのであんまし確かでないけど)。
とは言え、ストーリー上重要なシーンの追加はなさそうな感じですが、モロダー版がなにか慌ただしい感じだったのに対し、自然な感じになった気はします。
◆画質が最高
これはもう驚嘆の一言ですね。とでも80年近く前の映画とは思えません。画面のキズやノイズもほとんどなく、大げさに言うとここ数年で撮られた映画のよう。特典映像として、リストア作業についてのインタビューが付いてますが、それを見るとフィルムのキズを一つ一つコンピューター上で消したり、状態の悪いシーンについては、2種類のフィルムからいい部分だけを抜き取ってニコイチ合成したりとかなり大変な作業だったようです。
◆特典映像も豊富
・まず、43分間のメイキングドキュメント。さすがに当時撮られたドキュメントではないので、撮影風景のスチル写真とかから構成されたものですが、ロボット、マリアの中に女優さんが入って休憩しているところとか、フリッツ・ラング監督へのインタビューなど、貴重なシーンの連続です。
・前述のフィルムレストア作業のインタビュー
・フォトギャラリー。これには復元できなかった部分のスチル写真や、セットのスケッチ、ポスターなどが含まれます。
◆音楽付き
サイレント映画ですが、このDVDには伴奏?音楽がついてます。ドイツで最初に公開された時の伴奏音楽をスコア通りに忠実に再現したものだそうです。クラシック風の音楽ですが、まあ、可もなく不可もないという感じ。あんまし派手な音楽でも映画のじゃまになるので、これぐらいでいいのかも。ちなみに5.1CHサラウンドですが、あまり意味がないような気が…。

ということで、なかなか満足のいく買い物でした。まだ、フリッツ・ラング監督の意図した最終的なバージョンではないわけですが、ストーリー的にはもうそんなに変わらないような気もします。最初にモロダー版を見た時の、「理想的で青臭いストーリー」という感想は今回のDVD版でも変わりませんでした。このへんは、当時フリッツ・ラング監督の夫人でもあったテア・フォン・ヘルボウのシナリオからの問題ではないかと思います。このシナリオというか、ノベライズ、大分昔に世界文学全集みたいなのの1冊に収録されていたの持っていたのですが、行方不明です。数年前に創元推理文庫からも出ていたのだけれど、これも買い逃してしまって絶版。ということで、シナリオ問題については保留。
あと、英語字幕だけで大丈夫か?という不安はあったのですが、字幕というかテロップの出てる時間が長めなのでなんとか理解できました。しかし多分フィルムの損失部分だと思うのですがストーリー説明の比較的長い(と言っても数行ですが)テロップが出る時があってその時は追いかけきれず一時停止の技を使ったり(^ ^;。ちなみに通常音声の他にオーディオコメンタリー音声もありますが、これはそのシーンの状況説明をしてくれるようなものです。こっちも字幕がついてるけど、忙しそうなのでそっちは見てません。
ということで、皆さんも是非1枚。といいたいところですが、アメリカ盤はしっかりリージョン=1なので日本のプレイヤーでは再生出来ず。イギリス盤はリージョン=2ですが、PALなのでTVでは再生出来ず(パソコンなら可)。ということで、日本ではまともに見れない環境です。全くなんでリージョンコードなんてものがあるんだか。
ところで、DVDに同封されていたKINO VIDEOのカタログを見てみると、フリッツ・ラング監督の『ニーベルング』なんてのもDVD化されているんですね。これも見たいけど、2枚組だからちょっと高いなあ。

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2003.03.24

大魔神来襲

ということで、先日の日記でも触れた通り、amazon.comに注文していた大魔神シリーズのアメリカ盤ボックスセット、『Complete Daimajin』が到着しました。大魔神シリーズのボックスセットって、既に国内盤でも出ているのに、なんでわざわざアメリカ盤を買ったというと単純にそっちの方が安いからです。安いと言っても、\1000や\2000の差ではありません。国内盤のボックスセットが\15750(税込)。単品売りを3つ揃えても\14805。それに対して今回のアメリカ盤は、送料込みで$28.46。本日の為替レートで計算して\3337。国内盤ボックスセットの1/4以下ですよ?
日本映画のアメリカ盤って、音声が英語吹き替えされてるものが多いのですが、これは珍しくオリジナル日本語音声のまま。デフォルトでは英語字幕がONになってますが、これはOFFにできるのでそうすると普通に国内盤を見てるのと何ら変わりがありません。ただ、オープニングとエンディングのクレジット部分のみ英語表記の素っ気ないものに差し替えられてますがまあ、これぐらいは仕方ないところでしょう。あ、当然リージョンは1ですので、普通のDVDプレイヤーでは再生できません。
後は画質と音質ですが、これは国内盤買ってないので比較できません。国内盤のDVDはかなり画質が良いらしいですが、まあ、60年代の映画としてはこんなもんじゃないでしょうか。時たま明らかにフィルムの傷と判るノイズ(いわゆる雨降りという奴)が出るのはちょっと気になりますが。
国内盤との差としてはあとは特典とパッケージでしょうね。国内盤には予告編の他、関係者へのインタビューなんかがついているみたいですが、アメリカ盤は実質的に何も無し。予告編は一応ついているんですが、これがオリジナル劇場予告編じゃなくて、向こうで勝手に(それも「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神逆襲」の3作の映像をごちゃまぜにして)作ったもの。なんかプロモビデオみたいな出来でそれはそれで楽しいですが。
パッケージも、国内盤の『大魔神封印函』がすごく凝ってるのに対し(ちょっと凝り過ぎじゃないかと思うが。バラ売りで揃えた方が安いというのはどうかと思う)、ごくあっさりしたものこんな感じです。通常のDVDトールケースの2倍くらいの分厚さの3枚組用ケースにDVDが3枚入っているだけ。「箱」に入っていないので、正確にはボックスセットではありません(笑)。ブックレットもクレジットとか書いたのが1枚だけ。まあ、値段が値段だからしゃあないわな。
つーことで、大魔神シリーズのDVDは欲しいけど1万以上も出す気はない&リージョン1のDVD見れる、という人にはお勧めです。

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2001.07.25

殺しのスタイル・其の八

鈴木清順監督の日活時代の作品を一挙上映する企画、「殺しのスタイル」が、先週から今度はテアトル梅田で上映されてます。しかもシネ・リーブルでやっていた時とは微妙に違うラインアップ。見たい作品は何本かあったのですが、今回はレイトショーではなく1日5プログラムの入れ替え上映で、しかも見たい作品がほとんど平日にやっているという厳しい状況(T_T)。幸い、今日は見たいのが最終回上映だったので仕事帰りになんとか滑り込んで見れました。
で、見てきたのが『散弾銃(ショットガン)の男』。シネ・リーブルでもやっていたのですが、体調を崩して見損ねていたのです。これは日本を舞台にして西武劇をやってしまったという怪作です(マカロニウェスタンならぬザルソバウェスタン?)。主演の二谷英明は腰に弾帯を巻き、ショットガンを背負って革手袋をはめるというウェスタンスタイル(でも足下は何故かトレッキングシューズ(笑))。森林鉄道に乗って山中に分け入り、更にジープで日本にそんなとこあるんかいなという感じの荒野をつっきってついた山奥の村。なぜかバーには荒くれ男がたむろしており、怪しげな製材所の社長やらその用心棒さらには私設保安官!まで登場するというそれはもう怪しい映画です(^^;。
ストーリー自体はまあオーソドックスなアクションものなんですが、最初から最後までテンポよくさくさくっと進むので安心して見れます。映像表現という意味では、あまり清順っぽいところはないけど、なかなかの佳作でした。

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2001.06.20

殺しのスタイル・其の弐〜七

其の壱を書いて以来、さぼっていた鈴木清順監督の日活時代の作品を連続上映する企画、「殺しのスタイル」のレビューですが、ちゃんと(毎回ではないけど)見に行ってます。上映日程そのものはあと2週間弱ありますが、多分もう見に行かないと思うので、ここで第2回以降の作品をまとめてレビュー。基本的にネタバレなしで書きます。

  其の弐 6/1(金) 野獣の青春
これはオーソドックスなハードボイルドアクション。何と言っても、主演の宍戸錠でしょう!冒頭、黒いトレンチコートを着て現れたかと思うと、いきなりからんできたチンピラを殴り倒し蹴り倒しまくる。その後、バーで女に囲まれながらなぜか不機嫌な顔で酒を飲んでいるシーンまで、もうむちゃくちゃ格好いいっす!
この手の清順作品のやくざとかギャング映画って、なぜかアジトというか事務所がみんな凝りまくっているのですが、この映画ではバーの鏡張りの壁が実はマジックミラーになっていてその向こうに事務所があるという想定。後は、やくざの組長が情婦を折檻するシーンでなぜか黄色い砂嵐が吹き荒れる幻想的なシーンが印象的です(って日本にそんな砂嵐の吹くようなところがあるのかよ(笑))。

  其の参 6/5(火) 探偵事務所23 くたばれ悪党ども
引き続き、宍戸錠主演のアクションもの。ただしこっちは明るいノリのコメディ仕立て。宍戸錠もコミカルな味を出してますが、最大の見せ場はバーでチャールストンを歌い踊るシーン。でも歌はあんまりうまくないぞ(笑)。
恒例ギャングのアジトの凝りっぷりは、一方がガソリンスタンドの地下、一方が映画館のスクリーンの裏という具合。
ヒロイン役の笹森礼子の悲しげな大きな目も印象深いけど、もっと印象深いのが押しかけ探偵助手を演じている初井言栄。初井言栄なんておばあちゃん役しか印象になかったけど、ここではまだ若いです(調べてみるとこの時点で33歳くらい)。大阪弁をしゃべる癖のあるキャラなんですがええ味出してます。

  其の四 6/8(金) 俺たちの血が許さない
小林旭、高橋英樹主演の仁侠もの。タイトルから何となく「俺たちの血が黙っちゃいねえ。悪は許しておけねえ!」みたいなノリの痛快な作品かと思っていたのですが、全然違ってました(^^;。
最初の内は、弟役の高橋英樹がメインで、コミカルにテンポよく話が進むのですが、中盤から兄役の小林旭がメインになってくるとやたらと重くてシリアスな展開に。そしてラスト、富士山麓での壮絶な撃ち合いは凄じいの一言。
ヒロイン役の松原智恵子が美しい。

  其の伍 6/9(土) 関東無宿
主演小林旭、松原智恵子と前日見た映画とダブるキャストですが、今作での松原智恵子は女子高生役(笑)。う〜む、前作とのギャップが…(^^;。
今度こそ痛快仁侠映画。と思ったのですがやっぱり違ってました(^^;。これはもう何と言ったらいいんでしょうか?むしろ不条理映画と言った方がいいくらい分かりにくい映画です。判りにくいと言ってもストーリー自体は単純なんですが、主人公の心理状態というか内面を描こう、としてうまくいってなくてそのせいで結果的にすごくシュールになっているという感じです。
有名なラスト近くの某シーンは凄いけど、そこまでで終わっていた方が良かったかも。

  其の六 6/12(火) 東京流れ者
渡哲也、松原智恵子(またかよ(笑))主演の仁侠映画。これは痛快、とまではいかないまでもかなり軽いノリの作品。ミュージカル、とまではいかないけれど、とにかく登場人物が歌いまくります。渡哲也は「俺が主役だ!」と言わんばかりに主題歌「東京流れ者」を歌います。それも5、6回(笑)。口笛で吹くバージョンも入れると8回くらい。負けじと松原智恵子も「ブルーナイトインアカサカ」を3回程熱唱(吹き替えですが)。俺だってという訳で二谷英明も「男のエレジー」を2回程。ということで、全編歌だらけの珍作です。
ラストの舞台になるバーは壁も床も天井も白づくめでそこにピアノやらシュールな造形の彫刻がおいてあるという、無国籍的というより異次元的な空間。まるで「2001年宇宙の旅」でボーマン船長がスターゲイトをくぐった後で辿り着く部屋のようですが、年代的にはこっちの方が古いよなあ。まさかキューブリックこれを見て真似したんじゃ?

  其の七 6/14(木) 殺しの烙印
さて今回の企画のハイライト、宍戸錠、真理アンヌ主演の問題作。ストーリーはないに等しく、モノクロのシュールな映像が連続する実験作です。ドライなタッチで殺し屋達の非情な世界が描かれている前半はひたすら格好良い!しかし中盤真理アンヌの登場と共に非条理というか、シュールレアリスティックな世界に突入します。個人的にはここの部分がちょっと長すぎるというかしつこ過ぎる感じがしてのれませんでした。謎のナンバーワンなんていうキャラが出てきたり、主人公が閉塞的な状況に追い込まれるあたり、なんとなく「プリズナーNo.6」を思い起こさせるのですが、やっぱりこっちの方が先だよなあ。真似したのか?>パトリッ ク・マッグーハン(゚゜)バキ☆\(--)
脚本家の大和屋竺が歌う主題曲、渋すぎ!!

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2001.05.24

深夜番組

先に予告しておきますが、今回の話しは完全に関西ローカル話です。関西以外の地域の人は申し訳な い。
4月半ばから、毎日放送の平日深夜のTV番組で『パノラマ電波横町』という統一タイトルのもとに、
曜日ごとにいろんな内容の番組をやっています。その月曜日版が『見参!アルチュン』という番組。
1回めの放映を見てなかなか面白いと思ったのですが、その後はついつい見逃していました。今週、ようやく久しぶりに見ましたがやっぱり面白い。
番組の内容は、女優の藤谷文子、お笑い芸人のケンドーコバヤシ、役者の山内圭哉、そして日本のこぎり音楽協会関西支部支部長のサキタハヂメ(セミレギュラー)の男女4人が、毎回指定された街をあてもなく(視聴者からのタレコミ情報をもとに行動することもあるが)歩きまわり、そこで見つけたものをネタに論評を加えたり、妄想にふけったり、というお金のかかってなさそうな番組です。知り合いは「街歩き系の深夜番組ということで、同じ毎日放送の『夜はクネクネ』みたいなのかと思ったらむしろ関西放送の『バスでコロコロ』みたいなノリやった」という感想を延べてましたが確かにそういう感じ。
この手の、仕掛けも何もない番組は、結局出演者のキャラ次第で面白くなるかつまらなくなるかが決まるのですが、さてこの番組はと言うと…、
藤谷文子、キャラ立ち過ぎ!
前から天然ボケ系の人だと思ってましたが、これ程とは思わなんだだよ。肩書きは「女優」ですが、番組内では殆ど「素」です。人の話しを聞かない、脈絡もなく話しだす、自分で話題を振っておいて、返されると無視する(あるいは全く別のことを喋りだす)などB型的行動の数々(でもA型らしい)。
いや、実にええ味だしてます。何故か毎回雪駄履きなのですが、雪駄履いてTVに出る女優ちゅうの も珍しいんでないかい?
後の3人もそれなりにいい感じです。ツッコミ役というよりも、藤谷文子のボケを増幅させる役割のケンドーコバヤシ、冷静なコメントとツッコミ(でも時たま壊れる)担当の山内圭哉、ほとんど喋らないが、居るだけで独特の存在感を醸しだすサキタハヂメ、なかなか絶妙な取り合わせですな。でもやっぱり藤谷文子なくしてはこの番組は成り立たんような気がするなあ(笑)。
来週からビデオに録ってでも見よう(^^;。なんか藤谷文子ファンになってしまいそう。大体、ワシっ て天然ボケ系に弱いんだよなあ、ヴィヴィアン・スーとか、飯田圭織とか…。

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2001.05.23

殺しのスタイル・其の壱

5月5日の項で書いた、日活時代の鈴木清順監督作品25本(当初19本予定だったが、追加上映決定で全25本に)を連続上映する企画「STYLE TO KILL 鈴木清順レトロスペクティヴ -殺しのスタイル-」が19日から始まっています。で、昨日はその第2回『刺青一代』を見てきました。

◆ ネ ◆ タ ◆ バ ◆ レ ◆ 警 ◆ 報 ◆ ! ◆

今回もネタバレに要注意ね!
冒頭、降りしきる雨のなかでの立ち回りシーン、主人公白孤の鐵を追い回す刑事が、履いている赤茶色の靴のみアップで写される、など清順らしいところは随所に見られますが、全体としてはむしろ地味な任侠映画です。立ち回りシーンもほとんど最初だけだし、むしろ鐵の弟健次と、飯場の親方の奥さんとのロマンスが描かれるなど人間ドラマといった方がいいくらい。
ただし、それもラスト15分前まで。そこからはまるで別の映画です。健次が敵対する神戸組の手下に斬られて壁にもたれかかると、足下の白砂が左から右へささっと紅に染められます。それをかわきりにまるで歌舞伎のような様式美の世界へ突入。弟の復讐へ向かおうとする鐵が立ち上がると、途端にあたりの照明が落ちて鐵にあたるスポットライトだけに。神戸組へ急ぐ鐵と番傘を渡す酒場の女のアクションはもう歌舞伎そのもの(実際演じる高橋秀樹は歌舞伎役者に指導してもらったらしい)。
そして圧巻はいよいよ鐵が神戸組の屋敷に乗り込んでから。中へと突き進んで行く鐵が襖を開けると真っ青な襖、真っ黄色な襖の連続!親分と対決するシーンではなんと畳がガラスになり、床下から対峙する二人を見上げる大胆すぎる構図。
清順監督自ら、後に「あれはやりすぎだ」と語ったそうですがまさしくそういう感じです。なんの知識も先入観もなしに、ただの任侠映画と思って見た人はさぞかしぶっ飛んだと思う(^^;。

  ◆ 警 ◆ 報 ◆ 解 ◆ 除 ◆
う〜む、今回はネタバレ警報部分ばかりですまーん!でもこの映画は出来れば事前知識なしで見てぶっ飛んでほしいです。って上映は今日で終わりだけど(^^;。
企画自体は、6月29日まで毎日上映してますので、興味を持った人は是非どうぞ。映画館は梅田ス カイビル3Fのシネ・リーブル梅田です。関西ローカルですまーん!

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